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そんなのありか24

相も変わらず忙しい日々に忙殺されつつ日々が過ぎ去って行く訳だが…店で収容し切れねぇ程の来客が毎日ってねぇいっ。

此処へ来た当初、店の入口へ行列客用に設けられた屋根を見て呆れたモンだがよぉぅい…実際に役立ってんぜぇい、アレ。

これを予想してたってんならよぉうぃ、侮れねぇぜぇ大林様よぉうぃ。


っうこってぇ…カレーの増産が急務ってねぇいっ。

ってよぉうぃ…無茶、言うなやぁぁぁっ!


必死に調理しても俺が関わらねぇと出来ねぇんだよっ、こんカレーよぉぅいっ!

そんな天手古舞(てんてこま)いしつつ調理してっとぉ…事務室より内線が。

いや、皆、手が放せんのですがねぇい、後だぁっ、後ぉっ!


そんなん思って後回しにしてっとぉっ…厨房のスタッフ通路側の入口が開く気配が。

数人が入口に目を…「バカタレぇっ!ワリァっ、今ぁ目ぇ離すんじゃねぇいっ!ブチ殺すぞぉっ!」って、ほら…師匠に怒鳴られた。

っかさぁ…マジで、このタイミングはぁ勘弁して下さいやぁっ!何で素人上りの俺がフォローしてんでぇぃ!


入って来た者も空気を読んだのか(とど)まってくれたみてぇだなぁっ、ふぅ。

山場を越え、一息っても…調理は続くがねぇいっ、ぐっすん。


だが、視線を向けるくれぇならよぉうぃ、って視線を送るとぉ…蔵さんが入って来ていた。

俺と同じタイミングにて視線を向けた師匠が「ん、利須惠(りすえ)?なんじゃぁ、どがぁしたんなぁっ」って声を…

「もうっ!社内では蔵って呼んでって言っているでしょっ!」

うん、蔵さん…真っ赤ってねぇいっ…中々に(うい)反応だねぇいっ、っと思ってたらわぉうぃ…師匠にギロンヌゥって()め付けられやしたぁっと、な。


そんな蔵さんだが…直ぐにハッとした表情に変わり…慌てたように告げて来る。


「それ所ではなかったわぁっ!大変なのよぉっ、大変っ!」って、大慌て、でな。

「落ち着け、なにがあったんならぁっ?」

そう師匠が蔵さんを宥めるように…俺は目を背け調理の続きを行なう準備ってなぁ。

スタッフ数人がニヨニヨって見てっがぁ…後で地獄見ても知んねぇかんよぉうぃ。


だが…そんな俺の余裕も吹き飛ばす事態が…

「今日発売された、この雑誌に此処、この店の記事が載ってるのよ!」

「だから、落ち着けっとろーが、なんもウチが雑誌に取り上げられんのは珍しゅうなかろーが」って師匠が呆れた訳だが…

「違ぁーうっ!記事の内容が異常なのよぉっ!見てよぉっ、この記事ぃっ!」って必死の形相にて訴える蔵さんに皆も興味を引かれたようで…

師匠も諦めたように頭をガリガリって掻いて蔵さんの下へと。


流石に俺も放置できずに蔵さんの下へ、な。


先に蔵さんの下へと行った師匠が雑誌に目を通し…「なんじゃぁぁぁっ、こん記事ぃあぁぁぁっ!」

っっう、お、鬼ぃっ、地獄の獄卒たる獄鬼でさえ裸足で逃げ出す仁王顔てぇ言えば良いんけぇぃ?

っかよぉうぃ…近付きたくねぇぇぇっ!


だが…師匠を、そこまで激怒させる記事が載ってる訳でぇ…確認しない訳には、ねぇいっ。


そろぉ~っ、そろぉ~ってぇ近付いてぇ…開かれたページへと視線をってな。

読んで…って!なぁ、ぁぁぁぁっ!「んじぁぁぁっ!この記事わぁぁぁっ!」

うん、思わず、俺も叫んでしまった。


内容は、だぁっ。

雑誌編集長が末期の癌、しかも肺癌と肝臓癌を患い、余命半年未満てぇ診断されたってよぉうぃ。

ま、これだけなら有る話でしかねぇんだが…何を考えたのか、この編集長、噂となっている我々のカレーを食して癌治療ってねぇいっ。

いや…無謀過ぎっだろ~がよぅいっ!

余命幾許(よめいいくばく)もない身っうことで入院もせずに自宅療養を捥ぎ取ったのだとか。

ふ~んってもんだが…それで死んでもウチは責任は、ねぇい…だがぁ、問題はぁっ。


「ウチのカレー食って癌が治るかぁぁぁっ!

 なんてぇデマ載せやがるぅぅぅっ!」


思わず絶叫ってねぇいっ。

いや…あの掲示板にて有得ん投稿の嵐が巻き起こり炎上した事件…

そんな掲示板が多々存在したことにより過剰集客が起こりストレスマッハ状態にてぇ…これだよ、これぇっ!

ウチを騒ぎの渦中に叩き込むんじゃねぇぇっ!


頭を抱えている俺を師匠が、ジィィィッ、って…んっ?


「ううむぅ…どうやらユウが遣った訳じゃねぇようじゃのぅ」

って、師匠?どゆ意味ぃ?


「はぁぁぁっ?何で俺なんっすか?現状を見て下さいよぉっ!俺、これ以上はぁ無理ぃっすからぁぁぁっ!」

これぞ魂の叫びってなぁっ!


師匠が納得している間にぃ、厨房スタッフ達が集まってよぉぅい、蔵さんから雑誌を受け取り確認ってなぁ。

その頃…事務室の電話は鳴り響きぃ、事務スタッフは天手古舞(てんてこま)いってヤツでぇ機能麻痺状態に陥って…数時間後に本社より増援と回線を一部別部署へと回すことで乗り切るまで修羅場が、ねぇい。


騒ぎの渦中を避けて、一段落経った頃に大林様まで駆け付けて来る始末。


っか…「なんで…皆して俺を疑う?」

そう、大林様にまで疑われやした、っか…蔵さんも、らしいんだが…俺ってぇ、orz

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