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ファーストクリスタル  作者: 音坂波
14/16

弱者

「なあ、俺たち、分かりあう方法はないのか?」

「ああ。ない。」

話しかけたため一旦止まっていた攻撃が再開した。緑色の攻撃方法は主に二つ。小型ナイフの投擲と、銃による攻撃。銃による攻撃は基本使わない様だから、小型ナイフを警戒すれば良いだろう。

「貴様、俺の攻撃が小型ナイフだけだと思ってるのか?そんなわけないだろ?」

「!!」

何だ?この感覚…もしかして…

「お前、心が読めるのか?」

「いや…心が読めるも何も、俺とお前は元々一人なんだから、これはただの独り言だろ?自分の考えがわかって何がおかしい?」

「ごもっとも。」

(今の会話で確信した。勝てる!)


「さあ、どうする?大人しく殺されるか?」

「死んでもごめんだね!」

バン!

緑色は銃を俺に向けて撃った。

「それを待ってた!」

「!!」

緑色の攻撃を条は避けていた。

「回避の能力か。」

緑色は即座に反射し振り向いた。振り向いた先には、こちらに銃口を向けた条が立っていた。


「驚いた、だが、遅い!」

「!?」

バン!

発砲と同時に緑色が消えた。

「お前にできて俺にできないわけないだろ?」

「それを待ってたんだよ!」

「!!」

条は右手で銃を持っていた。が、自分の背後に向けて左手でも銃を持っていた。

「く…」


「…はっ!」

「終わった様だね。」

「!?」

「試験合格おめでとう。条くん。」

「あなたは…」

「私の名前はカナル、この組織のボスだ。」

「?試験…?」

「ああ。君には入隊試験として緑色と戦ってもらった。君が出てきたということは、勝ったんだろ?緑色に。」

「まぁ、はい。」

「まじかよ!」

そう言ったのは響だった。

「あの緑色がまける?この素人に?」

「ああ。もしかしたら再覚醒者かもな。」

「ま、まさか…」

「あの…すいません、全然会話内容についていけないんですけど…」

「ああ、すまないな。君はうちの組織に入ってもらう。」

「え?」

「諸々の説明は彼から聞いてくれ。」

そう言われて初めて、背後にいる青年に気がついた。

次回「アクセル」

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