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生よ、語るに易い命よ

作者: シーズ

生よ、語るに易い命よ。

貴様らは安寧を奪い、そして私に存在を与えた。

どこまでも不完全であまりにも醜く、全てが幼稚でくだらない。

何処か遠くに終わりがあり、何処か遠くに無が迫る。


生よ、語るに易い命よ。

貴様らは無を奪い、有を与え、そして無を残していく。

私は感情を覚え、思考を覚え、劣等を覚えた。

私は人間を愛し、人間を憎んだ。


生よ、語るに易い命よ。

貴様らは私に決して意味を課さない。

理由無く時間を浪費し、そして死に絶えるばかりである。

私は幸運であり、不幸である。

思考は体と心を蝕み、私は停滞し続けている。


生よ、語るに易い命よ。

私は感謝しなければならないのか。

私は憎まなければならないのか。

私には決して判断できない。

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