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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第三章 牧場と神事で目立ちます!

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14話 兄弟子と牧場作り

 疲れていたのだろう、あの後もゆっくりウルは寝ていた。それを気にして1日ゲームには触れずにゆっくりする日にしていた。


 それが功を奏したのか、体力は前回になり、牧場作りと神社作りをしようとゲームにログインした。


 牧場の予定地には膨大な量の丸太が置いてあり、どういう加工をするか、どういう建物にするかを考えていた。


 まずは大きな広場、牛やほかの動物が好きに歩け、走れる場所を

 次に寝床の大きな家、水とごはんをたくさん食べれてゆっくり寝れる場所が必要

 そして牧場といっても食べるものは必要。畑も必要。堆肥用の場所も確保が必要

 最後に子供たちが休める家を作る。


(多い。本当に何日で終わるんだろう。)


 かなりの大仕事に少しうろたえるウル。当然である、牧場は一人で作れるものではないのだ。アシストがオンで作るならば、3日程度で終わるのだが、ウルは師匠の言葉に感銘を受けてアシストをオフにしているのだ。


 しかしやらないと終わらない。アイテム袋に入れておいた大工の道具と加工用のテーブルを出し、丸太を切り始めた。


 長い丸太の硬い芯は柱に、大きさもまばらなためしっかり計り、切っていく。鉋掛けも忘れずにゆっくりやっていく。


 大工や木工、細工スキルはあの期間が爆発的に上がっており、ステータスの器用さと、ウル自身が手先は器用であることもあり、どんどん加工が進んでいく。


 しかし、量は量。そもそもの量が途方もないのでまったく終わる気がしない。




 そうして2時間弱続けていると。


「「「「おい、手伝いに来たぞ。」」」」


 ダイタス組の従業員たちがウルのもとに来てくれた。


「え。どうして。」

「おいおい、牧場を作っているなら俺らに言えよな。手伝いくらいいつでもするってのに、水くせー。」

「そうそう、マリーさんにウルの話をしたら今頃牧場作っているって聞いて飛んできたぜ。」

「一人でつくるもんじゃねーっての、ほら。俺らも切るぞ。」


 そうウルに文句を言いながら、凄いスピードで木を切っていく。あらかじめレシピを貰っていてその規格通りに作る予定だったのをダイタスにウルは伝えていた。そのため聞かずにどんどん柱を作れるのだ。


「でも、どうして…」

「だから妹弟子を俺らが手伝うのになにか理由が欲しいのか?手伝いてーからだ。」

「そうそう、牧場なんて師匠以外は作っていないぜ?俺らだって作りたいっての。」

「牧場とか気になるしな、南は漁村しかないからつまらなかったぜ。」


 軽口をいいながら、手伝いを続ける人たちに、ウルは心が暖かくなった。しっかり牧場を完成させて。みんなが手伝って正解だったと思ってもらえるようにするのが、せめてもの御返しだとウルは考える。


 放課後の時間、そして寝るまでしかやれない関係上、1日3時間程度しか出来ないが。それでも3日で木材の加工は終わった。


 加工が終わったら完成というわけではない。この世界では色々難しいところは省かれている。

 建物は地盤が大事なため、転圧をする。

 そのために石の重たいものを使っている。石の両側に長い木があり、それを持ち上げてどんと落とすものだ。



 最初はウルもやらせてもらえたが、力はあっても使い方が悪く、すぐ疲れてしまい、交代してもらっていた。


 その代わり、木材をひたすら運搬していた。



 牛舎はみんなとウルの手で作り終えた。4日掛かったが、満足の出来だった。


 その間他の人は土地の周り柵を囲み、放牧地の柵付けをしていた。ウルも途中で手伝い、それも完成。



 家はみんな手慣れた作業であり、ウルもしっかりやったことのある事で1時間少しで完成した。


 牧場は全部で1週間くらいで完成した。完成したので宴会を開いた。


 ウルは未成年のためお酒はNGである。しかし買う事と調理に使うことは可能であった。


 みんなはこの町からあまりでないから、遠い町に行ったらお酒を買ってきて欲しいと口々にウルにお願いをしていた。


 この期間ウルは夜ご飯と夜食のご飯を作るだけで、もう少しお返ししたいと思っていたから即答で了解した。


 その日はいつもより遅く起きており、次の日は少し眠たそうな顔で授業を受けていた。



 後は畑と牧場の動物がいれば完成となる。畑は牛を増やしていくうちに必要になる。

 まずは牛だろう。そうウルは考えた。



 畜産スキルと呼ばれるものがあり、それをウルは取った。牛豚鳥などの牧場をする上で必要なスキルである。


 牧場から出て、少し歩くと牛がたくさんいた。ここにはアクティブモンスターは居ないため、今回はアルデを連れてきていた。


「アルデ?牧場をしていく上で牛さんが必要なの。牛乳が欲しいの」


「モー」それはわかるが、俺の意味は?


「牛さんを連れていくにも、相手がいいと思わないと行けない。だから説得してほしい。」

「モー。モーモー。」なるほど、確かに合う合わないはいるだろうし。多少は力になろう。


 牛は沢山いたが、ウルが近づくと逃げていくものが多かった。

 それではお世話が大変だ。一つ目に穏やかであること。そして図太いことがウルが決めていたこと。


 穏やかな性格だと、攻撃的ではなく、危険度は少なくなる。

 そして図太いとストレスを感じづらく、飼育をする上で弱らないだろうと考えていた。


 しばらく歩くと、こちらを全く気づかない牛を発見した。近づいても全くどうでもいいかの如く草を食べていた。



 これはと思い、買っておいた牧草を手に持ち、牛の顔に近づけた。



「食べますか?」


「モウ。」もしゃもしゃ


 食べた。第一段階を超えた。次に身体を撫でてみる。ゆっくり撫でたが嫌がらなかった。



 これはぜひあの子達もお世話しやすそうと考え。


「私の牧場に来ませんか?」

「モウ。」いいよ。

「ありがとうございます。これからよろしくお願いしますね」



 無事畜産スキルが発動し、牛は牧場に飛ばされた。畜産は至る所にいる飼育可能な動物を牧場などの自身の施設に運べるスキルでもある。


 その後、2頭の牛と仲間になった。アルデが居たので牛も少し警戒が薄まったようで、断る牛はいなかった。



 これで一先ず牧場は出来た。今後は色々見て牛の数を増やしたり、鳥などを手に入れたいと思うウルであった。



 まだ子供達が牧場にはいないので、ブラッシングと水とご飯をあげに行った。あらかじめご飯類は入れておくと何日か持つので、1日一回フンの整理とブラッシングで十分だ。



 気分が上がって黙って牛を飼育しているが、餌がストック制でなかったらどうしようかとウルは自分のやらかしに頭を抱えていた。




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