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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第四章 第二回イベント

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第20話 クラーケン戦

 最終日は唐突に始まった、ウルはテントで寝過ぎていた時に


 ドン!!


「な、なに??」


 唐突な爆音に目を覚ましたらウルであったが、誰もテントには居なかったので慌ててテントから出ると、空は曇っており、波はかなり荒くなっていた。


 サクラたちは一点を見つめているので、そちらを見ると


「お、大きい…イカ?」


 みたことのないほど大きなイカが島に向かっていた。


「サクラちゃん!」

「うん、始まった。」

「どうするの?早速戦うの?」

「まずは様子見、情報が欲しい。」

「情報?」

「イベントボス、倒す方法が特殊かも知れない、」

「そ、そうなんだ。」

「うん、だから余力を持って戦う。」

「わかった!じゃあワン太たちも行こう!」


 ワン太達もかなりやる気がある様だ、早速向かうことにした。

 最初の場所付近にクラーケンはいるため、いくのは簡単だった。そしてテレポートすると。



「おらぁぁ!!フレアボール!」

「ほらほらほらほら!槍乱撃」


 かなりの人数のプライヤーが次々と必殺技をかなり遠くにいるクラーケンに向けて打っていく、掠る様に当たっていく攻撃だが、一応ダメージは入っているみたいだった。


「サクラちゃん。私たちはどうしよう。」

「まずはみてる。」

 そういうと、砂浜にサクラは座り込んだ。ウルはおずおずとサクラの隣に座ると

「なんで座ってるの?」

「朝からボスがでてくる、これは長丁場。」

「そうなんだ。」

「多分。つまり数時間戦える体力がないウルはまだ休んでみておくべき。」

「わかったよ。ワン太たちもしっかり戦うから少し見ていよう」

「ワン?」

「長丁場になるらしくて、今は休み中。」

「ワン。」


 みんなで座りながらクラーケンを見ているが、まだまだ遠くにいた。

 しばらくは来ないと感じていたが、海の遠近感がウルはわかっていなかったため、あっという間に近づいたクラーケンにびっくりした。


「ち、ちかい!」

「ずっと近づいてたよ?」

「もっと遠くにいたと思ってた。」

「巨人の一歩は大きい。クラーケンも同じ。」

「確かに。」


 近づいたクラーケンには攻撃も通りやすく、プレイヤー達がどんどん攻撃をしていく、クラーケンも水魔法でカードを作ったり、触手でプレイヤーの攻撃を弾いたり、プレイヤー自体にダメージを与えていた。


 かなりのプレイヤーがダメージを受けており、デスポーンした者もいた。


「クラーケン強いね。」

「ううん。地面が海、回避慣れしてないと避け辛い。」


 海の浅瀬で戦っているため、足がかなりもつれたり、想像より移動が遅いのだ、そのため回避をしたつもりでも攻撃に当たってしまうのだという。


 乱戦となり、プレイヤーとクラーケンでインファイトの様に削り合い、1時間で3割削れていた。


 ウルはいつ戦うのかとうずうずしていたが、サクラがまだゆっくりしているのでクラーケンの行動を見ていたが、


 いきなり暴れ出した。体をぐねぐねくねらせて波を起こしていた。浅瀬でも高潮の様な波がプレイヤーを襲っていく。


「え?え?これは。」

「ボスは一定ダメージを受けると特殊攻撃を出したりする、高波でみんなさらわれる。」

「え?みんな倒れたらやばいよよね?」

「そう。だから私が出る。」


 そういうとサクラは加速していき、海の上を走っていった。

 ウルたちは浅瀬で触手の相手をしていく、アルデが防ぎ、ウルスラとワン太がどんどん攻撃をしていった。ウルも舞でサポートしていく。



 その間、サクラはクラーケンの本体と相対していた。あっという間に大太刀で切りつけると小太刀二刀流に持ち替え、連撃していく。


 サクラが海を走れたのは走行というスキルであり、いつも海の上に入れるわけではない。


 しかし、サクラは海の上に浮かんでいる。正確には小さい小舟の上であるが。


 ウルは休憩中にクラーケンのとかに使えるかもと小さな船を作っていた。イカダの様に浮かぶだけで移動はできないが、サクラにはちょうど良かった。


「地の上なら私の領域。」


 クラーケンはサクラの神速抜刀術の餌食になっていった。


「サクラちゃんすごい。私も頑張ろう。」

 ウルは時に舞。時に弓矢魔術で援護をしていくが、波にさらわれたプレイヤーがようやく浅瀬に来れた。びしょびしょで気持ち悪そうにしており、鬱憤を触手に当てていた。


「私もご一緒していいですか?」

 後ろから声が聞こえた、そちらにウルは振り向くと女性が立っていた。同じエルフではあったが、巫女エルフのウルとは違い、漫画で見たことのあるオーソドックスな漫画エルフの出で立ちをしていた。


「あ、あ、はい。どうぞ」


 久しぶりのプレイヤーに話を掛けられ、もうどうしたらいいのかわからずに許諾してしまった。というより断れないタイプではいといってしまったというのが正しい。


「私は精霊術師のティニーですわ。あなたは?」

「み、巫女です。ウルです。」


「あら巫女は珍しい。それなら神降ろしはしないのかしら?」

「あ、はい。」

「そう。まあ序盤ですものね。ここは私がやっても?」

「え。はい。」


 ウルに断ったティニーはふわふわと数体の光の玉が出てくると

「中精霊召喚 イフリート」


 光の玉が一個に集まると、赤い大きなトカゲが出現した。業火のブレスをクラーケンに浴びせると、とんでもないダメージを出していった。


「ふう。これまでね。ではまた会いましょうウルさん。」


 イフリートが消えたと同時に、ティニーは砂浜のほうへ帰っていった。しかし、その数分の時間でウルが与えたダメージを超えていたので前線プレイヤーは強いよねとウルは攻撃に戻る。


 本体にはかなり強そうなプレイヤーがおり、サクラはウルが作っていた小舟を何隻も浮かべて、クラーケンと小舟を高速移動しながらひたすら攻撃を繰り広げている。


 他にも色々なプレイヤーも本体に攻撃をしていた。特にウルが作ったのと同じ程度の船を作ってパーティーで攻撃をしている人がいた。


 クラーケンのHPが半分になった時変化が起きた。



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