2日目
『文学部の斎藤君は昔猫や犬を虐待していましたああああああ!!!!』
大学の屋上からメガホンを使って全校生徒に呼びかけている男がいる
この意味不明な行動をしている男の名前は田中中田といい、屑山の親友である
それを隣で見ている屑山はさすがに引いていた
『おい中田、お前頭おかしいだろ
そろそろマジで捕まるからやめろって』
『何日和った事言ってんだ屑山!!
初日からぶっ飛んだことしねえと面白くねえよ!』
『はあ、変わんねえなお前は』
中田と屑山は大学に入る前から知り合いである
出会いは高校生の頃で田中が全校生徒の前で斎藤君サンドバック大会を考案した時まで遡る。
屑山が斎藤くんがボコボコなされている姿をみて
ツボに入り爆笑してしまったのをキッカケに2人は仲良くなったのである
『じゃあ俺は一足先に教室行くわ』
『おう!おれはあと少し布教活動してから行くわ!』
屑山は一見呆れたように踵を返し屋上から出て行ったが、斎藤くんの困った顔を考えニヤニヤしたいた。似た者同士であるこの2人だった
『おっここが数学科の教室か』
まだ大学入学初日ということもあり、教室の中は静寂に包まれていたが彼は速やかに席に着席したた。
『よいしょっと』
屑山の隣には同じく数学科の女子が座っていたので彼はすかさず顔面偏差値をチェックした
目が大きく、セミロングの綺麗な黒髪をしている可愛らしい女の子だった
顔は可愛いけど胸はねえなこの女
とクソみたいなことを屑山は考えていたが
とりあえず自己紹介を始めた
『どうも初めまして、同じ数学科だよねよろしくね』
『あっこちらこそよろしくお願いします。中条あやかって言います!』
この流れは自分で名前を言わなければならない流れである
『おれの名前さ...すごい名前なんだよ、多分言ったら絶対笑うと思うよ』
『名前で笑わないよ笑
なんて名前か教えてよ!』
『屑山糟』
『あははははははははは!!!』
何度となく体験してきたパターンである
静かな雰囲気だっただけに一斉に全員が2人を見た
『5秒前お前何つっただよ』
『ごめん、あまりにも面白すぎて笑』
この会話をキッカケに2人は仲良くなっていった。