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第208話「エルフ萌えハーフエルフの依頼と、正しい『山歩き』の準備方法」

 冒険者ギルドの受付嬢(うけつけじょう)さんは




「この依頼については冒険者ギルドが保証します」




 ──と言った。


 ギルドとして、一度受けたクエストは、きちんと終わらせたい。


 けれど、領主に逆らうわけにはいかない。


 だから今回は、僕とライラさんが偶然出会って、一緒に仕事をすることにして欲しい、ということだった。


 つまり、領主さんのルールの、抜け道を突くってことだ。


「……ご迷惑をおかけしてすいません」


 受付嬢さんは申し訳なさそうに言った。


「ライラ=ティノータスさんの『巡礼(じゅんれい)』の依頼は、1年前から予約されていたものです。ギルドとしては、今さらキャンセルはできません。ですが……表だって領主さまに逆らったら、ギルドが営業停止になり、ライラさんの依頼そのものも受けられなくなってしまうんです……」


「だから、こういう抜け道を使った、ということなの?」


「はい」


 アイネの言葉に、受付嬢さんはうなずいた。


「依頼料はすでに、ハーフエルフのライラさんから受け取っているの?」


「その通りです」


「クエストは表には出ない。でも、冒険者ギルドの記録には残り、保証もする。報酬もあなた方が支払う、ということでいいの?」


「こちらを」


 受付嬢さんは(ふところ)から羊皮紙を出した。


 このクエストはギルドが保証する、という書類だ。ギルドマスターの署名もある。


「……間違いないの。アイネが確認したの」


「でも、よろしいのでしょうか? ばれたら領主さんに怒られるのでは」


 シーフ姿のイリスが訊ねる。


「……最近、従業員にひどい扱いをして破滅する組織の話をよく聞きます。天竜の罰が下ったという(うわさ)も」


 受付嬢さんは、ぽつり、とつぶやいた。


「同じ失敗をしたくないだけです。働いてくれる人がいなければ、ギルドは成り立ちません。それに、この町の回りには魔物がよく出ます。すばやく討伐するためにも、魔法使いを敵に回したくはない。そういうことです」


 受付嬢さんは苦笑いした。


 言ってることは、わかる。


 領主さんのルールの隙をついてでも約束を果たそうとしてる。冒険者ギルドとしては、まともな方だと思う。






フィーン:『どうしますか、あるじどの』



・ことわる


・かかわる


・いざなう






ナギ:『「いざなう」で。とりあえず受ける方向で話を聞いてみよう』


フィーン:『了解いたしました』




 アイネ、イリス、フィーンは、受付嬢さんの方を見た。


「この依頼、受けたいと思うの」


「ありがとうございます!」


「詳しいことは、アイネたちのリーダーが話をするの。クエストの資料はギルドから?」


「いいえ。私たちは、できるだけ表に出ない方がいいと思いますので」


 受付嬢さんは深々と頭を下げ、依頼人を手招いた。


 さっきから、ハーフエルフのライラさんは離れたところで、じっとアイネたちを見ていた。


 警戒されるのはしょうがないか。この町は、魔法を使うエルフやダークエルフ、ハーフエルフを差別してるんだから。


「依頼を受けていただくこと、感謝します」


 ハーフエルフのライラさんは言った。


「改めてお礼を言います。自分の目的は、山向こうの谷への巡礼(じゅんれい)。あなたたちへの依頼は、その往復の護衛。行程は約1日半。報酬は1200アルシャお支払いします」


