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告白2
「ねえ、ミホって高橋君と付き合ってるの?」
そう友人のユイが訊いてきた。
「付き合ってねーよ。ただの幼馴染だよ」
「でもミホは高橋君のこと好きでしょ?」
「馬鹿、そんなんじゃねーよ。ガキの頃からの付き合いってだけだ」
「じゃあさ、私、高橋君に告白してもいい?」
とユイが言った。
「本気で言ってんの?」
「うん。」
「もし本気なら、私に許可取る必要ねーだろ」
「ううん。私本当に高橋君が好きだけど、ミホは大事な友達だもん」
「なんだよそれ」
「私が男だったらミホに告白するくらいは好きだよ。それくらい好き。だからミホに嫌われたくないから。でもミホがいいって言うんなら、告白してみるね」
「それは、私が決める問題じゃねえからな。ユイとケンジの問題だ」
「そうだよね。じゃあ私今日告白してみるね」
そう言ってユイは去っていった。
私は本当に馬鹿だ。
そう思いながら、一人で帰宅した。
第3部分の2人の話です。
単発の予定でしたが、なんか話が膨らんだのでもう少し続きます。