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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第四章 第二回イベント

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第10話 神器

 シヴァの話はかなりの時間に及び、その間にシヴァに断りを入れるとサクラに遅くなるとメッセージを送る。サクラから返事がすぐ来て、しばらくはワン太たちと一緒に火のダンジョンに籠るから好きにしたらいいと返信をもらっていた。


「いやー、以外と自分の話をするのは悪くないな、今度は信者に話してみるかな。」

「それは良いですね。敬愛している神の話は聞きたいですから。」


「そうかそうか、でもこれはお互いに利があったな。ほかに欲しいものはないか?」

 そうシヴァが言ってくる、先ほどの何物にも代えがたいシヴァの話をもらったのに、ほかに欲しいものは何も思いつくはずがない。


「そうだ!疑似神器だが、トリシューラはどうだ?さすがに本体は上げられないが、お前の世界でも役に立つだろう。」


 そうして、シヴァが一つの武器を見せてくる。三又の槍であり、リアルでも聞いたことのある神器の一つである。

 そのレプリカではあるが、内包している力はとんでもなく、神聖な力は島すべての力と匹敵するほど凝縮されていると錯覚してしまうほどだった。


「武器は私にはもったいないです。私にはとうてい扱いきれませんし。」

「ふむ。確かにお前は戦闘を得意としていないな。」

「え?」

「心眼など俺が持っていないはずがないだろう。って巫女か!」

「はい!最近なったばかりですけど。」


「それなら踊るぞウル!褒美は後だ。そんなことより今は踊るぞ。」


 そういうと太鼓のようなものをかき鳴らし踊っていく。

 ウルもなにが起きているのかわかっていない。しかし神であるシヴァが踊っているのに黙っているのは神罰ものだと、戦いの舞を披露する。


 神と巫女の踊りは長時間踊り続けたウルがクタクタになり倒れ込むところまで続いた。シヴァはまだまだ余裕槽で汗すらかいていなかったが。




「ウル…体力がないな。」

「すみません。まだ舞を知ってひと月も経っていませんので。」

「なら仕方ないが…でも踊りはやはり良い、この世界で踊る分にはなにも起きないからな。」

「そ、そうなんですか。」

「そうだ。まあそんなことはどうでもよい。だがウルに対する褒美は決まったぞ。」


 そういうと、シヴァは持っている太鼓のようなものをウルになげた。おっかなびっくりにそれを受け取ると。

「それをやる。俺はまた作るからいい。」

「え。これは大事なものですよね。」

「まあそうだが、俺には作れるからな!それにお前には武器よりそっちのほうが合うと思ったからだ。」

「あ、ありがとうございます。」

「おう!それはダマルというからな?しっかり練習をしろよ?」


 そういうと、もう作ってしまったダマルでひたすら音を奏でていった。二つの踊りを教えてもらったが、あまりの効果にびっくりしたウルだった。


 破壊の踊り

 この音を奏でる限り自身以外のすべてにダメージを与え続ける。敵味方関係なく。

 洞窟や室内で奏でると崩壊する危険性がある。


 成長・再生の踊り

 シヴァの創造の力を持つ歌を人が歌うと回復と成長となる。

 人や物に歌うと回復をする。そして土地や自然物に使うと成長する。


 破壊の踊りは使いこなせない。すべてを破壊する文字通りの破壊者の歌なのだ。仲間にダメージを与えることはしたくない。一人で練習をすることに決めた。


 逆に成長・再生の踊りはかなり便利であり、牧場や農場を作るときに便利だろう。それに牛の家などで補修をするときにこの歌で耐久力を元に戻せるのだ。


 人が回復をすると書いてあったが、これは癒しの舞と違うのだろうか。今度ダメージを受けたら踊ってみることにする。


「でもウルはもう少し踊りと歌も上手くなるといいな。」

「これから頑張ります。」

「まあ仕方ないか、よしこれをやる」


【称号:シヴァの祝福をもらった。】


「え?シヴァ様」

「ああ、俺の祝福は歌と踊りに補正がある。それにスキルの獲得経験値も増えるぞ。」

「すごいですね。」

「よし!祝福もしたことだ!そろそろウルも体力も戻ってきただろ。もっかい踊るぞ!」


「は。はい!」


 それからウルの気力が無くなるまで、踊ることになった。

 舞と歌のスキルレベルはかなり上がり、舞のためにとっておいたダンスのスキルも上がり続ける。しかし、


「ってウル?」

「…」

「おおすまん!…これでどうだ。」

「あ、ありがとうございます。」



 真っ白に燃え尽きたように倒れ込むウルをみたシヴァは一瞬踊ったかと思うと、ウルのスタミナとHPなどすべてが回復したのだ。まるで朝に起きたときと同じくらい元気になっており、唐突な回復にファンタジーを感じていた。


「いやー。最近はあまり踊ってなくてな!こう夢中になってしまった。」

「シヴァ様は踊りが好きですね。」

「ああ。本来ならあと20年は踊っていたいが。」

「ひえ。」

「お前がいるのにそんなことをやるか! でもそろそろお前も元の場所に戻さないとな。」

「あ、そうですね。」

「うむ。一応お前の仲間も一緒に飛ばすか。」

「ありがとうございます。メッセージを飛ばしておきます。」

「あ?もう飛ばしたぞ?」

「あ、そうですね。ありがとうございます。」


 神の尺度に物申せるはずもなく、そのままウルもシヴァに元の場所に戻されることに。

 最後に

「ウルは俺の踊りの友だ!しっかり歌と踊りを頑張れよ?」

「はい!今度会えた時には頑張った成果を見せたいと思います。」

「そうかそうか、なら楽しみにしておこう。さらばだ。」


 ウルはシヴァの聖域から飛ばされた。

【イベント:シヴァ邂逅をクリアしました。】

【称号:シヴァの友を獲得しました】

【神器:ダマルを獲得しました】

【神の踊り:破壊の踊り、成長・再生の踊りを踊れるようになった】

【その他のアイテムはアイテムバックに入りました】


 飛ばされた場所には、サクラやワン太たちがおり、ワン太達がウルに抱き着いてくる。

「ごめんね?ちょっと神様に出会っちゃって。」

「神に出会うのは普通じゃない。」

「たぶん最初の神様と仲良くしたから気になって連れられたんだと思う。」

「うん。うーちゃんはすごい。」

「えへへ。でもこれからはみんなと遊ぼうね。」


 周りを見渡した、ウルは一言。


「ここってどこ?」


 と、ウルは知らない島の上で言うのだった。





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