始まり
後半人によっては怖いかもしれません
最初はただの恋愛です
初投稿でちょっと厨二入って痛いです
「ここは・・・?」
見知らぬ部屋
部屋というよりは[空間]と表現した方が適切かもしれない。
病院の廊下のような[空間]
あるものは天井の蛍光灯ぐらいで窓もドアも無い
無限に続くかと思うほど果てしない[空間]に俺は立っていた。
「俺は一体…」
パリンッ!
状況も掴む間も無く背後からガラスが割れるような音が響く。
「ッ!」
間髪入れずに次の音が鳴る
天井の蛍光灯が奥から割れて向かって来る。
「なんなんだ?!」
思う間も無く足が動く
ここに居てはいけない、ただそんな気がするなんてもんじゃ無い
第六感が危険信号を出している。
パリンッ! パリンッ! パリンッ! パリンッ!…
後ろから迫る音
振り返らない、振り返りたく無い
「また、逃げるのか・・・?」
高校最初の日
長ったらしい入学式とは裏腹に、自分のクラスには活気が満ち溢れていた
窓際後ろの最高とも言えるポジションで、教室で騒ぐ男子共や
机を囲みくっちゃべってる女子共を遠目に眺めていた。
話しているのは地元の友達だろうが、俺の家は少し遠くにあるので話す相手も居なく完全にぼっちだ
「矢吹京君・・・だよね?」
後ろから聞こえた声に振り向く
「私隣の席の秋山葵仲良くしてね」
「・・・」
「無視ですか~」
鬱陶しい
「京って女の子みたいな名前だね」
いくらぼっちでも鬱陶しい物は鬱陶しいな
「・・・他の女子達と一緒に居なくて良いのか?」
「う~ん、ああ言うのあんま好きじゃないんだ」
「そうか・・・」
美しい顔、馴染み易い声、透きとおる様な白い肌
歳相応の背丈、細い手足、黒く長い髪を後ろで結んだ頭…
クラスの中心に居るような感じの人物だ。
思う様に話せないのは、俺が女に免疫がないためだろう。
その後も彼女はしょっちゅう俺に話かけてきた
鬱陶しいが、嫌いになれないタイプ
俺は徐々に彼女のペースにのまれていく。
「ねぇ、放課後ヒマ?」
入学から一ヶ月
葵とも親しくなり他の生徒ともそこそこやってる。
葵は親しい友達、そんな認識だ
「いきなりなんだ?」
質問に質問で返す
「いや、チョット付き合って欲しいと言うか・・・」
どこかにでも行くつもりだろうか?
「まぁ、暇だけど・・・」
「やった!じゃあ帰ったらポチ公前ね!」
ポチ公は近くの栄えてる街のシンボルだ
「放課後そのまま行けばいいじゃねぇか」
「制服じゃ嫌なの!」
制服じゃ嫌なのか・・・
女って物はよく分からん。
【ポチ公前】
遅いな・・・
世間の女という物は準備が遅いらしいが、どうもその意見には賛同せざるをえないな。
~15分後~
「お~い!」
葵が叫ぶ
「よ、よぉ」
私服の葵が駆け寄る
そこにはミニスカートに肩の出た上着、ルーズソックスの葵がいた
まさに至福の私服・・・
「待った?」
「いいや、俺も今来たばかり」
嘘だ
「そっ、じゃあ行きますか」
葵が俺の手を引き歩き出す
「おう!」
・・・どこへ行くのだろうか?
【服屋】
「ねぇねぇ、これ可愛くなぁい?」
「そうだなー」
「ちょっと!ちゃんと考えてる?」
お前が着ればなんでも可愛いよ・・・
な、何を考えてるんだ俺は!
【ゲームセンター】
ピロロロ!ピロロロ!ピロロロ!
「京ぃ、あれ獲れる?」
「任せとけぃ!!」
ピロロロ!ピロロロ!ピロロロ!
「ダメじゃん」
「・・・」
【駅前】
「今日は楽しかったね!」
「・・・お前そんな薄着で寒く無いのか?」
「えへへ、ちょっぴり寒い」
「ばかやろ」
着ていた上着を葵に被せる
「あ・・・ありがと」
「ねぇ、目瞑って」
葵か言うか
「はぁ?」
「いいから」
言われたとおり目を瞑る
くちびるに柔らかく温かい物が触れる
「お、おい!今n「じゃあね、バイバイ」
いう前に葵は言ってしまった。
そんなに長くは無いです
結末をバッドにするかグッドにするかまだ悩んでます