「山道のルートと、地図は?」


「後ほど、途中までの地図をお渡しする。残りの半分は、自分がその場で案内することにしたい」


「貴重な情報だから?」


「うむ。一族の巡礼の道は、季節と年によって違う。それを長老がスキルによって読み取り、羊皮紙に起こしたものだ。たやすく人に見せるわけにはいかない」


 ……わかりやすいな、この人。


 事務的で、必要なことだけを話してる。


 ふむ。


 冒険者ギルドが間に入ってくれるなら問題なし。領主さんの意志に逆らってまで筋を通すなら、信用できそうだ。


「それでは、これからリーダーのところに案内するの」


承知(しょうち)した」


「宿まで徒歩15分くらいかかるの。入る前にノックをするの。軽く3回。間を開けて2回。そしたら開けてね」


「……いや、そこまで細かい説明はいらないのだが」


 依頼者のライラさんは首をかしげてる。


 受付嬢さんと別れて、アイネ、イリス、フィーンが歩き出す。


 そんなわけで。


 僕たちは、ライラ=ティノータスさんの『護衛依頼(ごえいいらい)』を受けることにしたのだった。







「意外。エルフと、ダークエルフの奴隷(どれい)!?」


 うん。言われると思ってた。


 宿に来たハーフエルフのライラさんは、セシルとラフィリアを見てびっくりしてる。


 ライラさんの髪はオレンジ色。革製の(よろい)を身につけてる。背中にはマントと、ショートボゥ。腰にはダガーを差している。背は僕より低いくらい。


「信じられない! 高貴なる種族であるエルフを奴隷にしているとは!」


 彼女は僕を見て、部屋の中を見回して、声を上げる。


「高貴なる種族?」


「ああ。自分はエルフを尊敬している。ハーフエルフのような半端な生き物ではなく、純粋なエルフを。見よ!」


 そう言ってライラさんは、小さな木の札を取り出した。


「これは、自分が冒険者として、共にクエストをしたエルフのサインだ。あとは、エルフの人が使っていた手袋。エルフがくれたポーションの空き瓶もある。あと、出会ったエルフからは全員名前を聞いているぞ!」


