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犬飼さんは目立ちます!!  作者: 猫踏み三年
第1章 犬飼さんは目立ちます!
1/10

1話 犬飼さんは話したい!

VRMMOの作品をよく読んでいるので自分で作ってみました!

評価をいただけると筆者も喜びます。

 2200年5月冬の寒さが影を潜め、夏本番の準備のような温かさを感じるころ、公立高校の教室で小説を読んでいる女子高生がいた。


(は、話したいよ~)


 犬飼凛 華のJKであるが口下手と身だしなみをまったく整えない容姿も相まってクラス替え後の一か月、話す友達が少ない。


 ボッチというわけではないが、自分から話さず、人の話をずーっと聞いているだけであり。数名としか打ち解けられないのだ。


 友人になってくれた人は「かわいいところがある」「見た目はちょっと整えたら美人だし、話も面白いよ?」

「天然さんだね、私は好き。」

 とコアな人気があるが本人としては不服である。

 人といっぱい話したい、授業終わりやお昼休みに談笑をして笑うのが目標であり、それに到達するためには努力をするつもりだった。


 その中で一番人と仲良くなる方法として凜が考えたのが共通の話題だった。同じ話題があると知り合いやクラスメイト程度の関係でも話しかけやすくなるとこの前の本で読んだ。


 だがクラスメイトの趣味がわからないうちに当てずっぽうで行くほど勇気もないため、今日はとある作戦にでた。


「そういえばこの前のサッカーの試合がさー」

「昨日のテレビ、まじおもろい。」

「わかるわかるー。超最高だよなー。」


 いろいろな会話を盗み聞きという選択肢に出ていた、凜は読書家であり、昼休みには毎回新しい本を読んでいるためページを一定間隔でめくると聞き耳がばれないのだ。


 スポーツは得意ではないからちょっと、テレビの漫才はどうだろう?みてみようかな。


 どんどんクラスメイトの話を聞くと、とある発言に聞き入った。


「ちょうど昨日で一週間だけど、どうなの?あのゲーム」

「なんだっけ?いっぱいゲームがあるからわからねーよ。」

「エボアドだよ、エボアド。」

「あー、まじ最高だぜ?毎日やっちゃうんだけど、寝不足だわー。実況も結構出ているから見てみ?」


 ゲームは高校の受験祝いにおじいちゃんから最新ゲーム機を郵送されたのを思い出した、凜はほのぼのゲームをたまにやる程度で、活用できていないのを申し訳ないと思っていたのだ。


 これならいいかも!


 凜はすぐさま本を閉じてスマホを開いた、エボアドは略称だろうが検索をしたら正式名称が出てくるだろう。


 検索したら出てきたのは、Free evolution advance online

 略しすぎでは?ライトノベルくらい略するんだなと少し疑問に思ったがサイトを開いてゲーム情報をざっと見てみた。


 Free evolution advance online

 豊富なスキルと豊かなNPCが織りなす本格VRMMORPG。

 魔王によってモンスターが人の脅威になり王国軍が魔王城に攻撃をしたが深淵のオーラを持つ魔王には一切の攻撃が効かないまま敗れてしまった。

 人間の願いを聞いた創造神ルキナが自分の力を使い、異なる世界から破邪の力を持ったものを呼び寄せた、ルキナの力をもってしても異なる世界からの召喚のためか弱体化しており魔王には到底かなわない、初めの召喚で破邪の力はモンスターを倒すごとに増していく、世界を深淵に落とす魔王をあなたが倒してください。


 本格的な話なんだね、私は勇者にはなれないと思うけど?でも楽しそうかも。どういうゲームなのかもっと見てみないと。


 説明から下にスクロールしていくが、スキルの説明や生産の話やいろいろ初心者でも簡単な説明が長々続いたが。


 なんだか、ほかのゲームと変わらないから悩む。


 凛はあくまで友達との共通の趣味探しのゲームであり、ゲーマーではないので情報を得てもふーんとしか思わないのだ、

 そろそろセールスポイントが最後になった時凜はとても驚いて

「こ、これなら私も!!!」

 大声を出してしまいクラスの中がシーンとしてしまった。いつも話さない凛が大声を出したのだ、当然だ。

「ご、ごめんなさい、小説が面白くて。」


 慌てて教室から飛び出しトイレに座りながら先ほど見た映像をもう一度見直した。

 その姿はまるで日常を過ごすNPCの姿だ、農業に出て、狩りをして、お酒を飲み、よく寝る。子供も町で楽しく遊んでおり、女性も機織りや料理に励んでいた。


「お話の練習もできるし、一石二鳥だね。」


 ゲームの購入を決意したのだった。




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