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ファーストクリスタル  作者: 音坂波
12/16

緑色の

「ほお、少しは強くなったか?雰囲気が変わったな。」

早部が飛び立ち数秒後、奴は降りてきた。

「なかなかのやり手だな。名は?」

りんだ。お前は。」

「俺は…わかりやすく言えば…綠色の悪魔だ」

ほお、なるほどな。と言わんばかりに頷いていた。

「どうする?怖気付いたならやめるか?」

「ふ、ほざけ。」

両者共に向かい合い、銃を構える。二人の距離は10メートルほどだろうか。

「では、行くぞ。」

林は緑色の悪魔に向かい銃を発射した。それと同時に悪魔は走り出した。残り2メートルほど。

ダンッ

間合に入った。撃ち抜く…が、相手は読んでいたのか、反撃が飛んできた。右手にねぎり拳を作り、上空から叩き落とされる。

「!!…消えた…」

「終わりだ。」

悪魔は林の背後に回り込んだ。そして引き金を引く。その時林は…

「はっ、使ったな!その回避の能力を!」

「?」

悪魔は一瞬戸惑ったが、そのまま引き金を引いた。

バンッ

一面に煙が広がる。灰色の煙で前が見えない。

「終わったか…」

「!!」

煙の中から、太く筋肉のついた男性の腕が出てきた。その手は止まることなく悪魔の首を掴んだ。

「お前の回避能力は、最強だが、デメリットもある。そのデメリットは、使用してから再び使用可能になるまでの時間だろ?」

「チッ、知ってたのかよ」

「ああ。知っていれば大したことないな!」

「お前の方は…ああ、覚醒した能力者か。能力は鋼鉄化とかか。なるほど。この銃じゃ無理だな。」

「ご明答。まぁ、分かったところで意味ないけどな。」

「それはどうかな。」

「何?」

以前林は悪魔の首をとらえている。

「遅かったな。ひびき。」

林は長い槍のようなもので貫かれた。

「無茶言うな。さっき聞いて駆けつけたんだ。」

全体的に黄色が多い服装で、頭には黄色い帽子をかぶっていた。その響と呼ばれる少年は、こちらを見て言った。

「どうする?こっちに戻るか?」

「いや、そう言う話は俺じゃなくてこっちに話せ。じゃあ、またな。」

悪魔は空中でゆっくりと目を閉じた。

「ん?ここどこ…?」


目を覚ました途端空中にいたので驚いた。敵はどうなったのだろう。分からない。いや、それよりも、今俺を運んでくれているこの少年は誰だろう…

「あ、目覚めましたか。いやー、急に彼を解放するからビビりましたよ。」

「ん?カレー?なんのこと?」

「ああ、覚えてないんですね。わかりました。あとは基地で話しましょう。」

「え、どこに連れて行くつもりですか?」

「んーっと…対地球外生命体特殊対策機関だったはず。長すぎて曖昧だけど。簡単に言ったら、UMAと戦う部隊のこと。」

「はぁ。で、俺を連れて行って何をするつもりですか?」

「君たちを一つにする。」

「え?」

次回「ループ」

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