アクセル
「へぇ、君は分離者なんだね。」
「分離者?」
「そうか。何も知らないんだったね。この世界がループしているのは知ってる?」
「ああ、カハラ星人がなんとかって話?」
「うん。詳しく説明するね。」
遥か昔、まだ、人類のループが1回目の時、カハラ星人は地球に現れた。理由は一つ。自らの肉体を探すためだ。カハラ星人の能力は今のところ二つわかっている。
一つ目。自分が死にかけた時のみ、ループが可能になる。全てが始まる前に戻ることができるが、周囲の人も巻き込む。そのため、前回のループの記憶を持つのは、ラスボスの周りにいた三人だけ。君の緑色は、説明しにくいが、アーティファクトと言う古代のカラクリを使うことで、記憶をループ後に持っていくことができた。ただし、成功する保証はほとんどない。今回の様に、条と緑色が分かれることがある。一つにするにはどちらかが消えるか、調和するしかない。今の条の体は、調和している段階だ。この様な者のことを、「分離者」と呼んでいる。
二つ目、受肉。カハラ星人は元々肉体が弱く、誰かに受肉する必要がある。その為、カハラ星人は人を襲う。カハラ星人は元々数が少なく、食糧不足などで、さらに数が減り、今では、赤い仮面のカハラ星人しか存在しない。
「…ってとこかな。他に質問ある?」
「いや、とく何もない。」
「じゃあ部屋に行こうか。」
条とアクセルは、部屋に向かった。
次回「第三次世界大戦」