告白3
「ごめんね高橋君、こんなところに呼び出して」
「あぁ、大丈夫だよ。どうしたの南さん?」
「あのね、伝えたいことがあるの」
「伝えたいこと?」
「私は高橋君のことが好きです」
「あぁ、ありがとう。でもごめん、好きな人がいるんだ」
「ミホのことですか?」
何も答えずにいるとユイは続けて言った。
「ちなみに、私は今日告白するってことを、ミホから許可をもらってきてるんです」
「どういうことだ?」
「私はミホのことも大好きですから、ミホが嫌がるんなら止めようと思っていたんです」
「それで、ミホは許可くれたし俺のことは何とも思ってないから諦めろって言いたいの?」
「いえ、それは私が決めることじゃないって言いながら、とても哀しそうな顔をしていました」
「どういうことだ?」
「多分、ミホは高橋君のことが好きで、それを言えない自分を責めてるんだと思います」
「で?それがどうしたんだよ?」
「だからもし高橋君も同じ気持ちなら、二人とも今の関係が壊れてしまうんじゃないか?ってことを恐れてるのかなと思って」
「告白とか言って、その話をしに来たんじゃないのか?本当は」
「いえ、私は男性の中なら高橋君が一番好きです。でも、男女合わせたら、ミホの次に好きです。だから、高橋君が、私を選んでくれるなら、それもいいなと思いました。」
「そうか。まあ、ちょっと色々考える気にはなったよ。ありがとう」
「いえ」そう言ってユイは笑顔を見せた。
「それじゃ、ミホ探してくるわ」そう言ってケンジが去ったところで。
ユイは一人涙を流した。
「失恋って案外つらいもんだなあ」
なんかわかりにくいなと思ったので。
3人の名前は高橋ケンジと森野ミホと南ユイです。