始まり
「えーっと…俺は日本軍の少佐で、国のために戦っていた。その中で俺は敵の自爆にあい、瀕死の状態でここに運ばれたと…。」
部下と名乗るものから一通り説明は受けた。なるほど。どう言うことだ?さっぱり分からない。日本軍?何で戦争始まってるの?分からないことが多過ぎる。ま、まぁ、ひとまず落ち着くか。
「少佐!診断の結果からもう全線復帰も可能とのことです!」
「おお、それは良かったですね!少佐!」
「いや、全然よくないよ。え、何?俺今から戦うの?無理だよ!今何でここにいるかもわかんないんだから。」
すると、部下を名乗るものたちは、諦めたのかどうかは分からないが、病室を出て行った。
(何だったんだろう。)
そんなこんなで俺は2日後退院した。
(なんで、何でこうなった!)
退院した翌日。俺はまた、部下を名乗るものたちに絡まれて、気づけば軍服を着せられ、空に飛ばされていた。空を飛んだことはない。なのに体が飛ぶと言う感覚を覚えているためか、ファーストクリスタルをもらってすぐに、飛ぶことができた。
「こちら武蔵繰り返す、こちら武蔵。本部、至急応答を願う」
左肩より少し下につけた無線機から声が聞こえる。勿論俺は何を言っているかは分からない。ただ、右から左へ受け流している。
「こちら本部どうした。」
「はい、こちら武蔵。現状、敵かどうかはわかりませんが、波長からして中国軍が接近しています。こちらはいつでも行動可能な範囲で待機しておきます。本部の応答をなるべく早めにお願いしたい。以上。」
「了解した。全力を尽くす。幸運を。」
んーっと、なんか嫌な予感がするなー。この感じは間違いない。お前がリーダーだから先陣切っていけ!とか言われるやつだろうな。嫌だな。と言うよりも、だいたいおかしいと思う。何がおかしいのかって?何も分からない一般人をよく分からないもの使わして戦場に向かわせる?普通なら。
「敵機接近確認。日本国に入りました。どうしますか。」
「撃墜許可が降りた。直ちに迎撃を開始せよ。」
「了解」
おっとこれは…あ、あぁ、なるほど。今から戦うんだ。何で?何で中国と敵対してるの?あっ!そういえば何か部下らしき人から今は第三次世界大戦中だと言われた気がするな…何か、ファーストクリスタルを巡り、各国が対立したため、戦争が始まり出したんだとか。本当に面倒なこと始めやがった。
「では、行きましょう!少佐!」
はぁ、行くしかないのか。俺は銃を構えた。
目覚めた主人公に突如言い渡されたのは「戦え」の一語のみ。果たしてこれからどうなるのか。