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変わることのない家族

作者: 雨田城 楓

冬童話2023参加作品です。当たり前の日常を大事に。幼き頃の純粋な心を忘れぬように。大事なものはきっと身近にあります。

 君に初めて会ったときからずっと一緒


 朝起きたらおはようって言ってくれた

 ご飯を食べるときは椅子に座らせてくれた

 おでかけするときは抱っこして連れて行ってくれた

 寝るときはおやすみって言って一緒のお布団に入れてくれた


 そんな君が小さな大人になった

 きっとぬいぐるみなんて子供っぽいって捨てられちゃうと思ってた


 でも君は僕を捨てなかった


 今も朝起きたらおはようって言ってくれる

 ご飯を食べるときは椅子に座らせてくれる

 おでかけには連れて行ってくれなくなっちゃったけど行ってきますって言って、

 帰ってきたらただいまって言っておでかけの話を聞かせてくれる

 そして寝るときはおやすみって言って布団に入れてくれる


 当たり前のことを当たり前にするってすごく難しいと思う

 時間によって変わっていくものを変えないのも難しいと思う

 それでも君は変わらず、当たり前のように僕といてくれる


 そして君は大人になった

 大きくて、いっぱい知ってることがある本当の大人

 君はどこか別のおうちにいるから一緒にいる時間は減っちゃったけど

 帰ってきたときはただいまって言ってくれる


 君ももうおじいちゃんになった

 それでも僕は変わらず君と一緒

 君のお母さんもお父さんももういないけど

 僕はずっと一緒にいられるよ


 君がおしゃべりできなくなった

 動きもしないし、体もすごく冷たい

 でもすごく気持ちよさそうに寝てる


 僕は君と一緒の箱に入っているよ

 寝るときは一緒だもん

 でも君はおしゃべりできないから最後は僕が言うね


 僕と家族として一緒にいてくれてありがとう

 おやすみなさい

 


家族は血縁者であり、その縁は切っても切れません。ですが近年の若い学生(作者もまだ未成年)は親を鬱陶しく思うのか早く独立しようと言うことを話したり、家出をしたりする人をたまに見かけます。ただ、家族は本当に大事なものです。自分が育っていけるのは親がいるからです。家族との関係を、親との関係を、大事にしてください。私はただそれを願って、この作品を書きました。ただそれだけです。また別の作品でお会いできたら嬉しいです。ご高覧いただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 産まれたときから墓場まで、ずっと家族でいられたぬいぐるみは幸せですね。
[一言] 後書きを読んで、本当にそうだなぁと思わされました。 ぬいぐるみも家族も大事にしたいですね。
2022/12/26 16:44 退会済み
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