『速記ができる奴隷』
ローマ帝国には、多くの奴隷がいました。その奴隷の中に、イソップもいたわけですが、それは別の話。
速記ができる奴隷がいました。速記というのは、そのへんの人が簡単に習得できるような技術ではないので、速記ができる奴隷は、奴隷の中でも重用されていました。
速記ができる奴隷は、プレスマンの収集が趣味で、一度、試しに数えてみたのですが、何本持っているかわからないくらい持っていました。
速記ができる奴隷をねたんだ速記のできない奴隷が、速記のできる奴隷に、プレスマンなど、どれだけ集めても、奴隷の身分では、プレスマンも主人のものとなろう、と、嫌みを言いました。
教訓:奴隷であっても、速記ができたほうがいいし、プレスマンを持っていたほうがいい。