プロローグ
西暦2XXX年。
近未来の東京、「ネオ・トーキョー」を舞台に、ハッカーとしてネット世界に入り込んだ君たちは、新たなる世界を目にする...
西暦2020年 東京都某都市 マンションの一室
「かっけえぇ...。」俺こと和泉 兎太は感動のあまりためいきを漏らして、この部屋にいる残りの4人にも目を向けた。
「でも、ゲーム会社のNEXTがこんなに簡単に説明を終わらせるとはね。PVもほとんどなかったし。」冷静な指摘をするのは小林 和成。この部屋にいるだけで違和感を感じさせるほどの眼鏡イケメン。少し金がかった髪色をしているのは、母親がヨーロッパ系の人だかららしい。おかげで、英語もペラペラ成績優秀… 俺と違ってね。
「二時間後が待ちどうしいね。」
「あーもー今日は眠れない!」おっとりした話し方なのが妹の山本 風音、
落ち着きがないのが姉の響。一卵性双生児の二人だが性格は対照的。なのに仲がいいのが不思議だ。
「今のスキンカッコよかったよな!…やっば、小遣いでたりっかな…兎太、金貸して…」大きい声で独り言を言っているようだが無視しておこう。ニット帽を被ったチャラいこいつは神宮寺 一。有名な書道家の息子らしいが、わかりやすくひねくれた感じだ。いいやつなのだが髪が長くよく女に間違えられる。それくらい、かわいい顔をしているのだ(ぐぬぬ、)。
なんでこんなに見た目や個性も違う中学2年生がひとつの部屋に集まってゲームの話をしてるかって?
それは、俺たちが世界一のプロゲーマーチーム「ゴースト」だから!「NEXT」が前まで力を入れていたゲームの大会で優勝したのだ。そしてなんと!その優勝賞品として、最新ゲーム「NEXT」の社長と会えるのだ!(フッ、決まった)
そうこうしているうちに時間は過ぎた。驚くほどに早くそれが自分たちに迫る危機であることも知らずに…