 こわっ。


 エルフマニアか。この人。


「そのエルフを奴隷にするなど言語道断(ごんごどうだん)だ。そんな者にクエストを頼めるか!」


「なるほど」


 僕はうなずいた。


「つまりあなたはこう言うわけだ。奴隷としてエルフを支配しているのが許せない、と」


「そうだ!」


「ならば問題ない。なぜなら、僕は彼女たちを支配してはいないからだ」


 ごろごろ、ごろ。


 僕の足の上を、ラフィリアが通過した。


 ごろごろごろ、ごっとん。


 回転を続けながら移動するラフィリアは、部屋の壁にぶつかって止まった。


「……すぅ」


 疲れたのか、そのまま寝息を立てはじめる。


「……なにをしているのだ。あのエルフさまは」


「自由にしている」


「自由に」


「僕は彼女を奴隷にしているのは支配するためじゃない。自由にするためだ。こんなふうに」


 こいこいこーい、って手招きすると、ラフィリアはまた、ごろごろ回りながら戻って来る。


 そのまま僕の膝の上に頭を載せ、また寝息を立てる。


 フリーダムだ。


 働かない生活が実現したら、毎日こうなるんだろうな。いいな。楽しみだな……。


「彼女たちが奴隷服(どれいふく)を着ているのも、魔法使いを監視するという、この町のルールから逃れるのが目的だ」


「……え?」


「奴隷は主人に逆らえない。だから、僕が責任を持つことで、彼女たちを自由にすることができる」


「……いや、でも」


「そもそも奴隷が、こんなにリラックスしていると思うか?」


「…………ふにゃ。ふにゃふにゃですよぅ」


 ずるずる、ずる。


 ラフィリアは僕の膝の上で腹ばいになり、軟体動物(なんたいどうぶつ)みたいにうねうねしながら、両脚をばたばたさせてる。


 ちなみにセシルの方は、僕の背中に背中をくっつけて眠ってる。


 ふたりに「好きにしていいよ」って言うとこうなるのか。参考にしよう。


「納得したのなら、そこに座ってください。話をしましょう」


「……エルフは高貴な種族。高貴な種族なのに……」


 ライラさんは複雑な表情のまま、椅子に腰を下ろした。


「まず、あなたの護衛については、僕たちが引き受けます」


 僕は言った。


「ついでに、僕たちは山の向こうで調査をするつもりです。だから往路は僕たち6人が、帰りは半分の3人が、あなたを護衛することになります」


「問題ない。自分は山の向こうにある谷まで、巡礼(じゅんれい)ができればいいのだから」


「目的は一致してますね」


「同意する。自分は山越えのルートはわかるが、一人では危険。それで一年前から、この『ハーミルト』の冒険者ギルドに依頼を出していた」


「けれど、魔法使いが暴れたせいで、同行してくれる人がいなくなった?」


(しか)り。自分も、魔法の使い手だから」


「あなたは砦の魔法使いに見つからず、山を越えるルートを知ってるんですよね?」


「ああ。道はこちらが教えよう」


 ハーフエルフのライラはうなずいた。


「わかりました。では、細かい話をしましょう」


「わかった」


 そう言ってライラは、軟体動物状態のラフィリアを見た。


「……うぅ。エルフのイメージが。高貴なエルフのイメージがぁ」


「そんなにエルフが好きなんですか……?」


「うちのご先祖は、高貴なエルフだったという伝説があるのだ」


 ライラさんはラフィリアの方を見ながら、言った。


品行方正(ひんこうほうせい)にして礼儀正しく、魔法にも長けていたという。自分は母がエルフで、父親は人間だが……それでも、エルフの血を引くことを誇りに思っている」


「巡礼というのも、それに関係してるんですか?」


「自分の一族は成人の儀式として、山の向こうまで巡礼することになっている。細かいことは、一族の伝説に関わるので、申し上げられないが」


「……ですよね」


 高貴なエルフ……か。


 気になるけど、突っ込むと、『古代エルフ遺跡』の情報を出さなきゃいけなくなりそうだ。


 ……移動中、こっそり探りを入れることにしよう。


「では、僕たちがクエストを受ける、ということでいいですね?」


「ああ……目的は一致しているようだ。問題はない」


 ライラさんはまた、ラフィリアの方を見て……なぜかほっぺたを押さえて、


「そ、それに、エルフの人と冒険をするのは、自分の趣味でもあるからな」


 ……エルフ萌えのハーフエルフか。


 いろんな人がいるな、こっちの世界も。


「最後に、ひとつだけ条件を出してもいいでしょうか?」


「構わないが」


遭遇(そうぐう)する魔物が、ライラさんの話以上に強力なものだったら、僕は、うちの子の安全を優先します」


 僕は言った。


「クエスト失敗で違約金を払うことになっても、仲間の生命を守るために撤退(てったい)します。もちろん、あなたを放り出すことはしませんけど」


「……それほど強力な魔物は出ない……と聞いている」


「それでも、です」


「……わかった」


 もちろん、緊急時のための対策は立てておくけどね。


 一応、依頼人の許可は取っておかないと。


「出発は明後日。それまでに準備を整えておいてくれ」


 そう言ってハーフエルフのライラさんは立ち上がった。


「最後に忠告しておこう。念のため『山歩き』スキルを買っておいた方がいい」


「『山歩き』スキル?」


「ああ。それがあると疲労度が2割少なくなる。この町のスキル屋で売っているはずだ。あ、あと……そのエルフさんとダークエルフさんによろしく伝えてくれ。できれば、自己紹介したい。名前と生年月日と、好きな食べ物のことなんかも聞かせてもらいたいのだ」


「すいません。今はふたりとも自由時間なので。そういう話はクエストの時に」


「…………はい」


 さみしそうな声ととに、ライラ=ハーミルトさんは帰っていった。


 部屋に残ったのは、途中までの山道が描かれた羊皮紙。


 あとで冒険者ギルドにある地図と照らし合わせてみよう。


「さてと、準備をしますか」


 そんなわけで──


 僕たちは『古代エルフ遺跡』に行くついでに、クエストを受けることにしたのだった。









 1日おいて、明後日の明け方。


 僕たちは町の門の前に来ていた。


 これから小さな山を抜けて、遺跡の探索に向かうことになる。往路は6人。帰りは、遺跡に探索組を残して、半分がライラさんを町まで送る予定だ。道はなだらかで、ハイキングコース程度らしい。


