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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第1章 犬飼さんは目立ちます!
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4話 冒険ギルドへ

 VRゲームを久々にプレイしたし、チュートリアルなどがあると思っていた凜は拍子抜けである。


 あれ?これからどうするの?

 町の中央広場にいる凜は目の前にある大きな噴水をぼーっと眺めていたが


 考えても始まらないから、まずはオプションでいろいろ設定をしないと


 動画サイトで初心者おすすめ設定をみたのでそれを真似しようと思ってオプションからいろいろ変更した。


 オプションの最初にゲームのアシストがあるらしいのでそれをオンにした

 このゲームアシストはオフにしたら自由に武器や移動ができるが、初心者にとってはかなり恐怖があるものだ。

 剣をふるのも自分に当たってしまうのではないかと、そのためのアシストだ。

 これをオンにしておけば剣なら振ったら綺麗に振れるし、魔法ならノーコンでも遠距離攻撃ができる。

 いろいろ動作があり玄人向けであろう弓を選択したのはこのアシストがあるためだ、このアシストを使えば曲芸的なことはできないが、外しずらくなりゲーム初心者でも楽しめるらしい

 あくまで実際にやらないと何とも言えないが動画を見た感じ間違いはない


 設定が終わったので次に自分の身なりが気になったので見てみたら

 布の上下に布の靴にカバン

 背中には綺麗な弓に矢筒を背負っていた


 カバンのなかには矢と初心者ポーションが入っていて、それとは別に大事なものリストにお金の支払いができるカードが入っている。

 現在お金が1万円だが、物価もわからず何も買えないのであとで町の散策をしないと。


 ふと肩の重さに、アイテムボックスがあったら弓と矢筒を居れたのに、もしかしてスキルにあったのかも


 嫌な予感がしたが、とりあえず忘れることにして自分の服装とNPCの服装が同じだと気づいた


「まるで町の人みたい。」


 たぶん森で繊維を取ったり、モンスターを倒して皮を入手して装備を強くする感じかな?今はまだこれでいいや



 ずっと噴水前でぼーっとするわけにもいかず、どうしようと考え

 こういうゲームになれていないけど、ウルは行動しないと始まらないって思い、


「こういう時はギルドでしょ。」


 地図は右上にあるが、わかりやすいガイドはないので、ちょこちょこ見かけるプレイヤーの後を歩けば大丈夫だと凜も思っていたが

 このゲームも実況がでるくらい発売されてから少し時間を立っているということをすっぽり忘れていた凜は

 プレイヤーの後をついていき、そのまま門に来てしまった。


 ここでようやく自分がバカをしてしまったと思ったがこのままほかのプレイヤーについてく子供のアヒルのようだといつまでたっても駄目だ

 さすがにプレイヤーに話す気力もないため門番さんに話しかけることにした


「あ、あのー」

「なんでしょう!ここは始まりの町オブロンです。ここから出ると草原に出れますが?」

「い、いえ、道に迷ったのでギルドを教えてほしくて。」

「あー、ギルドもいっぱいあるけどー冒険ギルドのことですか?」

「た、たぶん」


 門番さんは冒険ギルド場所を教えてくれたが、凜はこれ幸いにいろいろ冒険や役にたつ施設をいろいろ聞いておいた


 もう情報をすべてゲットしてほっとした凜は


「あ、あの」

「なんでしょう?ほかに聞きたいことでも?」

「わ、私はウルって言います。門番さんは何て名前ですか?」


 はっとした顔をした門番は嬉しそうに


「私はルイです、久しぶりですよ。私の名前を聞いてくれたの」

「そうなんですか?」

「ほかの来訪者様たちは軽い挨拶程度ですけどね、名前を知りたがるのは数人ですよ。」


 あくまでNPCで知りたがり以外は挨拶くらいなんだ。

 他のプレイヤーについて少し知れた上に町の情報も沢山もらえた。やはりアルテミス様の言う通りだったな。


「困ったら町の人に頼りなさい。」


 ちょっと嬉しい気持ちになり、早速冒険ギルドに行ってみることにした。

 少し歩いたら大きな建物が見つかった。


 冒険ギルド、3階建ての施設で剣をクロスにしたマークがわかりやすくしているのだろう。

 そんなヒントも気づかずあわや外に出るところだった凛だが


「大きいなー。」


 思ったより大きいギルドのため少し入るのに緊張したが、これで入れないならゲームできなくなる。


 そう自分を鼓舞しながら建物に入って行った。


 中は大きく受付に男女合わせて7人いる、受付の一つに大きなボードが掛けられており


【来訪者様の新規加入はこちら】


 わかりやすくて助かったと受付の女性の元に行った


「は、はじめまして」

「初めまして、冒険ギルド始まりの町支部のアリアです。今回は冒険者の登録ですね。」

「は、はい。」

「それではお名前を教えてください。」

「ウルです。」

「はい、ウルさんですね。それではこちらのカードをお渡しします。こちらのカードはあなたの名前と冒険ランクが書かれています。」


 見るとウル Fランクと書いている


「こちらはあそこの依頼ボートを達成し、一定数を超えたらランクアップします。」

「Cランクからは依頼達成のほかに、ギルドからのランクアップクエストをクリアしたら上がります。」


 受付のアリアさんからクエストの種類やおすすめのクエストやランクのことを詳しく教えてもらった。

 クエストは大きく


【討伐クエスト】・・・モンスターを規定数討伐する

【採取クエスト】・・・決められたものを規定数採取する

【護衛クエスト】・・・依頼主を決められた場所まで護衛する

【緊急クエスト】・・・モンスターの氾濫や魔王などの発生しすべての冒険者が参加を義務付けられるクエスト

【特殊クエスト】・・・教会や貴族などから依頼される非公式のクエスト


 となっている、緊急クエストは私たち来訪者は全員強制参加だが、NPCはCランク以上になっている


 ほかにお使いクエストと言われて草むしりや掃除など町の小さなクエストも一応あるらしい。


 特殊クエストは別名指名クエストとなっていて、依頼先と冒険ギルドと依頼主の3人のみ内容を知ることができ、情報の秘匿を厳命されており


「これを破ったら、Sランク以下の冒険者は捕まるんだ」


 怖いけど秘匿にすればいいからいいのか、拒否はできるみたいだし


 クエストに行く前に冒険ギルドの二階にある資料室で本を読んでおこうかな、準備をしっかりしてから外に行きたいからね。


 スタートダッシュの期間でもない上にもともとゲーマーではない凜としては危険な冒険はある程度避けて通りたい


 それに自分のスキルについていろいろ情報を得ないと行けないと感じているのもあるだろう

 今読んでいるのは【始まりの町 モンスター図鑑】で机の上に数冊積みあがっている

【薬草 毒草】

【弓の英雄】

【楽しい罠集】

【調合全集1】

【細工に始まり、細工に終わる】

【生活魔法】

【うさぎもできちゃう、忍者になろう】


 これの他にいっぱい読んでるけど、ところどころ読めない本があったので受付で聞いたところ、今は人族と一部の国は統一言語を話居ているが、昔の言語やほかの言語の本も置いてあるのだとか


 言語スキルを持っていたら読めるようになると聞いてレベルアップしたらまずは入手しようかな、まずは読んだ本を片付けなきゃ。読んだ本、すべてを片づけ終わり


「よし。」


 そう気合を入れたところで


「時間だしログアウトしよう。」


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