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そんなのありか26

俺達と同様に、最初は戸惑っていた大林様がよぉぅい、名案が思い付いたってぇ顔に…良い予感がしねぇんだが、大丈夫(でぇいじょうぶ)けぇっ?


大林様が弁護士と小声で相談してっがぁ、俺の耳には入ってこねぇってねぇぃ。

いや、近くでコショコショと内緒話てぇのは頂けねぇがぁ…相手が大林様だかんねぇい、我慢さ、ねぇいっ。


話が決まったのだろう、大林様が編集長へと告げる。

「取材を許可するにあたり条件が御座います」ってな。

およっ?許可すんだねぇいっ。


「取材のご許可を頂けるのでしたら考えますが…それは、どのような?」

ちと警戒しつつ返答ってな。

ま、当たり前さね、どんな条件かも分からずに提案を呑むなんてぇ行為は下の下の下ってねぇい。

基本中の基本っうヤツだぜ。


そんな警戒する彼へ大林様がニッコリ笑って告げる。

「先ずは秘守義務を明確にしておきましょうか。

 此方が開示した情報は、此方の許可なく第三者へ開示しないこと、記事にするなど持っての他とします。

 それを踏まえ、先ずはお2人には、この誓約書にサインと捺印願いましょうか?」


大林様が告げると、秘書の方が誓約書を1人3部づつ配布。

1部は大林様が保管し、1部は弁護士が、最後の1部は本人がってねぇぃ。

誓約書の内容を見て渋い顔をした編集長だがね仕方ないって感じで対応してらぁなぁっ。


2人がサインを書き母印を押した後、2部を弁護士が回収。

内容を確認後に秘書へ1部渡していた。


う~むぅ、流石の雑誌記者も正式文書として発行された誓約書へのサインと捺印では、迂闊なことはねぇい。


その手続きが終わってから大林様が告げる。

「実は…話題となっているカレーに対し困ったことが起こっているのですよ」

そう大林様が告げると、編集長がギョッとした顔に、ねぇいっ。

何か拙いことでも、っう感じで焦ってやがる。


そんな彼へ大林様が安心させるように、即座に続ける。

「別に品質に問題があるとかではありませんよ。

 商品としては間違えのない品を提供していると自負しておりますので」って、ニッコリってな。


「では…何の問題が?」って首を捻っている編集長へ大林様が告げる。

「実は、このカレーを作れるのは1人だけ…他の者には作れないのです」


そう告げられ、更に首を捻る編集長。

「それは…レピシを開示しない?…いや、それならば提供その物が行なえない筈…

 腕が違い過ぎる?カレーで?坂崎氏が関わったことは裏が…

 彼は、此処には…では、彼も作ることは…藤堂氏しか?

 いや、坂崎氏が劣るとは?」


自問自答を繰り返す彼を呆気に取られ見てしまいやしたってなぁっ!


苦笑した大林様が編集長へと。

「その人物は、この矢鷹(やたか) (ゆう)さんなのですよ」

そう、彼へ俺を紹介する訳で…


そうそう、編集長の名前だがよぉ、佐久間(さくま) 源真(げんま)てぇらしいぜぇっ。

先程、誓約書に記載してっから分かったんだがねねぇぃ。

っか…大林様の怒涛の押しにて自己紹介もされてねぇんだがよぉうぃ、誰も気付いちゃいねぇいねぇぃ。


佐久間氏は俺を見て…「確か…素人カレーコンテストと言う催し物にて優勝した…彼がですかぁ?」って疑惑の目を。

いや、言いたいこたぁ分かるぜぇ、うん。

俺だって思うわさ。


「そう、彼が、このカレーの考案者であり、このカレーを世に送り出した当事者ですな」

いや、本人には自覚はないんですがねぇぃ。

何時の間にか祭り上げられてっがぁ…どーなんだろ~ねぇぃ。


「ほぉぅ…ですが、正直…素人では?」

ま、そうだわな。

「ええ、素人ですよ、私は」って、俺は佐久間氏を援護。

いや、事実だかんねぇいっ!


そんな俺を大林様が苦笑いしつつ佐久間氏へと告げる。

「ま、坂崎氏や、この藤堂の足元にも及ばないレベルですが…何故か彼が関わらないとカレーが完成しないのです。

 その原因は不明。

 同様のレシピで様々な料理人や料理研究家にも挑戦して頂いてますが…全く再現不可能でして」

本気で困ったようにな。

っか、さぁ…本気で、なんとかして下せぇやぁっ!

既にオーバーワークっすからねぇいっ!


俺の魂の叫びが聞えた訳ではなかろうが…佐久間氏が興味深げに俺を見る。

どうやら興味を持ったようだねぇい。


「分かりやしたっ!

 私が、どれだけお役に立てるか分かりやせんが…協力しやしょうじゃありやせんかっ!」ってねぇい。

っか、さぁ…その、べらんめい口調…キャラ被るからさぁ、止めぇいっ!


それから俺は、佐久間氏から色々と問い質される嵌めにねぇい。

大林様は忙しいってぇんでぇ、秘書と弁護士を伴って帰って行ったよ。


師匠は…「面白れぇじゃねぇか」って、居座ってるんですがねぇぃ、何が面白れぇんでやしょ?

俺的には休暇を潰される訳で…全く面白くありやせんがねぇぃっ!


その後、俺が調理に関わるタイミングなどを問い質されて分析するてぇとだぁ、不思議なことが発覚。

いや、ねぇい…俺の手が離れているケースがバラバラって…良く考えたら分かったが、日々忙殺されている現在、休みに仕事のことなど考えない訳で…今、発覚しやした。


ってぇ、どゆ、ことぉっ!

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