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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第五章 犬飼さんは友達を作ります

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第6話 ダンジョンでの死闘

 ダンジョンについてだが、挑むことはできたが、少し変更点があった。アナウンスによると、イベント期間で制覇をした場合には特殊アイテムとイベント称号が渡されているが、通常称号に変更になり、称号の効果も弱くなるとのこと。

 制覇などまだまだ先であり、考えていないウルにとっては問題ない変更点でほっとした。もしかして石碑のテレポートが不可能になっている。もしくはダンジョンは停止しているかもしれないと冷汗をかいていたからだ。


 17フロアまでは進んだが、それはサクラがあってこそだ、ウルたちも成長しているが、まずは最初からゆっくり進むのが大事だとウルは考えてフロア1から挑む。


 フロア10からサクラに助けてもらっていたが、フロア1からも困ったらサクラが助けてくれるという気持であったのだ。今回はそのサクラがいない。


「みんな、サクラちゃんが居ないけど。ここを進まないと!頑張ろう!」

「ワン!」「ちゅん」「ちら!」「モー!」「くあ!」



 心配をよそに、進化したみんなは簡単に倒していく。


「ぐお!」バタン


 今はフロア10のオークファイターを倒したところだ。



 一応前に来た時もウルたちで倒せていたのでさらに楽に倒せて成長を感じていた。


 特におちゅんさんとアルデの遠距離攻撃でかなり相手のHPを減らし、ワン太の撹乱しながら連続攻撃で相手を翻弄する。


 攻撃をしてきたところでアルデの防御を破れるモンスターはまだ居ない。安心して攻撃できるのだ。


 それはフロア20になっても同じだ。難易度で言うならばダンケルの北で戦うより難しい程度であり、フロア20のボスモンスターもボスウルフにフォレストウルフ10体の集団だった。



