第6話 「善悪は友による」
■ ■
翌日。
ツヅミは実験を行うことにした。
はたして自分のビックリ箱で驚くためには、どうすればいいのか。
さっそく、おばあちゃんにもらったお金が役に立つ。
今日は学校が終わってから、友達と遊んだ。仲良しのクラスメート4人と、公園でバトミントンをしたのだ。
とちゅう、ツヅミはコンビニに炭酸飲料を買いに行った。みんなは、ツヅミの奢りと聞いて喜んだ。
しかし。
「あっ、ツヅミちゃん!」
「なにすんの!」
みんなが驚くのも無理はない。ツヅミはその場でジュース缶の1本を振りまくったのだ。それも全力で。
くりかえすが炭酸である。
「おのおのおのおの!」
ツヅミの真剣な声。
振り終わるや、缶を手提げカバンにそっと入れる。
カバンのなかには、おなじ炭酸飲料が5本入っていた。いまの缶がどれだったか、もうわからない……
「さあ、どれかひとつが炭酸ボンバー。みんな1本ずつ取って」
大人だったらこんなバカなゲームをするはずがない。しかしそこは小学生。しかも、ツヅミのクラスメートである。
全員バカだった。
「あたしコレ!」
「じゃあ私はこれ」
喜んでジュースを選ぶ女子たち。
せーので、みんな同時にプルタブを開く。
「せーの!」
ブシュー!
ブシュブシュブシュー!!
「わー!」
「きゃー!」
「ひー!」
「ろりっくす!」
嘘だった。
ハズレの缶は4本だった。すさまじい勢いで中身が噴出し、4人がずぶ濡れになる。
セーフの缶は1本だけだった。
選んだのはアユムちゃんだった。
「……」
ひとりだけ無事だったアユムちゃんだが、なんとなく仲間外れにされたみたいに棒立ちしていた。
せっかく当たりを引いたのに、なにこの感じ。




