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命を救ってくれた少女は厄災級魔法使いでした〜無才の負け組の複合無双〜  作者: 柊凪(ひいなぎ)
無才と厄災の出会い
2/7

無才の負け組

初めまして!柊凪ひいなぎと申します。

まずはこの画面を見てくださっていることに感謝すると共に、あなたとの運命を感じていることをお伝えさせてください。(いきなりキモくてすみません)


さて、今回の作品は私の処女作となる作品です。

この作品を通して、小説を書く練習、第一歩としてめいいっぱい学びを得たいと考えております。

暇つぶし程度に読んでいただけますと幸いです。


皆さまからの率直な評価や、感想・アドバイスなどいただけましたら、嬉しすぎて漏らしたおしっこでラーメンを茹でてしまうかもしれません(※しません)。

ぜひ、よろしくお願い致します!

何かを得るためには、何かを失う。

それがこの世界の常識。絶対のルール。


15歳になると、人はみな自身の才能を図る検査を行う。

魔法の才能があるものは、自身の平凡な才能をいくつか捨て、さらに魔法の才能を高める。

つまり自身の優れた部分を最大限に活かし、そのために他の平凡な部分を切り捨てるのだ。

こうして、人々はかつてない力を手に入れた。


――しかし、誰しもがそうなれるわけではなかった。

どの才能も一定水準を上回らなかった者。すなわち、秀でた才能のない平凡な者。

少し前まで人は彼らを「無才の負け組」と侮辱し、奴隷のように扱い、過酷な労働を強いたりした。

その壁を取り払おうと努めた革命家たちによってましにはなったものの、未だに人々の深層心理には差別意識が根付いている。



今年もまた才能検査会が行われていた。一年に一度、王都で行われる一大イベントである。

新たに15歳を迎えた多くの若者たちが、緊張した面持ちで自身の検査の番を待っていた。

その前方には、もう検査を終えた者たちもいた。

すでに二十人ほど終わっているようだ。


「今年はまだ”失格者”が出ておらんのぅ」

失格者。才能の突出が見られないもの。俗に言う「無才の負け組」である。


「年々、子どもたちの質が上がってきております。ですが、これだけ優秀な年は歴代でも片手で数えられるほどしかないでしょう」


「ふぉっふぉ、それは頼もしい限りじゃ」


そんな大人たちの会話を小耳にはさみながら、自分の番が来るのを待つ。

ようやく列の終わりが見えてきたところで、前から検査を終えて戻ってくる二人組の話し声が聞こえた。


「よっしゃー!剣の才力(マハト)!これで俺も正式に騎士を目指せる!お前なんだった?」


「僕は商術だった。いいな~僕も戦闘系が良かったよ」


「まあ自分の希望とは違うものがほとんどだからな。俺はかなりラッキーだぜ。

 それに、お前は弱っちい代わりに頭はまわるからそっちの方が似合ってると思うぞ?」


「確かにそれもそうか。よ~し!こうなったら商術を極めて、世界一のお金持ちになってやる!」


「はっ、いいじゃねぇか。その意気だ!俺も目指すぜ、世界一の騎士!」


どうやら、それぞれ剣術と商術の才能に恵まれていたようである。

とはいえ、二人のうちの片方は、自分の欲した力とはかけ離れていたようだ。

男子であれば基本的に戦闘系の才能を欲する。

かくいう俺も、戦闘系の才能を欲していた。中でも、剣術。

剣士としての道を歩み、ゆくゆくは騎士やハンターなど様々な職業に就くことができる。


「次!リアス=アルフィン!前へ!」

「はい」


ついに自分の番がまわってきた。

俺はめんどくさがり屋だが、こう見えて人一倍...いや、人の五倍は努力をしてきた。

俺の産まれは比較的小さな町ではあるものの、そこで行われた剣術大会、武闘大会、魔術大会など様々な大会の優勝者に名を連ねており、町では天才としてちょっとした有名人になっている。


もちろん努力は怠っていないが、どの分野においても才能もそれなりにあるはずだ。

少し自信気な表情で前へ出る。


「それでは、聖晶体に手をかざしてみよ」


白く輝きながら宙に浮いている水晶に手をかざすと、光が俺を包み込んだ。

そして1分ほどすると光は再び水晶に戻り、ぼんやりと文字が映し出される。

それを紙に書き記したものを手渡された。


リアス=アルフィン 才能値

剣術6 魔術6 体術5 生成術4 槍術4 弓術5 学術6 

3 5 6 4 6 3 4 ・・・


様々な分野における才能値が数字として並べられていた。

才能値は5以上から良才とされており、7で秀才、8で極才、9で天才、最上位の10は厄災と呼ばれていた。


才能値は7の秀才以上ものがその才能を活かした様々な職への道を進むことが許されており、言わば"天職"への旅路の扉が開かれる。同時に他の劣った才能と引き換えに才力ブーストを得ることができるのだ。

そして俺の才能値に7以上の数値は...。


「リアス=アルフィン、突出した才能がないため、天職候補なし、才力ブースト付与もなし。以上で終了だ」


「...え?ま、待ってくださいよ、そんなはずは...もう一度...もう一度検査してください!」


信じられなかった。町一番の天才として期待の眼差しを鮮烈に浴びながらこの場に来たんだ。俺が無才...?そんなはずが...。


「君は才能値5以上の才能が極めて多く、平均値で見たら間違いなく今日この場にいる誰より優れているだろう。しかし、秀でた才がなかった。聖晶体の数値は絶対だ。気の毒だが...」

慰めようとしてくれている人の言葉も耳に入らず、絶望感に苛まれながら走ってその場を後にした。


「おい、見ろよ、あいつ無才だったらしいぜ」


「この先一生負け組生活かよ、生きてる価値ないだろ」


「ちげぇねえ!無才はダサいってな!」


「「ぎゃはははははははは!!!」」


その通りだ。俺はこれから無才として一生過ごしていくことになる。

もう全てがどうでもよくなっていた。

自分の人生の価値がボロボロと崩れ去っていく音が頭に響いている。

人生が終わった。

希望に溢れていた人生が、はっきりと終わりを告げた。

命を失ったわけではない。

たった今、「無才の負け組」というこの世界において最も屈辱的なレッテルを貼られたのである。



え、ええ、えええ!?!?

この小説を、最後まで読んでくださったんですか!?!?!?


まずはご一読くださり、本当にありがとうございます。

え!?おもしろくなかったですか!!?

まだ希望を捨ててはいけません!これからどんどんおもしろくなる未来があなたを待っているかもしれないじゃないですか!!(?)

次話もなるべく早く更新できるよう精進致しますので、1話切りだけはどうかご勘弁を〜!!!

「次回、『おもしろくない第2話』!お楽しみに!」


ということで、頑張ってちまちま書いていきますので、どうか末永くお付き合いくださいませ。

ありがとうございました(*^^*)

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