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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第四章 第二回イベント

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第19話 ダンジョン

イベント5日目、ウルたちとサクラ一行はダンジョンに来ていた。

4日目は食材を取ったりとゆっくりした1日を過ごしていた。一週間のゲーム漬けは、サクラにとってはなんてことはないが、ウルにはずっと気を張っており、気の合うサクラと共にいてもクタクタになっていた。そのためダンジョンを楽しむために休暇としたのだ。


疲れたといっても女子高校で体力はある。1日の休暇はウルの体力を全開にするのには十分だった。


ダンジョン前につくと、プレイヤーたちがどんどん中に入って行く。順番待ちなどなく、サクサク入って行く姿にびっくりしているとサクラからダンジョンの話がされた。


「このダンジョンはインスタントダンジョン。」

「インスタント?コーヒーとか麺みたい。」

「簡易なダンジョンでパーティー毎に違うチャンネルに行く。私たちが入っても後ろや前からプレイヤーは来ない。」

「そうなんだ。便利だね。」

「全部全部そうじゃない。基本は一緒。」

「他のダンジョンは行かないかも。」

「少ない時に行けばいい。ダンジョンで会っても基本会釈で十分。」

「わかった。」


「今更だけどダンジョンって難しい?」


というウルの問にサクラは答える。ダンジョンは一フロアから十フロアごとに難易度は上がっていく。序盤はオブロン周りの敵レベルであり誰でも倒せる。

しかし、後半に向けてサクラでも苦戦するモンスターが出てくるらしい。アイテムが足りずに50フロア程度まで登れたらしいが、攻略組はもっと先にいっているのだと。


ダンジョンの最初のフロアには大きな石碑と魔法陣があった。大きな石碑は20フロア毎にテレポートできる。できることなら10フロアごとにしてほしいと思っていたウルであったが、簡単に攻略をさせないという運営の意思であり、10フロアごとなら今頃アーサーが攻略していたことだろう。


しかし、5フロアごとに小さな石碑があり、そこから戻ることはできる。なので多少の無理ができ、プレイヤーのレベル上げの場所として人気が高く、6割のプレイヤーはこのダンジョンにいるらしい。


さっそくウルが大きな石碑に触れてみる。すると目の前に画面がでてきた。


【現在テレポートできる階フロアはありません。】


それしか出てこなかった。


魔法陣についてはわからず、質問した。


「この地面のものってなに?」

「魔法陣。テレポート系の。」

「もしかしてこの上に立つと瞬間移動する?」

「そう。すぐにモンスターがいる。」

「なるほど、すぐいくの?」

「うん。見せた方が早い。」



 サクラと共に魔法陣の上に立つと、一瞬でテレポートした。



「「「ぐぎゃ」」」



 目の前にゴブリンが数体居た。




 現在7階フロアで、3体のオークを倒したら奥に魔法陣が現れた。

 サクラの言う通り、ダンジョンの序盤はとても簡単で、オブロン周りで戦えるものなら誰でも倒せるレベルであった。

三体のオークも戦力が整った今のウルには簡単に倒せた。


「初めて戦った時はもっと強くてどうなるかと思ったのに…」

「ゲームはそういうもの。」


「でも、毎回不思議だね。敵を倒すと魔法陣がぱっと現れるんだもん。」

「摩訶不思議。」


「ちら~。」

「チラリンは毎回先に行こうとする~。私たちが入らないと移動できないよ?」


チラリンは魔法陣を気に入ったのか、魔法陣に毎回我先に入ってしまう。しかしプレイヤーの全員が入らないと次のフロアへ行けないのだ。


このダンジョンは任意のタイミングで次のフロアに行ける、そしてインスタントダンジョンという二つの要素のおかげで戦闘事に少し休憩をすることができる。


最初はゴブリン三体、次のフロアはイノシシ一頭。次はゴブリン三体とイノシシ一頭。フロア5に関してはウルも見たことがない大きいイノシシがでてきた。アルデと正面から当たり、スタンしてしまったので強くはなかったが。


