表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第四章 第二回イベント

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/75

第16話 ウルスラ

 聖樹と別れ、先ほどの森へ戻っていった。


「ありがとね?クマさん達」

「くあ!」「ぐあ!」

 両クマがウルに寄り添い、体を軽く預けてきた。寂しさが伝わってきてウルも少し寂しくなった。


「うんうん。船ができたらまた戻ってくるから。」

「そう。まだ時間はある。」

「そうだよ。まだ船を作ってる時にも暇を見つけてくるから。」

「サボり?」

「休憩だよ?」

「ぐあ…グアグア。」

「くあ?」

 親熊が子熊を呼ぶと、ウルにこの子を任せると言ってきた。

「いやいや。親子で仲良くがいいよ!」

「グアグア。グアグア」

「なんて?」

「この子は父親の種族を継いだから、何もないここから離れた方がいいって。」

「それはそう。進化をして種族の格が上がるのもプレイヤーがいると楽。」

「え?そうなの?」

「うん、ワン太やおちゅんさんだけなら半年以上は進化に時間は掛かったと思う。」

「そんなに…でもお母さんが…」

「グアグア!」

「え?うーん…」

「なんて?」

「夫の墓があるからここからは離れないって。子供は時々見せにきたら良いって。ここってイベントだけど来れるの?」

「うーちゃんは変。船大工は船を作ってどこにいくの?つまりはここは無人島なだけ。」

「なるほど。なら船をあっちで作ってここにくれば良いんだ。」

「船は買うもの。作るのはうーちゃんらしい。」


「グア?グア」それでどうだと聞いてくる親熊に、ウルはしっかり目を見て

「娘さんは、私がしっかり育て上げます。」

 こうして五匹目のメンバーが決まったのだった。


「あ、子どもの方に聞いてない。」

「くあ?」

「お母さんと離れて、私と一緒に来る?」

「くあ?」「ぐあ!」

 親子の会話は短く、しかししっかりと話したのだろう、最後に言ってくるとお母さんに言うと


「くあくあ!」

 入れてと言うのだった。


【小聖獣 ホーリーミニベアを仲間にしますか?特別なアイテムが必要です】


 特別なアイテムがないと仲間にできないようだ、詳しく調べてみると先ほどの聖樹の実が必要のようだ。聖樹は先を見通してくれたのかわからないが、ウルには迷いはなかった。


「うん。これをどうぞ?」

「くあ!」


 木の実をもぐもぐと食べると、子熊は仲間になるのだった。

 次に名前決めだが、直感で思い浮かんだ名前と、見た目で決めた名前の二つがあった。どちらも甲乙つけ難いと感じたウルは、子熊にどちらが良いか聞くのが1番だと考え、聞いてみた。


「お名前はベア子とウルスラどっちが良い?」

「くあ!」

「ああ、やっぱりウルスラだよね…」


 どうやらウルの推していたベア子は嫌だったようだ、まともなウルスラでと言われたのだ。少しショックだったが、早速ステータスを見てみることにした。


 名前:ウルスラ レベル:18

 種族:ホーリーミニベア

 スキル 【聖魔法】【浄化】【体術】【聖爪】【聖なる身体】


【聖魔法】・・・回復や浄化の魔法

【浄化】・・・MPとスタミナを使い、穢れを浄化する

【体術】・・・身体を使った戦闘に補正

【聖爪】・・・浄化の力をもった爪、モンスターに与えるダメージ増

【聖なる身体】・・・聖獣見習いが持つ清浄な体毛。防御精神に補正


 となっていた。聖魔法と体術でアタッカーとしての側面と、ヒーラーとしての側面の両方があった。


 サクラに見せたところアタッカーとしての方がいいらしい。ウルの舞はかなり回復が高いため、後衛としては余計らしい。

 それに聖魔法は魔法アタッカーとしても使えるため、前衛が絶対と言われた。


 一応ウルスラにも伝えてみるが、後ろで戦うのは嫌いのようだ、少しだけ狩りをしたことがあるが、思い切り爪で戦っていたと言われた。


「でもウルスラと子熊の名前をつけたし、お母さんの名前もつけていい?」

「ぐあ!」

「いいの?やったー!うーん…カリストにしよう。」

「ぐあ?」

「有名な名前なの。星座にもなってるしね。」


 親熊の名付けも終わり、そろそろ船を作ろうとシーテンの元に戻ることにした。


「カリスト、私たちは一度戻ろうと思うの。明日には一度顔を出すから。」

「ぐあ!」


 待ってるね、とカリストはのしのしと川の方へ行ってしまった。ウルスラはあんまり気にしてないように早く行こうと急かしてきた。



「こういうのって周りが気を使うけど…」

「本人は気にしない、あるある。」


 サクラにそう言われ、増えた仲間達とシーテンの元へ戻っていった。


【特殊クエスト 聖獣の親子を救え クリア】

【称号:聖獣の加護を獲得しました】

【子熊・名称ウルスラを仲間にしました】

【称号:聖樹の加護を獲得しました】

【イベントクリア後にアイテムを入手できます】


 という通知が届いていた。ウルが気づくのはしばらく後であったが。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