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そんなのありか11

昨夜はコンテスト予選と…会社の仕事に追われた事で疲れてねぇぃ…結局、22時過ぎには寝ちまったよぉぅぃ。

お子ちゃまか?


ま、そんな感じで早々と寝入ったお陰でぇ、起きるのが早くなったってねぇぃ。

って、爺かぁっ!


まだ、日も昇ってない薄暗闇の中にて目が覚めちまった訳だがよぉぃ…目が冴えて眠れやしねぇーんでやんの。

仕方ねぇからシャワーを浴びて髭を剃り歯磨きなんどをよぉぃ。

ラフな私服を纏って身支度を整えたら部屋から出るってな。


目的地は食材の保管庫である。

警備員が入口を厳重に管理している此処へ来て、立会いの元で己が用意した食材の場所へな。

食材のチェックを行い、足りない物が無いか再度確認ってな。

準備は念入りにってヤツさね。


仕事の8割以上は段取りにて決まるてぇのは社会人の鉄則ってヤツさね。

準備、段取りを念入りに遣って遣り過ぎってぇことはねぇーんだよ、うん。

念入りに念を押して準備しても…本番では準備不足てぇぃのは良くある事でなぁ…

これで段取り不足だったら…ってゾォ~ってしたことなんざぁ、良くある話さね。


食材の確認を終えた俺は朝食を摂りに食堂へってな。

早い時間帯なので人はチラホラって感じだ。

のんびりと朝食を頂き、一旦は部屋へと戻り一休み。

英気を養い少し早い時間に会場入りってなぁ。


コンテスト会場となる部屋はホール場の大きな部屋だった。

このホテルが選ばれた理由の1つが、この大部屋にあるてぇことらしいねぇぃ。


会場では準備が着々と進められており、それは終盤を迎えていたようだ。

部屋の中央には様々な食材が盛られたコーナーが存在している。

足りない食材や追加したい食材などは、此処から調達して良い仕組みとなっているみたいだねぇぃ。


それを囲むように5つの調理用ブースが隣接されており、俺達は、そこでコンテスト用の料理を調理することになっているってなぁっ。

解説席のような場所や司会者が立つ司会台のような場所、それに審査員席として豪勢な造りの席が設けられているようだぜぇぃ。


正しく、ショータイムって感じかねぇぃ…


俺は会場へと入ると、先ずは俺用の調理スペースとして設けられたブースへと。

既に俺の調理器具は持ち込まれて設置されているようだ。

己の器具の状態を確認し、軽くメンテナンスを行なう。

そうしていると、俺が用意した食材と出汁が運び込まれて来た。

先程も確認したが、念の為に出汁の状態と食材の状態を確認ってなぁ。

なにせ、容易した食材は老舗有名ホテルのグランシェフたる坂崎氏を筆頭としたシェフ達より紹介された仕入先にて調達した品々。

会場にて用意された品々に勝るとも劣らない品々だかんねぇぃ。


うむ、問題ないようだ…なっ、では、会場にて用意された食材について確認するかねぇぃ。


ほぉぅ…珍しい貝や海老、鮮度の良い烏賊などの魚介に…んっ?兎肉に七面鳥?って…珍しい食材も存在ってかぁ?

出汁に加えるのは論外だが…ちと、面白いかもねぇぃ。

そんなことを思ってぇとぉ、スタッフからコンテスト開始を告げられる。

うむ、他の4人は既に指定のキッチンにスタンバってんねぇぃ。

さて、俺も自分のブースへと戻るか…そう考え、自分の調理スペースへと移動ってなぁ。


待機してっとぉっ、スタッフの声にて開始が告げられたぜぇぃ。


音楽が鳴り響き…壇上へと続く階段より司会者が現れ降りて来る。

いやぁっハッデェッだぁねぇぃ…黒地のタキシードを銀糸、金糸にて刺繍って…さぁ、おりゃぁ金積まれても御免さねぇぃ、更に派手なマントまで纏うなんてぇ正気けぇぃ?

呆気に取られるような出で立ちにて現れた司会者にてコンテスト参加者の紹介がな。


うむ、見事にぃ俺以外は全て女性だねぇぃ。

2人が主婦でぇっ、1人がOL、最後が大学生ってな。


ふむ、見事に全員が素人さんだねぇぃ…ま、素人カレーコンテストなんだから、当然だわな。


解説にて…

『御1人ほど男性が混ざっておられるようですが?』って…俺のことけぇぃ?っか、俺しかねぇぃよねぇぃ。

なんでぇぃ?って思っていると…

『彼は、なかなかユニークなカレーを作られるようですなぁ』

『はぁ…』

『自薦では無く他薦にて参加らしいのですが…趣味で振舞ったカレーに感動したカレーに感動した上司より推薦されての参加とか…

 拘りは…「カレーは汁物、出汁が命」だ、そうですよ』


そのように俺を紹介し、俺が出汁を取るシーンを撮影した映像が流される訳で…


その間も調理は進むってなぁ、既に米を炊く準備を終えた俺は具材の準備に追われてっよ。

ま、予選にて行なった手順と変わらねぇーけどよぉぃ。


箸休めやスープなども同時並行にて準備を進める。

ついでにラッシーなんぞにもチャレンジってな。

カレーは具材を入れて一煮立ちってヤツの後、灰汁を除去してからカレールーを投入ってよぉぃ。

此処で飯が炊き上がるのを待つだけなんだが…今回は、ちと悪戯を。


中央に盛られた食材から幾つかを取り出し、軽く調理して行く。

ソティーしたりフライにしたりよぉぃ。


まっ、トッピングってぇヤツさね。

生卵もだが…茹で卵やスクランブルに目玉焼きてぇのもな。

こいつぁお好みでっうヤツで…さて、どうなりますやら…


飯が炊き上がり、俺がトップバッターってぇヤツにな。

カレーをカレーポットへと注いで、皿に飯を盛る。

サラダに箸休め、トッピングにラッシーと…氷を引いた皿の上に盛った小皿に配した葛切り(くずきり)へ和三盆にて作ったシロップと刻んだフルーツを掛け回したデザートってな。


これがオイのカレーフルコースですたいってなぁっ!


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