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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第一章 犬飼さんは目立ちます!

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第2話 この世界と凛の家

 現在の日本は2200年にもなり、世界は大きく変貌を遂げた。空中を飛ぶ車は空想から現実に変わった。


 しかし事故やテロなど危険性を感じた政府により政府運営のAIで、尚且つ業務用という位置になってしまった。


 しかし大勢の男はいつしか夢を見ていたものがが現実になり、涙を流して喜んだという。


 科学の発展は様々な分野に影響を与え、ゲームにおいても例外ではない。


 2060年には初めてとなる機械で脳波をサーバーに飛ばし、異世界に来たようなゲームの世界に没入できるVR機を発表した。


 当時のゲーマーは震撼した。VRゲームの突然の進化に脳が追いついていなかった。

 しかしやらない選択肢はなかった。


 このゲームを境に次々に新しいゲームが発表された。


 ゲームでの動物とのふれあいはより身近になり、その愛らしさを100%感じることができた。


 FPSゲームでは銃の質感にガンマニアがしばらく放心していたと言われたほど。


 そして王道のMMORPGでは自身が勇者や様々な職業や、それこそモンスターとなり好き勝手に世界で行動することができた。


 それまでのゲーム史を変える最大の変化、もちろん失敗もありながら2110年にはほぼ完成されていた。


 VRMMOやVRゲームは今や珍しくないゲームとなったのだ。


 健康被害を危惧している団体や政治家も居たが、世界中で莫大な人気が出て無理に禁止にすると暴動が起きるほどであった。日本でも三度暴動が起き、政治家も失脚したほどだった。


 その上、ゲーム機の販売会社はかなり細かく設定をしており、身体異常が起きない工夫にはもちろん。起きたときに近くの病院にデータを送信する仕組みを作り、ゲームのやりすぎで死者を0にするように努力を重ねた。


 そのおかげでもともと心臓が弱い人や数人の死者が出たが、因果関係はないと法廷で証明されたほどだ。





 凜は購入を決意し、すぐにスマホでゲームのアカウントを作り、エボアドを購入した。

 18000円と高価であるが、VRMMOは1年以上は楽しめるゲームとなっており、ゲーマーすべてが安いから買えというほどである。


 久々にゲームを購入した凜は、かなりゲームが気になっており、昼休み後の授業は心あらずにぼーっとしていた。

 放課後のチャイムが鳴ったら自宅へ直帰した。

 凜が在学中の高校は自宅から近く、電車で二駅といえばその近さがわかるだろう。


 電車のメインの客は高校生であり、帰りは空いており、行きも早い時間に出るため、満員電車に揺られる点が無いことも凜にとってはありがたかった。


 最寄駅から10分歩くと2階建ての一軒家があった。これが凜の家である。


 両親と妹の四人暮らしであったが、今は妹は居ない。小さい時から音楽が大好きな妹は、中学校は吹奏楽の強豪校に入学したいと直談判をし、現在は少し離れたところで寮生活をしているのだ。


 凜も両親も最初は悲しく、どんよりした空気が家に流れていたが。毎週日曜日に一週間の報告を兼ねてビデオ通話をするようにしており、妹の疲れていながらも楽しそうな顔を見て次第に家族は元気になった。


 玄関に入り、ただいまと言うものの返事が来ないのをわかっていた。

 しかし習慣というものがあり、凜はこの習慣を変える気はない。

 両親はともに会社で働いており、どちらも夜の8時ごろに帰ってくる。

 大きい家で一人の時間が多いが、凜にとっては学校の宿題や復習に、家事に読書をしていたら帰ってくるため寂しくはなかった。


 凛が家事をやることになったきっかけはライトノベルを一冊をみたことであり、料理で異世界の人たちを魅了する話であった。


 凛の両親は家事においてはまったくのダメダメの仕事人間である。家事系はロボットなどでどうにかできるが料理はそうではない。

 小さいころからスーパーの弁当、コンビニのご飯、宅配サービスでお店のものを食べることもあった。


 出来合いのものであるが、昨今のものは自炊したものと差はほとんどない。栄養もバランス良く摂れるので一切の問題もないのだ。

 凛もご飯に不満を得ていたわけではない。

 しかし、満足していたわけでもなかった。人が作った真心というものに興味が出てしまうと料理を作ってみたくなったのだ。


 そうして中学一年生の時に宣言した。私が料理を作ると。

 


 凛の両親は最初のころは刃物は危ない、火は危ないとずっと認めてくれなかったが。毎日折れることなく説得を続けることで両親のほうが根負けした。


 最初は簡単なサラダを作った。

 葉物をちぎり、分量通りにドレッシングを作り、他は出来合いのものという子供でもできるメニューから始めた。

 しかしコンビニのドレッシングのほうが美味しく、凛は久々に涙を流した。


 しかし、それで折れる事はなかった。なぜコンビニのほうが美味しいのか、どうしたら今以上に美味しくなるのか。その興味と強い意思は凛を料理好きに変えたのだ。


 今では料理の腕は同学年ではかなり上のほうである。比べたことはないが、同学年に両親の料亭を継ぐ人が居たり、本格的に料理をしている人がいるので、趣味である凛には勝ち目がない。


 制服をクローゼットにしまって、部屋着に着替えて夜ご飯の準備を始めた。

 常備菜はひじきの煮物と筑前煮を作っていたのを思い出し、もやしのナムルと豆腐とわかめの味噌汁を作った。

 ご飯はタイマーをして終了。誕生日にお父さんにお願いした炊飯器はお米をふっくら美味しく炊きあげる良いものだ。父はそれ以外に欲しいものはないのかと聞いたが、凛は炊飯器が良いと譲らなかったため買ってもらった。


 使った食器類などはすべて食洗器にセットして、家事は終わった。


 二階の自室に戻った。凛の部屋はかなり綺麗で余計なものはあまり置いていない。白を基調とした家具は部屋に清潔感を与えていた。

 特徴的なのはベッドだろう、枕元やベッド周りには動物のぬいぐるみが置いてあった。とくにもふもふの小さな犬はお気に入りで枕近くに置いてある。


 凛はベッド下の箱を取り出した。その中にはVR機があった。ヘッドギアに似た形状で目と耳を覆う形の機器であり、近くの電源からケーブルをつなぎ暫くすると電源がついた。


 凜はベッドに横になり、ゲーム機を着けた。目を閉じてゲーム機の電源を付けると



 小さな部屋に凜は居た。






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