今のところサクラの出番はなく、ウルたちで戦えるので安心していた。サクラだけに戦闘を任せて後ろで守られるだけというのは少し寂しい気持ちだったからだ。


ダンジョンは誰でも入れるところであって、今のオークもあまり強くないのだ。それこそ最初に戦ったオークのほうが強い。




「結構倒せるものなんだね。」

「フロア10になるごとに敵のレベルが変わる、今は第一の町レベル。」

「え?つまりはフロア50は第五の町レベルってこと?」

「そうじゃない。最終フロアでも第四の町くらいだと思う。」

「そうなんだ!じゃあ私はフロア20までは倒せるかも?」

「うん。」

「じゃあみんな!頑張ろう!」

「ワン!」「ちゅん」「ちら~」「モウ」「くあ!」


 それからフロア10までは順調に進んだ。この島で仲間になったウルスラがかなり強いのだ。体術と聖爪のスキルのおかげで爪を使った攻撃で相手のHPをどんどん削っていく。爪以外にも蹴りや殴りなどもして相手を吹き飛ばすことも多く、ウルたちの遠距離支援はありながらではあるが、複数のオークを相手に立ち回ることもできるのだ。


 ボスフロアの魔法陣に行く前にサクラから説明があった。フロア30まではフロア10ごとにボスモンスターが現れるのでしっかり準備をしてから行くことが重要らしく、サクラにより今回戦うボスの情報もしっかり聞いたので、早速戦うことに。


 魔法陣でテレポートすると


「グオオ!!」


 大きなオークファイターが現れた。大きな棍棒を持ち、こちらに一直線に来た。


「モウ!」アルデがオークファイターに突進して、オークファイターの攻撃を受けていく。

 ワン太とウルスラがアルデの後を追い、オークファイターに攻撃していく。ウルはアルデのHPを随時確認しながら弓のアーツを使いダメージを稼いでいく。


ボスといってもフロア10の最初のボス、ぶんなげ石よりは強いが、その程度でしかない。アルデも攻撃を食らってはいるが、ウルの癒しの舞によりHPは全快になり、オークファイターは詰んでいた。

