表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファーストクリスタル  作者: 音坂波
8/10

初対戦

「時に軽間くん、」

「はい、何でございましょうか。」

軽間とは、病室にいた部下の一人だ。唯一こいつだけ名前を覚えた。他はまじでわからない。

「いやー、単なる質問なんだけどさ、このチームから少佐が消えたらどうなる?」

軽間は少し疑問を浮かべていたが、すぐに答弁に移った。思った以上の長文が来たので、まとめたのが以下のものだ。

曰く、少佐がいないと戦闘許可が降りず、戦えない。

曰く、少佐が中心の戦術スタイルしかないため、まず持って少佐がいないことを想定していなかった。

曰く、少佐がいないと、それぞれがバラバラの行動をとってしまい、重要なミスにつながるかもしれない

とのことだった。これをさらにようやくすれば、 「少佐がいないと話にならない。」と言うことだろう。知らない人に連れられ、知らないところに連れてこられて、戦えと言う方が無理だ。

「軽間、質問を変える。少佐に有給はあるか?」

「………ないですね。」

「ですよねー。」


数分飛んでいた。気づくとクリスタルから妙な波動が感じられた。

(何だろう…)

俺の疑問に軽間が答えてくれた。

「少佐も気づきましたか。敵がこちらに5人、接近してきています。少佐は後方支援お願いします。」

(え、心読まれた?)

軽間は前線に向かうため、スピードを上げて飛んでいった。

(軽間、俺の分も頼んだぞ。)


ここで、今の俺について整理しておこう。今の俺は第三次世界大戦中の日本軍の第三部隊、中隊長及び、少佐らしい。俺の能力についてだが、俺の能力は「絶対回避」と言うものらしい。どんな攻撃でも避けれるんだとか。

(良かった。ちゃんとチートだ。)

だから俺は、別に前線に出されても良かったんじゃないかなとも思ったが、敵に怯えて、後衛にしてもらった。

「さてと。どうなるか、見ものだな。」

上官っぽく言っているだけの中身はただの一般人の囁き。その囁きが他の者に聞かれることはなかった。

次回「俺が行く。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