第14話 仰天発言
突然、やってきた姫崎 夜華さんとのお近づきのチャンス。
俺。奏。桜花は、夜華さんと共に学校案内を始めた。
スラ子は、というと夜華さんと一緒に来たスラ子とは別のスライム、ライムとお友達になりたいらしくスラ子の提案でスライム達は、教室に置いて来たのだ。
「ここが図書室だよ。俺は、あまり本は読まないけど姫崎さんは、読んだりするの?」
俺達は、学校案内をしながら他愛もない会話をしていた。
「いえ。私も本は、あまり読まないわ」
「へぇ〜。休みの日とかは何してるの?」
「………」
俺にそう聞かれた瞬間姫崎さんは、黙ってしまう。
「こら! 春一、姫崎さん困ってるでしょ? 今日会ったばかりなんだからあまり、図々しくあれこれ聞かないの!」
奏に怒られる俺。
だが、確かに初対面の人に色々聞かれるのは、あまり気分が良くないんじゃないかと気づき俺は、
「ごめんね。姫崎さん」
と謝った。
「いえ、こちらこそごめんなさいね。いきなり黙ってしまって。私、あまり人と会話したことないから…」
「そうなんだ…」
しばしの沈黙が訪れる。
しかし、その沈黙は、姫崎さんの仰天発言によって掻き消される。
「私、部活動を作りたいのだけれど、どうすればいいのかしら?」
「「「………えぇ?!」」」
俺たちは、姫崎さんの言葉に衝撃を受け仲良く声を揃えた反応を見せたのだった。




