そんなのありか34
お2人共がカレーを食べ終え…大満足ぅってぇねぇいっ、そらぁっ良ぉ御座ぇやしたぁっとくらぁいっ!
っかよぉうぃ…そん膨れた腹でぇ、苦しそうてぇいのはよぉうぃ、明らかに食い過ぎってねぇい。
っか、阿呆かぁぁぁっ!
思わず2人を呆れて見てしまうのはよぉうぃ、仕方あんめぇいよぉうっ。
そんな2人が口々に言うことはぁっ…
「凄いカレね」
「正しく、正しく」
「気、増幅ネ…力、漲るアルよ」
「うむ、プラーナが増幅され、体から満ち溢れる程である故に」
へぇっ…そんな効能が…ねぇ、って思ってぇっとぉ…
「この気、溢れるカレ食べる、体内治癒力が増幅ネ、所有能力、促進よ」
「正しく、その通りであろうな。
体内が活性され、肉体は正常かつ能力向上されるであろうわぇ。
奇跡の食物…仏陀への聖なる供物とでも言い表せばよいであろうか?」
そんなことを言い始めた訳でぇ…って、え、えぇええっ!
っうことはぁ…掲示板で騒がれていた現象や佐久間氏の癌が治った原因って…まさか…カレーに含まれた気とかプラーナって呼ばれる物せい…なのか?嘘でぇ~いっ、って…マジ?
「どうやらカレーの秘密てぇのは、確定みてぇいでやすねぇ」
「そのようだね。
しかし…気とかプラーナって…そんな非科学的なことが原因とは…思いもしなかったよ」
佐久間氏と大林様が納得顔で頷いてるんだがよぉうぃ、これって…決定事項なのか、ねぇい…
「それででやすがぁ…現状の打開策てぇヤツはぁ、どうなりやすかねぇっ?」
そんなことを佐久間氏が尋ねる訳だがよぉうぃっ、その問いに老子が反応ってねぇい。
「現状打破、アルか?
何か問題、あるアルね?」
その問い質しへ大林様が現状の問題を相談しているんだが…
「簡単な話ネ、それ。彼、気功法、習う、よろし。
さすれば、気操る術、身に付くネ」
「いやいや、それこそヨガにてプラーナを練るように鍛練するが良いわえ。
さすればプラーナを効率良く扱えるであろうぞ」
2人が同時に告げる訳だが…言葉を発した途端、互いをチラっと見遣った後でねぇい…
「気功法にて、気操る鍛練、良いネ」っと、老子。
「なんの、なんの。ヨガにてプラーナを操る術を身に付ける方が良かろうて」
「いやいや、気功法、習うが、よろしっ!」
「それよりも、ヨガで鍛練する方がプラーナを操る術を身に付けるに適しておるわぇっ!」
2人が言い争いを、ねぇい。
互いに面を合わせ、ぐぬぬぬぬぅってぇ…ガキの喧嘩けぇいっ!はぁぁぁっ…
俺が溜息を吐いているとだぁっ、佐久間氏がねぇい。
「気功法とヨガ…共に習やぁ良いと思うんですがねぇ」って…!、何を抜かしとんねんなぁっ!
「む、確かに、それ名案ネ、ヨガ、良い鍛練に間違いないネ」
「ううむぅ、確かに気功法の鍛錬は素晴らしいと聞き及んでおりますなぁ。
なれば、互いに教え合い高めるのもよろしいでしょうわぇ」
急に意気投合し始める、お2人…ってぇ、それって気功法とヨガを強制的に俺が習うってことですかぁっ!?
「お待ち下さい、何故、気功法とヨガを矢鷹が習うと現状の問題が解決すると?」
そう大林様が2人へと尋ねる訳でぇっ…っか、そーだぁっ、そーだぁっ!意味があんのけぇいっ!
なんてぇ思ってぇとぉっ…2人がキョトンって顔に、ねぇい…なんぞぉ?
「さき聞いた話、思うに、気、制御的確ならカレに気、的確に与えられるネ」
「そうですなぁ、カレーに付与しているプラーナの量が増えれば調理工程に関わる回数を減らせるでしょうぞ。
いや、最後だけカレーへ付与するだけで済むかもしれませんなぁ」
そんなことをねぇい。
いや…そんな都合の良いことが、さぁっ…って思ってっとぉっ。
「矢張り、そうですか」って、大林様が…ってぇっ、認めてしまうのかぁ、よぉうぃっ!
「そら、そうなるでしょうぜぇぃ。
明らかにカレーに与える力の工程が不効率だから、作業が滞っるように思えやすかんねぇい。
それを効率良く行なえるようにするにゃぁっ、力の操り方を習うてぇのが近道てぇ話でやしょうや」
佐久間氏…ぇーっ。
「その通りだね。
っと言う事で矢鷹さん、これからはヨガと気功法を習って貰いつつ業務を行なって貰うことになる。
分かったね?」って、大林様…良い笑顔ですねっ、くそっ!
そして、強制でヨガと気功法を習うことに決まった訳だが…
「そうそ、忘れるトコ、だたネ。
矢鷹、キミ、1日1回、カレ食べるハ決まりアルね」って…何故じぁっ?
「ほうほう…確かに、それは良い案ですなぁ」って、大僧正さまも同意ってかぁっ?
大林様も不思議に思い尋ねる。
「矢鷹に1日1回カレーを食べさせるのは、どう言う意図がお有りなのでしょう?」ってさ。
したら老子がニンマリ笑って告げる。
「このカレ、食べると気増幅されるネ」
「さよう、プラーナが増しまする」
「そね、カレへ気付与するは、気多いガ良いネ、だからカレ食べるべきアルよ」
「然り、然り」
そんなことを…ってぇ…俺の気てぇか、プラーナてえのかのがよぉうぃ存在するとしてだぁっ、それが今以上に増えるってぇ…大丈夫なのけぇ?
ちと不安に思ってぇとぉ…何かを思案していた大林様がお2人へと尋ねる。
「1つ質問なのですが…」
「何ネ?」
「このカレーを食べ続ければ、矢鷹のようなことが行なえるようになるのでしょうか?」ってなっ。
いや、それは俺も訊きてぇっ!どうなんでぇいっ!
「いや…それは無理でしょうなぁ」
「そネ」
お2人が頭を左右に…なんでじゃぁっ?
俺と大林様、佐久間氏が不思議そうにお2人を見遣るとぉっ。
「コップ大きさ、大海大きさ、ならないネ」
「左様、老子や拙僧の器が池ていどとし、一般の者がコップの器。
それに比べ、彼の器は大海…いや、宇宙の器と言っても過言ではありますまいて。
人には…とても、とても」
いや、行き成り人外認定されたんだが、よぉうぃ…俺ぁ人間だかんよぉうぃ、ってぇ、酷ぇっ!