HPが減ったことによる特殊行動もないため、5分で倒してしまった。


「やった!倒せた!!」


ガッツポーズを上げるウルにずっと見学していたサクラが近づき。


「うーちゃん、お疲れ。」

「うん。ちょっと疲れたかも。」

「休む。今日明日ダンジョン。休める時に休む。」

「え?明日もなんだ。」


サクラの言葉を聞き、ウルはゆっくり地面に座り込む。ワン太たちがウルのもとに来たので、ゆっくり撫でて休憩をすることに。


「でもこれからはもっと強いモンスターが出てくるんだよね?」

「うん。」


「10階からはサクラちゃんも戦ってくれるよね?」

「うーちゃんが困ったら戦う。」

「そ、そうだよね。」




 サクラは宣言通り、次のフロアからもモンスターを軽く倒す程度でメインはウル達だった。

 鉱山で出てきたモグラや猫モンスターのジャル、ウルフや役職ゴブリンとオークなどが出てくるのだ。


 ウルにとっては厳しい戦いになっていくのだが、みんなのレベルも上がったこと。

そして弓スキルが進化したのでなんとかなっていた。


【弓】が【和弓】に進化をすることで梓弓を完璧に扱うことができ、敵に与えるダメージが上がった。しかし、それだけではなかった。

 和弓の初期アーツが不知火といい、放った矢が5つに増え、全てにダメージがあるのだ。


 これにより、ウルの攻撃がメンバーの中でも一番になり、なんとか倒せた。


「スキル進化ってすごいんだね。」

「うん、進化と統合はかなり強くなる。」

「統合ってできるかなー。」

「通知にあったらできる、見てみる。」

「うーんっと…歌姫?舞姫?にできるって。」

「悪くはならない、統合してみる。」


 舞と歌に手こずっているときに手を出していたスキルがここにきて統合できる様になったのだ。


【舞】+【踊り】+【巫女】=【舞姫】

【歌】+【歌声】+【一定の職業】=【歌姫】


 舞と歌は巫女のスキルではあるが、歌姫、舞姫になっても神楽舞などもともと出来ることが消えることはないと書いてあったので早速統合した。


「統合できたけど…何か変化あるのかな?」

「舞ってみたらいい。」

「そうだね!」


 もうサクラや仲間の前では一切恥ずかしくないのか、神楽舞を舞っていく、ウルにとっては少しは踊りやすくなったのかな程度であった。


「あんまり効果を感じられ…ってサクラちゃん?」

 ぼけっとしていたサクラに話しかけると

「うーちゃん。少し光っていた。それに前より更に綺麗になった。」

「え?みんなもそう思う?」


 ワン太達に聞くとみんな頷いた。ウル自身では気づいていないが、かなり綺麗に舞える様になったのだ。イベントの後にマリーさんに見せることを決めた。


 結局ウルたちは休憩後に進んだがフロア17で終わった。最終日はクラーケン戦になるとサクラが言っていたので、6日目もダンジョンで鍛えることにした。


 ウルが少しやる気が出たのは、もしかしたらカリストがいる森に被害が出るかも知れないと思っていたからだ。



 6日目はそのまま夜になるまでダンジョンにずっといたが、フロア20を超えたあたりからサクラが先頭で戦い、ウルたちも参戦する形になった。飛び回っていたおちゅんさんが敵の攻撃に当たってしまい、一度死にかけそうになったからだ。その場はサクラが一瞬で全滅させて事なきを得たが。



 そのおかげでワン太は進化することができたのだ。


【穴掘りポメラニアン】から【狛犬ポメラニアン】に進化した。


 巫女という職業のおかげなのか、狛犬になってしまったが、見た目にはあまり変わりがない。少しだけ凛々しい目になったポメラニアンだ。



 名前:ワン太 レベル:30

 種族:狛犬ポメラニアン

 スキル:

【大穴掘り★★】【キック★★】【聖爪】【破邪結界】【電光石火】【破邪の力】


【大穴掘り★★】・・・穴を掘るスキル。とても大きな穴を掘れる

【キック★★】・・・蹴りの威力、ノックバック能力がかなり高い

【聖爪】・・・聖エネルギーを持つ爪での攻撃。モンスターや穢れものにダメージ大

【破邪結界】・・・深淵の力を消し飛ばす結界を張る。同じスキルを持つモンスターと共鳴すればさらに強い結界が張れる。

【電光石火】・・・行動スピードがアップ。

【破邪の力】・・・深淵の力を持つモンスターに攻撃力増大


スキルがかなり変化しているが、ワン太らしさはそのままだった。

大穴掘りが狛犬になっても変化がなかったのが嬉しかった。さらに大きい穴を掘れるのだろう。

電光石火と聖爪、キックにより敵をさらにかく乱してくれるだろう。

破邪結界と破邪の力は巫女セットと同じだが、モンスターにダメージがかなり出せるようになるのだろう。ウルは防御力が少ないのにモンスターからの攻撃を受けても死なないのだ。


ワン太の愛らしさは変わらず、戦闘にはとても頼りになるようになったので、他の仲間が進化するのが楽しみになってきた。


おちゅんさんはもうすぐ進化できると騒いでいたが、さすがにウルがくたくたになり、床に倒れこんで動かなくなった。すぐに進化できるものでもないと諭され大人しくなったおちゅんさんたちとしっかり休んだ後。島に戻り、ゆっくり休むことにした。


 そうしてウルはひたすら準備をしていたが、疲れて倒れる様に寝る形で6日目は終わった。


ウルは夜にひたすら何かの準備をしたが、いつの間にか気絶するように倒れて寝てしまって6日目は終わった。



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