そんなのありか30
佐久間氏は両手の平を合わせ指を交互に挟んで組むと、肘を椅子の手摺へと載せ、顎を組み合わせた手の上へと乗せる。
そん後にて、俺達を見回すてぇとぉ、徐に告げた訳さね。
「これから話す話は、少々胡散臭ぇ話となりやすがぁ、ご容赦願ぇやす」ってねぇい。
いや、アータァ…胡散臭ぇ話ってよぉうぃ、信憑性…あんのけぇい?
俺が胡乱気な目で見ててぇとぉっ、佐久間氏が苦笑いして告げるてぇかぁっ。
「皆さんは気てぇいヤツを聞いたこと、ありやすかねぇい?
ヨガなどではプラーナなどと呼ばれてやすが…生命力てぇ説もありやす」
んっ?また、なんだか…あやふやなことを言い始めた、ねぇい。
「なんじぁっそりゃぁっ?一昔ほど前に流行ったドラゴン○てぇいアニメじゃったか…あれんみてぇなヤツてぇ言いてぇのけぇ?」
師匠が呆れたようになぁ。
佐久間氏は困ったように軽く頭を振りつつ告げる訳さね。
「いえいえ、流石に、あのような現実離れしたことは出来ませんやね」っとよぉう。
「アッシも専門家じゃねぇんで、気てぇかプラーナについて詳しくは語れやせんぜぇ。
ですがねぇ…アッシは、こう見えても記者として生きて来やしたからねぇ…色んな取材をして来てやす。
その取材にて不思議な体験てぇのをしたのは1度や2度では御座いやせんぜぇ。
ま、星の数ほどてぇ程ではありやせんが…それなりにですなぁ。
その取材で知った現象と類似するんじゃねぇかっとぉねぇっ」
そう佐久間氏が告げると大林様が続けるように彼に尋ねる。
「それが気とかプラーナとか呼ばれる現象だと?」ってなぁっ。
佐久間氏は軽く同意するように頷き続ける。
「ヨガの方もでやすが…中国の気功法てぇヤツの大家に当たる武道家先生を取材したことがあるんでつさぁ。
そん時には来日して頂きやしてねぇ、色々と機材を使って調べたてぇ寸法で」
「ほつほぉ~、っと言うことは…その調査方法が、今日行なった調査方法と?」
「そう、ほぼぉ同一でやす」
「ほぼ…とは?」
「あの調査から結構な月日が流れてやしてねぇ…技術の進歩ってヤツって言いやすかぁ、新しい機材も生まれてやす。
ですので本日の調査では、新たな機材てぇのを用いてやすやね」
一連の遣り取りでよぉう、どうやら今日の調査の眼目はぁ俺の現象がよぉぅい、気てぇかプラーナてぇヤツにぃ由来すっかの調査だったみてぇだねぇい。
そしてぇ…結論から言うとぉっ、どうやら黒、ビンゴぉってぇかぁっ!
気、気ぃねぇいっ…う~むぅ、てぇ、ことはぁ…アレ、できんのかねぇ…カ○ハ○波ぁっ!ってかぁっ!
ロマンだねぇいっ。
「ユウ…ニヤケちょうがのぅ、ドラゴンなんとかの技てぇのを夢想しちょるんなら無理じゃけぇのぅ」って師匠が呆れたように、なっ。
って、なんで分かる?
「ま、儂も男じゃけぇ…ゴホン。
いや…さっき佐久間氏がマンガみてぇなことは無理ちゅうとったじゃろーが」
困ったように告げる師匠と…生暖かい目で見る大林様と佐久間氏。
穴が有ったら入りてぇ、すっ。
「こ、こほん…それで、今回の騒動の原因が気っと言うかプラーナでしたっけ、それだとして…今後、どうするんですか?」ってな。
いや、別に誤魔化した訳じゃねぇかんなぁ、本当だぜぇっ。
「それなのですが…現在、気功法の大家てぇ呼ばれとる武術家先生とチベット仏教の高僧様とコンタクトを取ってやしてねぇ。
どちらの方も興味を持たれたようでぇ、近々来日されることになってやす。
先ずは矢鷹氏には、お2人と会って頂くてぇこってぇ、どうでやしょう?」
い、いや、アータァさぁ来日決まってってよぉうぃ…それって決定事項って言わねぇいけぇい?
それを聞いた大林様が驚いた顔になってんだがよぉうぃ…どったね?
「武術家の先生は知りませんが…チベット仏教の高僧様をお招きするのは、結構大変だったと記憶しておりますが…大丈夫なので?」ってよぉうぃ。
いや…マジでぇっ?
「ああ、どちらの方にも取材にてお会いしたことがありやしてねぇい。
大変な親日家で片言でやすが日本語も操りなさる。
この度の来日も矢鷹氏に会うのも目的でやすが…ま、ご察しくだせい」って、苦笑い。
うん、観光目当てってかぁっ!
いや、武道家の方は別としてよぉぅ、随分と俗な坊さんやねぇい。
気安くて良いってかぁっ!
「それでは、そのお2人へ会うのが、今後の予定と言うことでよろしいのですかね?」
そう大林様がねぇっ、〆って感じか?
「そうですなぁ…予定としちゃあ、そんなとこでやしょう。
でぇ、矢鷹氏には遣って貰いてぇことがありやしてねぇ」っうことを言い始めた。
なんでっしゃろか?
不思議そうに見る俺へ佐久間氏が告げるってねぇい。
「いやね、この気功法の呼吸法や簡単な型を収めたDVDを差し上げやす。
それとヨガ入門編のDVDもですなぁ。
これを見て、時間がある時に行なって下さいやせんかねぇ。
気やプラーナが関係しているとしやすとぉ、これで変化が現れるやもしれやせんので」って…をいをい。
それって、よぉぅい…俺の余暇が益々削られるって…マジかぁぁぁっ!
「それは良いですね、矢鷹さん、頑張って下さい」って大林様がニッコリっと微笑む訳でぇ。
「ほうじゃのぉぅ…休憩室の機材使っても良えけぇ、頑張れや」っと告げた藤堂師匠に背中を叩かれる始末ってかぁ。
退路を絶たれやしたぁっ!ぐっすん。
まぁ…
「ヨガぁっでぇっすかぁ?ニーナもぉ興味ぃありまぁっすぅっ。
一緒に遣ってもぉ良いでぇっすかぁっ?」って…マジぃっ!?
っうことでぇ…休憩でのヨガについては仁菜嬢と一緒に行なうことになりやしたぁっ、にひぃっ。




