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リアル無能スキル:長編小説を書けない私

作者: z-fira

「やっぱりなろう系小説は面白いな~!」


 なんやかんや言われているこの界隈の小説だけど、設定や展開が破綻してても逆に面白いし、展開は基本テンプレだから説明不足があっても多少脳内補完できるし……たまにある、自分の好みを刺激する作品を見つけると謎のうれしさも沸いてくる。それが書籍化されたりするともうそれはそれは脳内物質があふれ出る。ちょっと気持ち悪いか?まあいいでしょ。

それに、あんまり自分に合わない作品があってもすぐに閉じて別の作品を見れる! まあこれはweb小説全般に言えることだけどね。

誰でも投稿できるっていう魅力が、カオスな作品を生み出したりしていて他にはない魅力が詰まってる!……は流石に大げさすぎるけど、でも私は概ねそう考えている。


 そして読んでいくうちにこう思い始める。

「私も書いてみようかな……」


~こうして数日が経った。~


「あ~~~!!!!」


 そして出来上がったのは2000~8000文字程度の作品が5個。

シリーズものとして書く予定だったから全部完成どころか冒頭シーンから抜け出せていないものすらある。


「うぅ……書きたいシーンだけは決まってるのに……」


 ゲーム世界に閉じ込められた姉妹、お互い極端なステータス振りをしてしまい姉は俊敏、妹は魔力に全振りをして相性最悪……と思いきや、姉がお姫様抱っこをすることで足となり、妹は魔法ですべてを破壊する。これをきっかけとしてバグを見つける才能を開花させた姉妹は、ギリギリBANされない程度のバグを多数見つけて乱用し、いつしか世界ランカーになる姉妹の物語。


 突然異世界に転生した主人公と他4人。自分だけスキルを持ってすらおらず、その世界ではスキルなしの人間は差別されて当たり前という風潮がある。しかし私と同じく転生してきた人は私に優しかった。彼ら彼女らはそれぞれ暗い過去を持っていることを知った主人公は、スキルはないけど心と言葉でその人たちを救う決意をする。


 落ちこぼれで冒険者の美少女な主人公ちゃん、あまりの美しさゆえに同年代の女性からいじめの標的となってしまう。ある日「スキルドレイン」というキスをすることで相手のスキルを奪うスキルを獲得する。いじめて来た人はみんな自分の容姿に自信があり、それを超える私のことを妬んでいるということを知った私は、復讐をすべく顔だけは良いいじめっ子全員のファーストキスを奪い無双する百合チート冒険譚。


 ひょんなことから異世界に転生してしまった主人公、最初はその世界を楽観的に捉えていたが、まさかの人外しかいない世界に絶望する。しかしたまたま出会った蜘蛛型の男に気に入られて彼の工房で世話になることになったのだが……


 ダンジョン上層でとある理由から急いで帰宅する主人公、そこで上層に出るはずのないミノタウロスに襲われている同業者を発見するも、そのミノタウロスを一撃で粉砕する。しかし彼女は特殊条件下でステータスが上昇するスキルを持っており、その条件は[趣味全開すぎるため自主規制]




 ……とまあ、私が書いた小説の全部がこれら。

まあ書いたといっても冒頭だけで終わってるし、なんなら冒頭すら書ききってないものもあるけど。部分部分でこういうシーン書きたいなみたいな妄想はできるのに、そこに至るまでの文章が書けないのだ。


 web小説なんだからそこまで緻密にやる必要はないだろうし、もっと気軽に書けばいいだろうというのは分かってるんだけど、一回表現に困るとマジで一生それが続く。そして進まなくなって作品が放置される。

他にも途中まで書いたはいいものの「あそこ、ああいう展開にしておいた方が良かったな」って思って書き直すと、それを書いてる途中で「あ!ここの展開が気に入らないからこっちで書き直そう」ってなって、また冒頭まで戻って最初から書き始めて……っていう無限ループが起きる。

あと書いてる途中で新しいアイデアが生まれてそっちの方がよくね?ってなったり……


 もはやほかの人の作品を見てまんま同じ展開をして冒頭部分を書き切ろうともしたけど、結局試してみると色々と崩壊して全然完成しない……

ということで私は長編小説の書けない「リアル無能スキル」所持者なのでした。覚醒していい感じに書けるようにならないかな。

さて、これ以上何か書こうとするといつ手が止まってもおかしくないので、この辺で。書くことは楽しいしストーリーも大まかに枠組み立ててから考えて作ってるはずなのに完成できない感じ、本当に無能スキル持ちかもしれない。


 以上です。またどこかで。

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