説
さぁ話の続きを再開しよう
私は偶然だとは思わない
彼らが一般人にはありえないような能力を持っているのには理由がある
簡単に、分かりやすく、さらっと説明すると
彼らは周回プレイ者だからだ
(今後必要な知識かは分からないが私たちはお互いに「ホルダー」と呼んでいる)
つまり彼らは似たような人生を何度も繰り返し
そして知識を蓄えている
何のためかは・・・まぁ個人の勝手、ということにしておこう
君たちにも分かる日が来るだろう
分かった時には手遅れということもあるだろうが
そのときは一度全クリしてから彼らのように周回プレイに興じればよい
どう頑張っても1周目では手に入れられないアイテムや武器があるのと同じだ
1周目と2周目の違いは大きい
女性が水着で泳いでいるか
それとも下着で泳いでいるのか
また会社の上司の髪の毛が自毛なのか
それともヅラなのか
それくらい違いは大きい
さて、ここで私は誰なのか気になった人がいるのではないだろうか
ふむ
私はこのシステムの発見者であり開発者
17周クリアして今18周目に興じている
だんだん飽きてきて周回プレイを止めようかななんて思っている
だけど最近見た子の中に面白そうな子がいてね
その子がどうなるのか少し気になってしまったんだよ
だからもう少しだけ、プレイしようかな
あぁそうそう
普通のゲームだとそのシステムがあれば自動的にデータを読み込んで
周回プレイ用のシステム、特典とかがつくよね?
ま、それがデフォなんだから当然のことだ
だけど人生ってのはデフォルトは1週で終りなんだよ
いや、終わりというと語弊があるかもしれない
輪廻転生って言うんだっけ?
何度もこの世で生まれ変わるって考え方だよね
それを考えると終わりではないんだが
人間として転生できるかが分からないだけでね
そこで私は今世の記憶を保持したまま来世に転生したいと考えた
発想も発見も遅かったせいで自分が被検体第一号になってしまったけどね
それも成功したからよしとしよう
とまぁそれからの人生は転生方法の改善に努めた
その甲斐あって現代の地球にはそこそこホルダーがいる
しかし一度転生出来たからといって二度目も出来るとは限らないんだ
何も知らない一般人に比べたら倍は生きられるんだから
その辺は少し調整しないといけないから彼らには少し課題を設けるんだ
その中からいくつかクリアしてもらえれば次の周にいける、と
1週目の人でも私の課題をクリアしてくれれば2週目にいける
なんとかそれ気味の話を戻せたようだ
少し話が長くなってしまったようだ
一度この辺で終わっておこうか
誤字脱字っぽいの発見したら教えてもらえると嬉しいm(_ _)m