 まぁ、行けるところまで行ってみよう。


「お兄ちゃんお兄ちゃん」


 不意にイリスが、僕の服の袖を引っ張った。


「どしたのイリス」


「お兄ちゃんは、『山歩き』スキルを買われましたよね?」


「うん。意外と安かった」


「レベル1の超コモンスキルでしたからね。しかも、しばらく山歩きしないと消えるという」


「イリスもインストールしてあるよね?」


「はい。もちろんでしょう」


 昨日のうちに、人数分の『山歩き』スキルは買っておいた。


 超コモンスキルで、知り合いの通したおかげで、かなり安かった。


「もしかしてイリス、『山歩き』を『再構築』したい、とか?」


「さすがお兄ちゃん! ご明察(めいさつ)です!」


 いや、そんな期待に満ちた顔してたらわかるって。


「言い忘れていたのですが、実はイリスは『盆栽(ぼんさい)LV1』を持っているのです」


「……『盆栽LV1』を?」


「父が、同好の士を増やしたいということで、イリスにもくれたのです」




盆栽(ぼんさい)LV1』


『植物』を『きれいに』『育てる』スキル




「なるほど。それを『山歩きLV1』と『再構築』すれば、ハイキング用チートスキルができる、ってことか」


「はい。イリスとお兄ちゃんは以心伝心ですっ」


 ご主人様だからね。そのくらいはね。


 それに、チート系山歩きスキルは作るつもりで、素材も仕入れておいたから。


 でも『盆栽LV1』があれば、リタにあげた『華麗逃走(かれいとうそう)LV1』と同じものができる。あのスキルの効果は、『真・意識共有マインドリンケージ・トゥルー』で教えてもらった。


 同じように、『盆栽』の概を組み合わせれば、山歩きが楽になるスキルを作れるはずだ。


「じゃあイリス、『盆栽LV1』を僕にくれる? 僕と『山歩き』をチート化して、イリスにあげるから」


「いえいえ、ここは念のため、お兄ちゃんとイリスの魔力を……ま、まぜて……上位のチートスキルを作っておくべきかと」


「いや、時間ないし。もう出発だし」


 僕とイリスで普通にスキルを『再構築』するには時間がかかる。


高速再構築クイックストラクチャー』ならこの場で『再構築』できるけど、あれは後で、ゆっくり時間をかけてスキルを安定させなきゃいけない。


「…………お兄ちゃんとリタさまが……す、『結魂(スピリットリンク)』されたときに、新たな『再構築』スキルを取得されたと……聞いております」


 あれかー。


 そういえばまだ使ったことなかったな『高速再構築クイックストラクチャー(かい)』って。


 あれは通常の『高速再構築』と同じように、素早くスキルを『再構築』できるスキルだ。


 奴隷が離れたところにいても、遠隔操作で概念を安定化する効果もついてる。


 さらに、あとで調べたら、スキル調整のときの負担が小さくなってるらしい。代わりに、時間が延びてるみたいだけど。


 確かにあれなら、移動しながらスキルの安定化もできるけど……。


「……正直に言いなさい、イリス」


「な、なんでしょうか。イリスはいつも正直に生きておりますよ?」


「出発ぎりぎりに『盆栽(ぼんさい)』スキルのことを話したってことは、これを狙ってただろ」


「ねらっておりませんよー。イリス、あたらしい『再構築』スキルのはじめてをいただきたいとか、そんなことかんがえておりませんよー」


 めちゃくちゃ考えてるじゃねぇか。


「移動中にスキルの安定作業をすることになるよ? 大丈夫」


「へっちゃらです! どーんとこい、でしょう」


「わかった。やってみよう」


 イリスの山歩きが楽になるのは間違いない。


 それに、僕も『チート山歩き』がどんな効果になるか興味があるからね。


「ただし、ライラさんに知られるわけにはいかないから、こっそりね」


「念のため皆さまには……お兄ちゃんがおひとりで作られたスキルをいただいたことにいたします。お兄ちゃんと……その……繋がったまま歩いているのを知られるのは……恥ずかしいので」