 チラリンの魔法とおちゅんさんの聖砲、ウルの弓のアーツで敵を減らしていき、ワン太が撹乱していくなかでウルスラが一体ずつ倒していく。


 ボスウルフはアルデがヘイトを稼いでおり、相手の攻撃をどっしり構えて受けており、たまに突進をして吹き飛ばしていく。


 敵のHPは少なく設定されているため、ウルフの数がどんどん少なくなっていく。



 ボスウルフは周りを見渡すと。


「アオーン!」



 ボスウルフの叫び声により、どこからかウルフが現れていく。


「もしかして。永遠にウルフが出てくるの?」

「わん!」


 しっかりしろとワン太に言われたウルは、気合いを引き締めて舞を始める。


 今回は戦いの歌を歌い、ワン太たちのダメージを見て癒しの舞をしていく。

 二度目の進化をしたワン太たちのステータスも高くなっているため、過保護な回復が多かった。



 二度目のウルフ召喚をした後、三度目は出来ないのか、今はボスウルフのみになっている。



 ワン太に蹴り飛ばされ、遠距離であっという間にHPを削り取られて、ボスウルフは倒れた。



「よし!倒せた!」

「わん!」

「みんな強くなったね。これならリンネルに行けそうだよ。」

「ちゅん!」「ちら!!」

「もう少し戦いたいって?もう結構戦った気がするけど?」

「くあ!!くあくあ」

「私も進化したいって言われたら弱いよ。もう少しだけだよ?」


「わん!」「ちゅん!」「ちら!」「くあ!」


「モー」


「アルデだけだよ……慰めてくれるのは。」







「「「「ゴアアアァ」」」」


「こ、これは?」



 フロアも27になり、だんだん強さを感じていた頃、休憩をして次のフロアにいく魔法陣の上に立った。



 いつもは白く光って移動するのに、今回は赤く光っていたのだ。



 なんだろうと思っていたが、目の前にいたモンスターをみたらわかった。



 赤い肌のオークだった。鑑定したら名前はレッドファイターオーク、レベルは27とだけわかった。


 そして、鉄の棍棒を持っているそのオークは4体もいたのだ。



「え?ここはオークパーティーと戦うはず。サクラちゃんにも聞いたし。」



 本来ならここにはオークのタンク、ファイター、アーチャー、マジシャン、ヒーラーの5体が出てくる。


 一般パーティーのようなオークたちと戦うが、魔力が少ない為、ここも今のウルなら倒せるはずだった。


 この現象はたまに起きることをプレイヤーたち同士で話し合い、検証をしていた。


 ここで話し合った結果分かったことは、完全な確率で起きてしまう現象で、その転移に行った先のモンスターは10〜20フロア先のモンスターが出てくるようだ。



 つまり、フロア50までのモンスターが出てきたのだ。


 フロア42のモンスターたちがウルたちに牙を向く。




「ワン太、おちゅんさん!」


「わん!」「ちゅん!」



 ウルの声にすぐさまワン太とおちゅんさんが破邪結界を張った。2体の結界は強固に出来ており、4体のオークでも壊せなかった。



「これで結界は壊せない程度の強さであることがわかった……けどサクラちゃんより弱いってことしかわからない。」


「モー!」


「うん。アルデは防御を頑張って!ワン太とおちゅんさんは撹乱して2体を引きつけてほしい。」


「わん!」「ちゅん!」


「チラリンとウルスラと私で2体のオークを倒そう!」


「ちら!」「くあ!」



 破邪結界を終えると、ワン太とおちゅんさんが走り出し、一体ずつ攻撃を繰り広げていく。あまりにもしつこい攻撃に2体のオークはワン太たちに攻撃していく。



 残り2体のオークがアルデに攻撃をする。鉄の棍棒を振り下ろすが、アルデも鉄の株とで守る。HPは少し減ったが、オークはどんどん攻撃を繰り出していく。


「荊の根!グロウアップ!」


 植物魔法のレベルをあげ、荊を生み出し持続ダメージと拘束をする荊の根、そしてグロウより早く植物を成長させるグロウアップでオークの一体に荊が絡みつく。



「ちらー!!」「くあ!」


 チラリンは大地魔法や火炎魔法を使っていく。大地魔法は地面から硬い土の杭を生み出して刺す。火炎魔法はチラリンより大きい火のボールや数十個の火の矢がオークに当たっていく。MPは魔力タンクによりまだまだ余っているのか、どんどん魔法を使っていく。



 ウルスラは聖爪により爪の攻撃でオークに攻撃を繰り広げる。体術で相手の攻撃を交わしたり、蹴りなどでオークの体力を削る。


 アルデも突進で相手を吹き飛ばしながら、カウンターで相手にダメージを与えていく。聖騎士の鎧をつけ、聖魔法でウルの回復が間に合わなくても回復できるのだ。


 目の前のオークのHPは3割になった。しかし、ワン太はかなり厳しい戦いをしていた。


 おちゅんさんは空を飛び、遠距離攻撃で一方的に攻撃ができるのだ、MPが少なくなると攻撃ができなくなるが、オークのヘイトがウルたちに向いた時に嘴で攻撃をして、ヘイトを戻すだけだ。


 ワン太はひたすら敵の攻撃を避け、キックや爪で攻撃をする。そしてまた回避と休まる時間がない。タンクのアルデも居ない、ずっと動き続けている。


 サクラの指南により、体の使い方、回避の時や攻撃の時に休みながら戦う方法は教えてもらったが、まだまだ完璧にはできない。


 それもそのはず、ウルたちは戦闘をメインにせず、苦戦する戦いはしないから戦闘センスを鍛えることはないのだ。


 まだ倒れずにいれるのは幼い時から林で生き残った野生の力と賢さだろう。


 しかし、その回避もオークの攻撃を一度喰らってしまったらどうしようもない。


「ごあ!」

「わん!」



「ワン太!破壊の踊り!」


 ワン太が横薙ぎされた棍棒に当たり、吹き飛び声を上げると、ウルはアイテムボックスからダマルを持ち出すとすべてを対象にダメージを与える破壊の踊りを踊り出した。



 ダマルを鳴らすたびにウル以外の全てにダメージが入っていくが、そのおかげもあってかオークはウルのみにヘイトが向いた。


 ダメージ数は少ないことがわかっていたため、ワン太も生き残っている。



「アルデ。4体だけどお願いできる?」

「モー!!」



 アルデは問題ないと頼もしい声をあげた。ウルはダマルを使い、成長・再生の踊りを踊る。こちらの効果は凄まじく、アルデたちのHPを凄い勢いで回復するのだ。


 二回目にはクールタイムが長く、癒しの舞と祈りの歌でHP回復を続ける。


 アルデは防御をし、カウンターなどはほとんどしなくなった。残りのメンバーはどんどん攻撃をして敵のHPを減らしていく。



 そして、



「ゴアアアァ!」バタン!


 最後のオークが倒れ、この緊急事態を解決できた。



 しかし、



「も、もうダメ。」

「わ、わん〜」

「も、も〜」


 一部のメンバーが倒れ込み、しばらく動くことはなかった。





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