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そんなのありか28

一日の業務を終えた後…大林様が来られやした…いやぁ、実はこの人ってばよぉうぃ…暇なのけぇいっ?

忙しいてぇんならよぉいっ、結果も出てねぇのに頻繁に()ねぇだろがよぉぅ。

ま、相手が相手だかんなぁ、嫌な顔も見せられねぇってねぇい。


そんな大林様に俺と師匠、何故か仁菜(にな)嬢まで呼ばれ店の応接室へと収まる訳でぇ。

大林様の秘書ネーちゃん含め5人っう感じだがよぉうぃ、結構広(ひれ)ぇ部屋だかんよぉうぃ、ゆとりがあらぁなっ。

っか…用がなかったんで一度ほど様子を見に来ただけだったんだけど…改めて見ると豪勢な応接室さねぇ。

しかし…此処へ一体、幾ら注ぎ込んだだろーねぇ…恐ろしくなってくんぜぇいっ!


集められた俺達に大林様が告げる。

「何か進展はあったかい?」って、な。


すると師匠がニヤリってなっ。

「ほうですなぁ、ま、多少なりちゅう感じですがのぅ」って…師匠ぉ、敬語はぁっ?

「そうですか…それは?」

いや、大林様は気にもして()ぇみてぇだがよぉうぃ、良いんかねぇい?

俺の、そんな思とは関係なく話は続く訳でぇ。


「うむ、ユウが関わる調理工程の多寡でのぅ、カレーの品質が変わっちょるな」

「そうなんでぇっすぅ。

 従来の作り方が一番品質が優れってまぁっすねぇっ。

 下拵えに加わらない場合はぁっ、少し劣化しますぅけどぉっ…一般の人には分からないかもでぇっすぅ」


そう仁菜(にな)嬢が告げると師匠が苦笑いして補足をってなぁっ。

「いやいや、仁菜(にな)にぁ分かるかもしれんがのぉぅ、少なくとも儂ぁ分からんかったけぇなぁっ」って、さ。

って、え゛、えええ、えぇっ!あの鋭敏な舌を持つ師匠に判別できねぇ味の(ちげ)ぇが解るてぇのけぇえぃっ!

何者ぉっ!

「ふむ、仁菜(にな)さんしか解らないレベルの味の違いならば、商品としては問題ないでしょう。

 貴方の絶対味覚は世界有数っと言われる能力ですからね」って、納得する大林様。

そ、そかぁっ…仁菜(にな)嬢って、それだけの人材だったのね…ビックリだわぁっ!


「ほんでなっ、下拵え以外(いげ)ぇの調理に関わらねぇようにしたんじゃがのぅ…そん場合は品質が劣化しちょるんじゃわ。

 ま、今日一日で分かる範囲なんじゃが…もうちょっと調べにゃなんとも言えんのぅ」

そう、難しい顔をして告げる、藤堂師匠。


そんな師匠に大林様がニコヤカに告げる。

「いや、大進歩だよ、藤堂さん!

 これで矢鷹さんが調理に加わらないと造れないって確証ができたではないかね。

 それに…矢鷹さんが調理に加わる多寡によって品質が変わるのは確定ってことだね。

 でも、加わらないでも提供できる品質にまで保てる工程も存在…だが、それでも品質的には劣化していた。

 これから推測するに…矢鷹さんがカレーに影響する力が存在するけど、その影響力は大きくない。

 だから調理工程に加わる頻度を下げれば下げる程に品質は劣化すると…こうは考えられないかね?」

そのように考察して俺達へと告げられる訳だけど…って、それが確かだったらよぉぅい、俺がカレーへ何か影響する力を与えてるってことになる訳でぇっ…なにそれ、恐ぇてばよぉうぃっ!


「ユウから…ですけぇ?」って、懐疑的に俺へと視線を送る師匠。

「凄いでぇっすぅぅぅっ!」っと、キラキラした目で尊敬するような眼差しで見て来る、仁菜(にな)嬢。

って…「俺ですかぁぁぁっ!」って、思わず、よぉうぃ…仕方ねぇわさっ。


大林様はニッコリ笑いつつ告げられる。

「状況的に考えるに、そうとしか考えられないだろうね。

 まぁ…どのような力がカレーに(もたら)されて、あのカレーになっているのかは分からないけど…その辺は今後の課題だろう。

 そこは佐久間氏に期待しようじゃないかね。

 兎に角、君達は品質を落とさずに彼が調理工程から外れる方法を考えてくれたまえ。

 それによりカレーの増産が多少でも進むだろう。

 そうすれば、お待たせしているお客様へ多少は提供可能となる筈だから」

そう話を締めくくる、大林様。

今後の方針は決まったってぇ感じ、なのか?って、よぉっ!俺の忙しさは減らねぇって宣言されたに等しいじゃねぇかよぉうぃっ!


マジかぁぁぁっ!


うん、マジでした…次ぎの日から減らされる調理工程を探る日々が始まるってかぁっ!


余分に同様の工程で造られるカレー…いや、全体の5分の1分増えたっう感じだが…それだけ手間が増える訳でぇ、ねぇ。

只でさえオーバーワークってぇ所へと、ブッ込んで来やがるから現場は大混乱ってかぁっ!

勘弁して下さいやぁぁぁっ!

無論、失敗作は賄いってねぇい。

いや…品質が劣ってるてぇいがわおぅいっ、十分に美味いカレーな訳でぇ…賄いに対してはスタッフのウケは良いんだがねぇっ…良く過労で倒れねぇいねぇぃ、皆。

全く、タフなヤツらだよぉうぃ。

っても、よおぅぃ、俺も何だかんだ言いながらもねぇい、良く持ってるって思うせぇい、うん。


そんなデスマーチと化した日常の日々を送ってぇとぉっ、何とか俺が最低限加わらねぇとなんねぇ現界領域てぇのが判明してきたってなぁ。

ってもよぉうぃ、俺の体調などにも左右するってぇことも判明ってねぇい。

しかも、よおぅい…徐々に参画しなくても良い工程が増えて行く事も判明って、アータ、それって…どゆことぉっ?

益々謎は深まるばかりってなぁっ!

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