 うん……それは僕も恥ずかしい。


 僕とイリスは互いに顔を見合わせたまま、うなずいた。イリス、顔が真っ赤だ。たぶん、僕もだけど。


「……じゃあ、こっちに」


「はい。お兄ちゃん」


 僕は人目につかないところにイリスをつれて行き、その胸に手を当てた。


盆栽(ぼんさい)LV1』を僕の中にインストールして、イリスの『山歩きLV1』を呼び出して──あとは『再構築』するだけだ。


「いくよ。イリス」


「は、はい。きてくださいませ。お兄ちゃん」


「発動──『高速再構築クイックストラクチャー・改』!」






『山歩きLV1』


『山道』を『すばやく確実』に『歩く』スキル






『盆栽LV1』


『植物』を『きれい』に『育てる』スキル






「『山歩き』と『盆栽』を『4概念チートスキル』に再構築する。実行! 『高速再構築・改』!!」


「──んっ」


 イリスの身体が、ぴくん、と跳ねた。


 新しく完成したスキルは──






華麗散策(かれいさんさく)LV1』


『山道』を『きれい』で『すばやく確実』に『歩く』スキル




 文字通り、山道をきれいな歩調で、素早く、確実に歩くことができる。


 足、膝、腰などの負担が、概念数(がいねんすう)x10%減少。


 発動すると視界に、歩きやすいラインを示すマーカーが表示される。その指示に従うことで、さらに負担が30%まで減少。なお、マーカーは手を繋いだ相手にも共有可能。


 オートパイロット機能搭載。





「……さすが『4概念チートスキル』」


 疲労度が最大70%減少するのか。すごいな。


 しかもオートパイロット機能……って、自動運転機能つきかよ。


 これがあればイリスは寝てても目的地に着ける。しかも手を繋いでいれば、僕もナビの恩恵を受けられる。それをさらに『真・意識共有』でみんなと共有すれば、パーティ全体の移動が楽になる。


「……山歩きの概念を変わるんじゃないかな、これ」


「お兄ちゃんの『能力再構築』あってのことでしょう」


 イリスは僕の腕を抱いて、笑った。


「お兄ちゃんのクエストを楽にするためには、イリスは手段を選びません。さぁ、参りましょう。歩きながら『再調整』されるくらい、イリスはへっちゃらです。むしろ、どーんとこい、なのですから」






 しばらくして、荷物を持ったライラさんがやってきた。


「これから、自分が先頭となって、皆さんを誘導する」


 むん、と、胸を張り、ライラさんは宣言した。


「山歩きになれていない者もいると思う。ですが、あなたがたには魔物から、この自分を守ってもらわなければいけない。エルフの方やダークエルフの方は、森や山になれていると思うが……そのご主人様は……」


 ライラさんは僕をちらり、と見て、せきばらい、


「まぁ、無理はしないことだ。自分としては数人でも、護衛の方が残ってくれればそれでいい。ついて来られる者だけついてくればいい。以上です」


 そんなわけで──


 僕と、人知れず4概念の山歩きスキルをインストールしたイリスと、セシルとアイネ、ラフィリアとカトラスの、『古代エルフ遺跡調査』がスタートしたのだった。




いつも『チート嫁』を読んでいただきまして、ありがとうございます!


書籍版8巻とコミック版3巻、ともに好評発売中です!

書籍版8巻は新規エピソードをたっぷり追加してます。コミック版3巻は、カバー裏SSがついています。

どちらも、よろしくお願いします!


次回、第209話は週の半ばくらいに更新する予定です。

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新作、はじめました。

「弱者と呼ばれて帝国を追放されたら、マジックアイテム作り放題の「創造錬金術師(オーバーアルケミスト)」に覚醒しました 
−魔王のお抱え錬金術師として、領土を文明大国に進化させます−」

https://ncode.syosetu.com/n0597gj/

魔王の領土に追放された錬金術師の少年が
なんでも作れる『創造錬金術師(オーバー・アルケミスト)』に覚醒して、
異世界のアイテムで魔王領を大国にしていくお話です。
こちらも、よろしくお願いします。
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