そんなのありか51
大林様よりカレー・クックというレストラン・グループっとしてぇ初の記者会見てぇのを行うっとぉっ、グルマンのグル神としてマスコミへ公表。
本記者会見は、以前に素人カレーコンテスト用カレー参加を是非を問うためによぉうぃ、俺の古巣会社役員会にてお披露目したぁっあの老舗有名ホテルにて行うてぇことになったそうさね。
それを受けてマスコミ各社は騒然っと…んっ?騒然?あんで?ってぇ思ってぇとぉだぁっ、何でも世間一般てぇ方々にてはなぁ、【奇跡のカレー】てぇ呼ばれてるそうな。
って…【奇跡のカレー】って…どゆ、ことぉっ?
なんでもよぉうぃ…病や美容なんぞに劇的な効果を齎したってぇえれぇ噂なんだとよ。
不治の病を癒す治療食、美容と健康を促進させる美容食、才能を開花させ促進する育成食…ってぇ、世間様てぇのはよぉうぃ…何を考えてなさるのやら…
特にぃっ、最後の育成食ってぇ…訳分からんぞいっ?
ま、そげな噂てぇヤツでなぁ結構な注目てぇのを我がカレー・レストラン・グループてぇのは受けていたようでぇ…記者会見への参加申し込みてぇのがよぉうぃ目白押してぇ感じだそうな。
日本のマスコミ各社てぇのは当然なんだがねぇいっ、実は世界各国のマスコミより記者会見への参加要望てぇのが殺到してぇらしいんでぇいっ。
当然よぉうぃ、最初に予定していた会場てぇヤツには収容しきれねぇってなぁっ、だからよぉうぃ新たに大部屋を押さえて会場を移すことにしたそうなんだが…結局は収容しきれねぇってぇ、どんだけやねんやぁっ!
当然、テレビ局のカメラ持込は場所を取るために制限って形によぉうぃ。
映像は定められた機材より得た映像を各社へ配信てぇ形で収まったそうだ。
そしてぇそん件の記者会見てぇヤツの日がぁとうとうなっ。
俺はよぉうぃ、自宅のリビングに設置された超大型液晶テレビてぇヤツで特別配信用映像をリアルタイムで拝んでいる最中ってなぁっ!
まぁ…映像をリアルタイムてぇヤツで拝めるのは関係者の特権てぇヤツさね。
しかし…相変わらずデケェテレビだよなぁっ…350インチ型てぇテレビはよぉうぃ、既に化け物クラスてぇなぁっ。
いやこれぇ…個人で持つ代物じゃねぇだろーがよぉうぃ。
そんな巨大モニターへと記者会見の様子がなぁっ配信されてくっ訳でよぉっ…
「では、記者会見を始めさせて頂きます」っと、司会者が述べ…大林様が現れる。
司会者が大林様を紹介しぃ…大林様の挨拶より始まった記者会見なんだが…
「そう、我がレストラン・カレー・クック・グループで現在販売しているカレーが足元ににも及ばぬ程に美味なカレーの開発に成功したのです!」っとな。
ドヨドヨドヨ、ザワザワザワってぇ会場が騒然っとなぁっ。
主にぃっ「あのグル神とまで呼ばれる大林氏が絶賛とは…」「今迄のカレーも素晴らしい物と聞き及んでいるのだが?」「バカなっ!もしや貴方は、未だに食べておられぬのか?人生の損失ですぞ」っとか。
「いやいや、あの世界中の美食家を唸らせておるカレーをぉ、超えるだっ、とぉっ!」「あのミュショリャンが各界より突き上げられ4星、5星や特別な特上星を検討せざるをえぬ程になっていると噂のカレーレストランが…また、やってくれる訳ですなぁっ」ってぇ話しも…っかぁっミュショリャンってぇ…マジかぁぁぁっ!
そんな騒めきを暫し放置していた大林様がぁっ、おもむろに口を開きなさるってかぁっ!
「我がグループのカレーは巷で、あらぬ噂が横行しております」っと、困ったように、なぁっ…そして、辺りが着目し始めるてぇとぉ続けてなさるってかぁっ!
「病が治る、美容と健康を促進させる、挙句の果てには才能の開花や促進とまで…
我が社は、あくまでも飲食店であります。
決して病院でも美容院やクリニック、塾などでは御座いません」っと告げ、一度、話を切る。
そんな大林様が何を告げたいのか分からずに、辺りが戸惑っているとぉ…
「つまり例え副産物的な現象が現れたとしてもです。
我が社は飲食店として経営し飲食物を提供していると断言させて頂きます」
「つまり…病気が治ったとか、美容に効果がある、才能が開花されているなどが報告されていますが…それを否定されると?」っと、記者の1人が質問を投げ掛ける。
それを受けた大林様は頷き応じる訳だが…
「それらの効能が現れていたとしても、カレーは飲食物として扱います。
故に我が社としては正式に肯定することはありませんな」
その否定の言葉を聞きマスコミ各社が尋ねようとするんだがよぉうぃ、大林様は無視して続けなさるてぇかぁっ!
