マスク売りの少女
「また値下がり……」
薄暗い部屋の中、青白いモニーターからの光の中で、クリック音とともに、少女の落胆した声が響く。
「このままじゃ、大赤字になっちゃうよ、アベのマスクのせいで」
怒りに満ちた声を画面に吐きつけると、一旦落ち着こうと検索サイトを立ち上げる
そして、画面に表示されているリンクの一つをクリック。
そこには、マスクを外した人々とともに、ワクチン接種開始の文字が。
沸き立つ怒りとともに別のリンクをクリック。
そこには、マスクをしていない人々とワクチン開発成功の文字が。
心を落ち着かせてから、別のリンクをクリック。
そこには、マスクを外した人々とともにmRNAワクチンの文字が。
さらに若い怒る怒りとともに別のリンクをクリックすると……
そこには、マスクをした人々とともにPCR検査の文字。
少し落ち着いた心で、改めて別のリンクをクリック。
そこには、マスクとともにワクチンは危険の文字。
深くうなずくと、別のリンクをクリック。
そこには、マスクとともにワクチンによる死亡と躍る文字。
何度もうなずきながら、別のリンクをクリック。
そこには、マスクを外した人々が、ワクチン反対と訴える文字。
彼女は、笑みを浮かべ、何度もクリックをする。
こうして彼女は反ワクの闘士として、召されて逝ったのだった。
どっとはらえ




