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そんなのありか36

結局、爺さん2人が同居するてぇことになっちまった訳だがよぉうぃ…これが、ねぇい…


「ユウ、起きるネ、何時まで寝てるアルか!」

(まさ)しく、正しく。

 早く起きねば鍛練の(とき)が無くなるではないかえ」


う、う~ん…な、何事、でぇぇいぃっ…

いきなり眠りを妨げられるってヤツで、ねぇい…っか、ふぁぁっ、今ぁ、何時っ、なんでぇい?

無理矢理起こされるっからよぉうぃ、寝惚け(まなこ)で置時計を手探りで引き寄せ確認ってなぁっ。

どらどらぁ…んっ?ん、んんんんっ?ってぇっい、阿呆かぁぁぁっ!


「まだぁっ、4時前じゃねぇかぁぁぁっ!」

寝たのが12時過ぎてぇ訳でよぉうぃ、4時間も寝て()ぇ訳でねぇいっ。


「何、言てるカ、この時間起きる、当たり前ネ」

「左様、左様、常識であろうわえ」


いや、何処の常識でぇいっ、それ、よぉうぃっ!

(おり)ゃぁ、寝たのが12時過ぎだぞぉっ!

 早過ぎらぁあなぁっ!」

思わず怒鳴るのも仕方あるまいよぉうぃ。


「12アルか!?何故、寝る、遅いアルね?」

「そうであるな、夜更かしは厳禁であろうに?」


お2人共に不思議そうやねぇいっ、っか、さぁ…現代日本に()いては珍しくもない就寝時間だと思うのだが…俺達とは常識が違うようだねぇいっ。


「そんなことでは駄目じのぉう、規則正しい生活が修行の基本であるぞ。

 今日からは早く就寝することじゃて」

「そネ、夜更かし、ダメね。

 早寝、早起き、体調整え、気功法鍛練ノ基本ネ」


いっ!就寝と起床まで管理されんのかよぉうぃっ!?


そんでなぁっ、無理矢理寝床から引き摺り出されてよぉう、早朝鍛練開始ってねぇい。

身支度する時間てぇのは許されたんだがねぇい、終わったらよぉうぃ、いきなり屋上へって…って、こら、待てぇいっ!

此処って屋上なんてぇいもん、あったんけぇいっ!

尋ねたらよぉうぃ。


「知らなかタ、あるカ?

 元々、木々、アタね、屋上、突貫(とかん)工事テ、補強したヨ」

「左様、左様、森林を模した庭園を造園してあるぞぇ」


いや…お2人とも自由や、ねぇっ…っかぁっ、何時の間にぃぃぃっ!

聞くとよぉうぃ、お2人とアポを取った時になぁっ、森林が気やプラーナには良いってアドバイスしてたらしいんだわっ。

その段階では俺の現象が気とかプラーナに影響しているかは不明だった訳だが…取り敢えず屋上にってことでよぉうぃ、大林様が極秘に手配したんだってさぁ。

いや…なにしとぉーのっ大林様?


「本来は自然な森林の中で鍛練するのが良いのじゃがのぅ」

「そネ、木々の息吹、感じ、気、巡らせるガ良いネ」

(まさ)しく、正しく、その通りじゃて。

 そして、御来光を浴び、プラーナを高める…それが一日の始まりであるぞえ」


爺さん達にはよぉうぃね独特な拘りがあるようでぇっ…ふぁぁぁっ、(おり)ぁ、どーでんえーがのぅ…ねみぃ…


2人に急き立てられるように屋上へってなぁっ。

っか…此処、何時の間に収納階段てぇのが?

それを降ろして天井の蓋みてぇなのを持ち上げて開けるてぇとぉ、屋根付き東屋みてぇな(とこ)へねぇいっ。

そこへ這い出してから辺りを見るてぇとぉっ、ライトアップされて薄闇に浮き出る感じの林を備えた庭園がねぇいっ。

っかよぉうぃ、四方を看板で囲まれてっからよぉうぃ、周りからは見えねぇんだが…結構な規模だぜぇい、これ。

いや…いくらなんでもよぉうぃ、気付かれずに造るてぇのは無理なんじゃね?

って思ってたらよぉうぃ。


「元々、緑化プロジェクトの実験を此処で行なっておったそうでな、木々などは初めから植わっておったそうな」

「そレ、契約時ノ制約テ、捨てる、無理ネ。

 だから、放置してたソヨ」

「左様、左様、拙僧の話を聞き、試しに此処を整えたそうじゃわい」


どうやら、この店舗はよぉうぃ、元々は店じゃなかったんだってよぉうぃ。

ある道楽野郎がねぇい、ヒートアイランド現象の解決てぇお題目を元によぉうぃ、ビルの屋上に植樹ってヤツをねぇい。

ってもよぉうぃ、所詮は素人の道楽ってねぇい。

そん野郎が爺てぇんで、手に負えねぇ、っか…老衰でねぇい。


んでよぉうぃ、ビルには影響しねぇように専門業者が手を入れてたかんよぉう、薄い土壌と補強された床下や建材てぇのがキッチリ仕事してたってねぇい。

っうのもよぉうぃ、植樹する(めえ)に息子が業者を手配(てへぃ)してたそうなんだわぁっ。

ビル自体(じてぇ)も新しく()ぇてぇんで放置してたらしいんだが…それが大林様の目に止まったっと。

ただねぇい…無作為に植えられた木々てぇのは見苦しいってねぇいっ、かといってよぉうぃ、前のビルオーナーとの契約でねぇい、屋上の木々は破棄しねぇって内容が、ねぇぃ。

なんでも遺言だったそうな。

はた迷惑な爺だったみてぇぃだねぇいっ。


そんな爺の置き土産てぇのがテナント募集の妨げてぇことになってよぉうぃ、テナントが入らねぇぃビルによぉうぃ。

無論、大林様が買った後も見苦しいし、手入するのも面倒ってねぇい…看板で周りを被っちまったてぇ訳さね。

そん放置庭園(ぞうきばやし)が老子と大僧正の言葉でよぉうぃ、ビフォア・アフターってかぁっ!

ふむぅ、ライトアップされた庭園てぇのは幻想的でぇ美しいってなぁっ!


んでなぁ、先ずは此処を軽く走らされやしたがぁ…これってぇ、軽く、ですけぇ?そうですか、軽くですか…はははははっぁ、とくらぁっ、ふぅ。

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