反出生主義とかいう最近流行りのヤツについて
最近、反出生主義とかいうのが、流行っているらしい。
twitterで呟けば二万イイね!がつくし、まとめサイトでも100を超えるコメントがつく。
何でこんなのが流行るのか。
理論的にはガバガバなのに、である。
では、そんなガバガバ主義について、少し考えてみたいと思う。
まあ、考えると言っても理論的に考える事は少ない。まあ、すぐに論破出来るし。しかし、そんなガバ理論でも熱い信者がいるわけで。
この主張の肝の
「人は生まれてきたら不幸になる。だから、最初から生まれない方がいい」
というところ、
…うん、まあね……、と憐れみと蔑みの入り交じった視線でなぶられることを約束する。
流石、鬱病患者の主張と言われる破壊力がある。
では、そんな鬱病患者の主張を何故、積極的にアピールするのか。
まあ、自身が鬱病患者アピールしたい奴が言っているのかもしれないけど、多くはそんな風に考えずに使っているだろう。
それでは、何の理由でこの理屈を使うのか。
「生まれてこなければ、死ぬ事はない。それなのに、何故貴方は人を死なせるために子を産むのか」
こう言われた時、どう思うだろうか。
うわぁ、引くわぁ……と感じられた方。私も同じです。というか、二度とお付き合いしないだろう、薄気味悪くて。
しかし、こんな事言われた瞬間、呆気に取られて口が塞がらないだろう。
それが、
その事こそが、
反出生主義達が反出生主義を唱える理由なのだ。
元々がガバガバ理論なので簡単に論破出来るが、
「じゃあ、お前絶対に不幸と思った事一瞬でもないんだな!!」「お前絶対に辛い目に会った事ないんだな!!」「お前絶対人の事憎んだり恨んだりしたことないんだな、えぇ!?」と反論なさってくれるだろう。
まあ、ちょっとくらいは…と言うと、
「じゃあ生まれなかったら辛い目に会わなかったじゃん!!だから最初から生まれなかった方が幸せかじゃん!!」と息を切らせて反論してくるだろう。
そして、
「子供を作る以上、その子は絶対不幸になるの。だから、最初からそんな事しない方が幸せなの!!」
と締めくくってくる。
そんな馬鹿な、と思われるかもしれないが、意外とこれが曲者なのである。
ここまで既に感じられているだろうが、この理論は極めて幼稚なのである。
が、反面とりあえず理屈は通っているし、何よりも
「子供が生まれてきたら絶対に不幸!だから子供なんか産まない方が良い!!」
という破壊力抜群のパワーワードがある。
この理論を使えば簡単にマウントを取る事が出来るのである。
おまけにちょっと社会問題について語っている風を装えるので知的さをアピール出来る気にもなる。
そんなもんで安易な気持ちでマウントを取るべく短絡的に反出生主義を唱えて得意になるのだが。
だが、ちょっと待って欲しい。
これ、普通に人間憎悪の思想だよね?おまけに人類悪的な絶滅論者だし。
こんなものを言っていたら、激しい厨二病として自分の中から暗黒史として闇に葬りたくて仕方がない。
まあこれがその通り中二ならば世間的に許されるが、もしいい大人が言っていたら只の馬鹿、いや気色の悪い奴として気味悪がられるだろう。
もし普通に恋愛とか結婚とかするようになった時、それがほじくりだされたらどうなるのか、私、気になります。
反出生主義は響きの良さ、インパクトの強さ、扱いやすくお洒落で知的さをアピール出来る魔法のツール…、等と思って使ってはならない。
きっと赤面の暗黒史を作り、思いもよらないところでエラい影響が出るだろう。