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radiko

作者: さつゆめ

毎週金曜の夜11時30分から

欠かさず聴いているラジオがある。

そのラジオのコーナーのつぶやいてみよう!

のコーナーがお気に入り!

大好きなお気に入りの声の男の人がいる。

「今日も1日お疲れ様。

いつも頑張ってるのはボクが1番良く

知っているよ。

おやすみ。今日も大好きだよ。」

あーやっぱりいい!

癒される…

キュンとする!

一般投稿で自分の声で録音して応募する。

必ず流れるとも限らない。

それもまたドキドキさせられる。

なので…

選ばれて流れた時の嬉しさと

つぶやきの声が重なって、

余計私の心の中の何かを掴む。

どんな人なのか?

誰なのか?

全くわからないけれど…

採用されて流れると、

毎回幸せな気分なる。



今日は春めいてポカポカしてる。

同僚とお昼休憩は公園のベンチで、

会社近くのお弁当屋さんでお弁当買って

食べる事にした。

座ろうとした時、

斜め前のベンチに座ってスマホに向かって

一人でブツブツつぶやいている男の人が

目に入った。

同僚は『春先には色んな人が出てくるよね」って苦笑い。

けど…

私は妙に気になった。

もしかしてと思ってしまった。

声を聞いてみたいけど

離れていて聞こえない。

全国から応募してるのにまさかこんな身近に。

いやいやそんな訳ないよね〜っと思いながら

気になっていた。

ボーッと見てる私に心配そうに見る同僚…

ラジオの事はみんなに秘密のお楽しみ。

反応が心配で誰にも話てない!

なので…同僚に「もしかして」とも言えない。

私も「そうだねー」って

話を合わせたけど…

気になっていた。


仕事帰りー

ボールペンのインクが

無くなったので

会社近くの本屋さんに寄ると

昼ご飯の時に見かけたブツブツつぶやいていた

男の人がいた。

ここのお店の店員さんだったんだ!

何回も買いに来ているのに知らなかった。

声を聞いたらーきっとわかる…かも…

何回も何回も聴いてるので、覚えてる。

そう思うとー

急にドキドキして来た!

「白井君!手伝ってくれる?」

他の店員さんに呼ばれている。

白井さんって言う名前なんだ…

とにかく…ボールペンの替え芯を探そう!

替え芯替え芯と心の中で繰り返し

落ち着かせる。

あった!見つけてレジに行くとー

「いらっしゃいませ。レジ入ります!」

声が聞けた!

似てる気がする!

でもラジオから聴こえて来る声と

生で聞くのとは少し違うのかな?

わからない…

「ありがとうございました。」

ひと言ひと言がドキドキしてしまう。

確かめたくなる!なるけど…

知ってしまったら

今までの楽しみが…違ってても気まずいし

モヤモヤする



今日は金曜日ラジオ合わせる。

ここ2週間位流れてない。

投稿してないのか?選ばれてないのか?

寂しい…

始まった!どうかな?今日はどうかな?

キター!嬉しい!

「今日もお疲れ様。ずっとずっと一緒だよー

これまでもこれからも…おやすみ。

また明日。」

キュンとする!

やっぱりこの声のこのつぶやき!


ドキドキしながら…

目を閉じる。

「おやすみ」が繰り返し頭の中で流れる。

やっぱりこれだよなあ〜この感じが

良いんだよね〜


不思議な世界に連れて行ってもらえそうで

やめられない…


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