地球外物質
その日、地球に大量の隕石が飛来した。
「あー、暇だなー。」
俺の名前は早見条。高校を卒業し、今はフリーターをしている。一昨日までで、仕事がひと段落したので、三日間休みをもらっている。別に今の生活に不満があるわけではない。が、ただただ暇なのだ。何の変化もない日常。いっそ異世界に召喚されたい!などと願っていた時もあった。日曜日。午前10時。テレビも特に何もなく、スマホでネットサーフィンしている。
「あっ、犬可愛い…」
思うことといえば、ほんとこのくらいだ。犬の動画、猫の動画。おもしろ映像。そして音楽を聴く。ソファに横になりながらスマホをスクロールする。
「喉、乾いたな…」
日曜日の何ともいえない倦怠感に抑えつけられながら俺は体を起こす。そして冷蔵庫に向かい、扉を開けた。
「は!!」
男性の一人暮らし。その割には片付いていたと思う。片付いていてくれたおかげで、一眼見ただけでわかる。
「麦茶が…無くなっている…」
条は膝から崩れ落ちた。
「くっ、何でよりにも寄って今日なんだ…」
深いため息をし、5秒の静止後、動き出した。
「ありがとうございましたー!」
青年の清々しい声が聞こえる。まぁ、同期ぐらいだけど。麦茶をペットボトル(250ml)2本と、パックを一袋で買った。レジ袋に入れ、左手に下げている。コンビニの自動ドアを抜け、条は帰路に立った。条が帰路を進もうとした瞬間、空が緑色に光った。淡い光ではなく、しっかりとした緑色。そして降り注いだ。雨の様に、緑に光る小型の隕石が。
ドンドンと隕石が地面を割る音が聞こえる。
「これ、隠れたほうがいいんじゃね?」
急いでコンビニに戻る。が、間に合わなかった。走り出そうと手を振り、左手はまえ、右手は後ろの状態だった。そこに、隕石が落下してきた。体はコンビニの店内に入っていたが、右手だけ入っていなかった。
「いってええええええええええええ!」
のちに国家が発表した資料によると、隕石は地球外から来たもので、人体にどんな影響があるかわからないとのことだった。
初めまして。音坂波です。一応、2週間に一回ぐらい投稿する予定です。ご視聴ありがとうございました!