~全ての幻想と願いは世界となる~
【幻想園】
其処は普通ではありえない、能力や魔物、神、異種族が普通に存在する楽園。
その楽園には一つの学園が存在した。
ドリームスクール。
それは13となる人から、22となる九年間学ぶための学園。
そこで生徒は能力や、歴史、他種族、神、魔物、戦闘など様々なことを学ぶのだ。
そのドリームスクールで学ぶ彼女達の運命とは。
そして、
「夢が、幻想が、叶いますように。」
存在は願う。
絶望が、悲しみが、怒りが、失望が、この世から無くなりますように。
________________________
今宵は赤色の月。
紅く照らす月の下で入学する予定の彼女、彼等はこの日、試験を行う。
その試験会場には様々な人物がいた。
青いカチューシャリボンを付けた淡い水色の髪を肩につかないくらいまでに伸ばした、不安気な顔をした少女。
橙色の髪と瞳をした、少し男の子のような姿をした少女。
黒色の天使の羽を生やした、腰よりも長い白髮の少女。
紅いリボンを結び目に付けた、サイドに少し2つにまとめた金髪の少女。
様々な少女達がいる中、少し不思議な彼女がいた。
目立たない、深いなにかを感じにくい。そんな雰囲気を纏った少女。
少女はフードを被り、紅い月を眺めていた。
微かに映る白色の髪は綺羅びやかに靡いている。
彼女は月を眺めては小さく呟いた。
「夢が叶うのなら、どうする____?」
透明感のある機械のような声で、彼女は呟く____