てぇした胆力さねぇいっ…
「それを踏まえ、新たに開発したカレーに纏わる現象について説明を致したいのですが…皆様方、宜しいですかな?」っと。
いやぁっ、恐れ参ったぁってぇのはよぉうぃ、このことさねっ!
あんだけ騒然てぇなってたぁ会場てぇのが静まり返りなすったてぇねぇいっ。
「簡潔に申し上げると、その現象は…欠損部の復元、擁護認定者の健常者化、病の即時治癒、そして…若返り、です・なっ」
会場が更に静まり返る、っかよぉうぃ…シーンっうかぁジィィィ~ンッてぇくれぇになぁ痛てぇぐれえによぉうぃ…
ってぇっ!行き成り爆発するみてぇな怒号がぁぁぁっ!
そんな彼らを無視しぃ、スピーカーの音量を上げた発言がなぁっ。
言い方は静かだがぁ…ありぁっ雅にぃ音の暴力っさねっ!
「では、証人に来て頂きましょう」ってぇ大林様が告げなさるてぇとぉ…数人の方々がぁ…
ってぇ、片腕が無ぇ俳優で有名だった男優さんに腕がっ!
あの子に寄り添ってぇのはぁっ、擁護ホームで介護者の虐殺事件で生き残った子の両親?
っか…白血病患者で闘病の様子を執筆した著者で余命僅かてぇ言われていたぁ、元女優!?
そしてぇ…若ぇ頃に活躍した女優と男優…
うむ、子供さん以外はよぉうぃ、皆が若返ってなさるってかぁっ!
海外のメディアの方々は分かんねぇいようだがよぉうぃ…流石にぃ日本のマスコミ達には分かったようでねぇいっ。
凍り付いたように彼らを見て固まってんよぉうぃ。
彼らからしたらよぉうぃ、白昼夢か、幻かっ?てぇくれぇな衝撃的な絵面みてぇさね。
そんな彼らに気付いた海外メディアの方々が問い質しぃ、会場が再び騒然ってねぇいっ!
「つまりぃっ!若返りの妙薬を開発なされたのですねっ!」っとぉ、堰切るように尋ねるが…
「開発?はて?我が社はカレーを造り販売しておるにすぎませんよ?
そのような怪しげな薬などは造っておりませんが?」
あくまでも否定ってかぁっ?
各マスコミの質疑応答にて飲食の提供として押し切る、大林様。
何か考えでもあるのかねぇい?
っと思ってぇとぉ…
「それでは、その薬の調合に着いては何時頃に公開されるので?」っとの説明にて…
「はて?薬などは売っておりませんし、料理屋のレシピは店の経営に関わる話し。
飲食店各社全てがレシピを公開しておりますかな?
何故、我がレストランだけがレシピを公開する必要が?」
そう言い切るてぇとぉ、辺りが唖然っとした後にて騒然ってなぁっ!
「独占するつもりかぁっ!」「それはっ、あまりにも許されぬ…」などなど。
だが…再びぃ音の暴力ががががががっ。
「お静まり下さい」って、はい、静まりましたぁ~ってぇ、耳痛てぇよっ大林様ってばよぉうぃ。
「再度申し上げます。
提供しているのはカレーであり、万人が認める料理でしかありませぬ。
それが悪影響を及ぼすならば、いざ知らず、それ以外にて当社が責を負う必要は認めませぬ。
これは日本国の法律により保証されておりますし、欧米の先進国各国の法律的にも問題御座いませぬ。
貴方方は何を根拠として我々を非難しておられるので?
明確な根拠をご提示願えますかな?」
いやぁっ、理詰めてぇ…恐ぇ~ねぇいっ…
ぐうの音も出なくなったようだねぇい…悔しそうに静まり返った彼らへ大林様がぁ、更なる爆弾発言ってな。
「このカレーは1ヶ月に200食の作成が限界となっております。
理由は原料が特殊な稀少素材であり、それの生産が困難なためとなります。
ですので、今迄のカレーのようには、ご提供できかねます。
それ故、1ヶ月後にカレー販売のオークションを開催する予定となっておりますので、皆様方のご参加をお待ちしております」
って、此処でぇっ、有無を言わさずに席を立つってかぁっ!
いや、よぉうぃ!マスコミてぇのを放置してぇ…あーあーっ…マジ、で・す・かぁぁぁっ!




