出会いと始まり
やっと小説っぽくなったかな?
でも、ベタなのは慣れてないので、筆が進まない。
今日も又ログインするエターナルオンライン。
最早、トップランナーであるのを維持する為だけにログインしている様なものだ。
だが、今日はちょっと様子が違った。フィールドに出たら、いきなり無差別の救援信号が入ったんだ。
何処の素人だよ。こんなスタート地点で救援を求めるなんて。
でも、ちょっと考えたらあり得る事だ、と気がついた。自分は最前線からログインしている。上がってきたばかりの新人には厳しいかもしれない。
死に戻りするのも経験だろうけど、救援求めるのには、理由があるのかもしれない。
別に、今日は目的があってログインした訳じゃ無い。偶然救援を受けたんだ。助けてやってもいいだろう。
暇潰しに、救援信号の方向に向かう。無名さんのスピードを舐めるなよ。
一人の女性がイビルプラント三匹に囲まれていた。何だよ。イビルプラントか。こいつら火に弱いんだよ。耐久高いから、打撃だと苦労するけど。魔法使えればめちゃザコキャラだぜ。
今日のメンバーだと、フレイヤかな。
「バーストフレイム」
一撃で三匹共焼き尽くす。
「ありがとうございます。助けていていただいて。」
「何であんたこんなレベルギャップのあるフロアに来たんだ?あんたのレベルなら、もう三つ下の階層が適正だろう。」
デュエルモードで見れば、相手の強さが判る。この人はこのフロアで戦うには、レベルが15は足りない。必要レベルの倍のフロアに来ているんだ。
「それは…私の夫がこのフロアから帰ってこないのです。夫は娘の病気を治す為、このフロアにしかない治癒草を取りに行ったのです。夫のレベルは30だったので、無理をしなければこのフロアで捜索は出来るとの事でした。それが、一週間経っても連絡が無く、不安になった私は、自分で探しに来たのです。」
「馬鹿か?そういう時は上級冒険者に依頼するのが当たり前だろう。」
「それが、娘の治療費でお金が無くなってしまって。」
「何処まで本気でロールプレイやってるんだよ。」
此処で、ハッと気付いた。この人、NPCだ。こんなに精密なNPCは初めて見る。運営の新たな挑戦なのか?
宜しい。私をピンポイントで狙ってきたこのイベント、受けてやろう。
クリア条件は最低で娘さんの救命。治癒草を発見し、採取する事。それを娘さんに届ける事。
次のレベルはこの奥さんを娘さんに又会わせてあげる事。物だけじゃ無く、人も移動させなきゃいけない。
最上は、行方不明の旦那さんを見つけて、家族に帰してあげる事。
突然発生したパーソナルクエストだが、ルーティーンのクエストに自動参加しているより面白いかも知れない。
本当に此処の運営は、課金者にサービスがいいな。
次話、構想はあるけど文章が出来ない。