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ファーストクリスタル  作者: 音坂波
3/10

太平洋上空にて

「こちらビースト01繰り返すこちらビースト01」

太平洋上空にて、緑色の軍服に身を包んだ男が放った言葉は無線機越しに参謀本部に届く。

「こちら参謀本部。何事だ。」

左肩より少し下げた位置についた無線機から声が聞こえた。参謀本部の応答を確認し、直ちに状況を説明した。

「現在、日本国に向かう約20のアメリカ軍が接近しています。魔力回路を見る限り、鹿児島に現れたものと同一機でしょう。」

「状況はわかった。しばらく待機せよ。」

「了解」

しばらくの休憩。だが、決して休めるわけではない。集中を途絶えさせれば、男は海に真っ逆さま。男は首に緑色に光る結晶をかけている。これは「ファーストクリスタル」と呼ばれるものだ。どの様な構造なのかはわからない。だが、一つわかっていることがある。それは、

「クリスタルに選ばれしものは神の加護が与えられる。か…」

神の加護。上手いこと言ったもんだ。実際は神の加護なんかじゃない。ただ人を殺すためのものだ。たが、そのおかげで今男は、空を飛べている。

「…こちら参謀本部。ビースト01につぐ。救援が間に合いそうにない。しばらくの間、停滞戦を実行してくれ。」

「了解」

やれと言われればやるしかない。停滞戦、要するに「時間を稼げ」と言うことだ。いや、当たり前の様に言ってるけど、無理だからね。相手20人に対しこちら一人。しかも、軍から支給されたのはクリスタル搭載の銃一丁のみ。ほんと、軽装にも程がある。

「!!」

近くから魔力の乱れを感じる。余談だが、我々はクリスタル特有の電磁波または、現象を魔法によるものとして扱っている。そのため、クリスタルの電磁波は魔力と表される。敵がこちらに気付き、向かってきていることがわかった。仕方なく男は銃を構えた。そして、声を発する。

「クリスタル起動。痛覚遮断、アドレナリン増加。」

体の中で気持ちが昂っていくのがわかる。手は、興奮と緊張で震えている。

「さぁ、始めようか。楽しい狩りの時間だ。」

太平洋に突如現れたアメリカ軍。男は勝つことができるのか。また、男は何者で何のために戦っているのか。次回、乞うご期待

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