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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第四章 第二回イベント

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第4話 イベントアイテム

 ウルたちは砂浜のモンスターを倒し続けていた。サクラには断りを入れ、今はウルたちだけで倒している。

 ほどほどの苦労で倒せるのは運営が初心者の人でも楽しめるように設定しているのだろう。


 砂浜にはモンスターが三体おり、最初に戦ったトッシンガイ。近づいたら突進をする罠系のモンスター。

 次にダイシャコガイ、植物魔法で完勝しているが、本来は水魔法や、倒れて大ダメージを与えてくる。

 次に砂ワーム。ウルは大嫌いな芋虫のような見た目で砂弾を打ってくるが、最弱のモンスターだ。


 ウルは細めで見えないように戦っていたらワン太にしっかりしろと蹴られてしまった。


 サクラはゲームで虫など倒すことが多いため、ゲーム内の虫は苦手ではない。逆にウルは虫は嫌いでうーっと落ち込んでいた。


 気分を変えようと話すことにしたウル。



「でもここのモンスターは簡単に倒せるね?」

「うん。ここは初心者向け。他のところだともっと強い。」

「そ、そうなんだ。」

「うん。もしかしたらウルを戦えないかも。」

「一人では倒せるんだね…サクラちゃん。」

「当然。」


 簡単にいうサクラにあははと笑うしかなかった。


「でも海には何があるんだろう。」

「入ってみる?」

「水着とかそういうのはないけどいいの?」

「ダメ。だけど入っても構わない。」

「そう言われても。」

「私が守る。」

「ありがとう。でもアルデも守ってく…って無理なの?」

「モー。」

「アルデはなんて?」

「えっと、水が嫌いなんだって。泳げないみあい。」

「なるほど。」

「だから海は入らないよ!みんなと楽しみたいし。」

「うん。みんなで海に入れるアイテムがあるかもしれない。」


「そうだねって。あれはなに?」


 ウルが指を差したところは、海であり、そこには大きな魚がこちらをにらみつけている。


「たぶん海の敵。遠距離だと思う。」

「そうなんだ。チラリンお願い。」

「ちらー」


 チラリンは土魔法で作った石の弾をどんどん敵に打ち込んでいく。

 魚も水のボールをこちらへ飛ばしていく。


「アルデ、お願い。」

「モー!」


 チラリンの前でその肉体を使い、魔法をガードした。

 アルデにはまったくダメージを与えられない。もともとタンクに向いたスキルを持っていた上に。アルデにはイベント前に作っておいた鉄の装備を着ているのだ。


 装備の防御力は高いため、さらにタンクとしては強固になったのだ。


 ウルはアルデの後ろに隠れ、弓を打つと、すぐ倒せた。遠距離タイプのモンスターのためHPが少なかったのだろう。


「あ。魚肉が取れた。」

「焼いたら美味しい。」

「食べたいの?」

「少し。おなかすいた。」

「わかった。ちょっと待ってて。」


 そういうウルは、いつもと違うカバンのようなものから調理道具を取り出した。

「それはなに?」

「これはアイテムバックだね。20種類を99個入れられるものなんだ。」

「いつの間に…」

「アミンさんのおさがりを買ったの。結構高かったけどイベントで必要になるだろうし、これから先必要だって言われて。」

「アイテムボックスのスキルと同じカバンもあるかも。」

「私はスキルのほうがよかったと思っているよ。もう入手できないのかな?」

「わからない。もしかしたらイベント。後は教えてくれる人がいるかも?」

「ほんと?」

「うん。でも王国とかかなり先じゃないとないと思う。」

「まだまだ無理なんだね。」


 ウルはあっという間に塩とハーブで焼き魚を作った。本当はムニエルなどを作りたかったウルであったが、それは未来の牧場で作れるようになると思うことにした。


「はい。どうぞ。」

「ありがとう。いただきます。」

「みんなの分も作ったから食べてね。」

「わん!」「ちゅん」「ちら!」「モー!」


 全員で食事を楽しんでいた。焼き魚は脂がのっており、臭みもないためとても食べやすかった。

 食べたみんながもう少しあの魚を倒しておきたいと思ってしまうくらいには美味しかった。


 食事後は魚と貝を探しては倒していく。ご飯の材料として見ているため、見つけ次第ウルたちに倒されていく。


 その中でも水で飛び跳ねている魚を砂場に居るサクラが水上を走り、一太刀で切り伏せたところはとても驚いた。


 サクラに詳しく聞いてみたところ、スキルを組み合わせて進化したことで、二段ジャンプや水上歩行などができるようになるというのだ。


 ウルは自身のどんくささにスキルを取っても無駄にするだろうと、サクラに向いており、自分には向いていないと諦めた。


 しかし、ウルも貢献しようと弓をどんどん当ててダメージを稼いでいく。アルデという守りを得たウルは回避などが必要なくなった。モンスターにとって厄介な存在になっただろう。


 しかし、たくさんの戦闘により、サクラ以外は傷が多くなっていく。


 ウルは周りを見渡すと、誰もいないことを確認すると、神楽鈴をアイテムバックから取り出した。


「癒しの舞」


 というと、舞いだした。綺麗な舞は鈴の音とともにパーティーのみんなのHPを回復していく。舞が終わるころにはかなりの回復ができた。


「うーちゃん。きれい。」

「えへへ。ありがとう!神楽舞の次に自信がある舞なんだ。」

「そうなの?」

「うん。みんなの傷が治ってほしいから、ずっと練習したんだ。」

「うーちゃんらしい。」


 たくさん倒せたと思ったウルたちは、ドロップを確認していたら、唐突にサクラが透明なガラス瓶を渡してきた。中には白い粒がたくさん入っていて、なんだろうとウルは鑑定をした。


【イベントアイテム:海の塩】魚を討伐するとたまに手に入る調味料。ミネラルたっぷりでとても美味しい塩


 というイベント限定のアイテムがあることにウルはびっくりした。ここでしか手に入らないのか、どのモンスターで手に入ったのかわからなかった。



「サクラちゃん?これって。」

「イベントアイテム。」

「それはわかるんだけど、なんで塩なのかなって。」

「塩や水とか最低限の食料や調味料はドロップする。」

「なるほど!確かに持ってこないと楽しめないって嫌だもんね。」


 謎が解けたウルは、それからもたくさんのモンスターを倒していき、みんながそろそろ別の場所に行きたいと言い出したため。プレイヤーが行った森に向かうことにした。


 



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