✡第六話
久しぶりに投稿です。
『アーティファクト』
それは、星騎士達の熱き戦い。
アーティファクトは、大陸の東西南北四つの星騎士学院が行う。
北の『ニュクス』
西の『エレボス』
東の『アイテル』
南の『へメラ』
の四つがある。
全29回のアーティファクトでは、ニュクスが14勝、次にへメラが9勝、そしてアイテルが6勝しており、現在0勝の弱小校のエレボス。
まずエレボスに入っても優勝できる確率は、低い。
何故かと言うとエレボスが弱いと言うレッテルがあり。
勝ったとしても決勝トーナメントに入れるのは、20人。
前回のアーティファクト参加人数は、52100人弱。
1校20000人程居るのだがエレボスは、選手人数が少ない。
参加人数は、100人。
これは、決して少数精鋭と言う訳でない。
本当に星騎士を目指す者だけがエレボスからでている。
しかし彼らは、必ず何処かで妥協してしまう。
故にニュクスから出る選手は、強いとも思われては、いなかった。
だが今は、彼̀ら̀が̀い̀る̀。
「ねぇねぇシヲン。」
「どうかしたか?」
廊下を歩きながらシヲンとミューは、喋っていた。
「シヲンは、何で髪が黒いの?」
「染めてるだけだよ。街でも黒い人は、結構いるよ。」
一瞬シヲンは、戸惑った。
陽気にミューが喋りかける。
「ふーん。ところでシヲンは、申し込みしなくていいの?」
「アーティファクトの予選の申し込みだろ?もう済ませたよ。」
現在学院は、来年に控えるアーティファクトの選手を募集している。
「ミューもでるんだろ?」
「うん!私もがんばるよ!」
「そうか。お互い精一杯頑張ろうぜ。」
「それじゃあ午後の実習でな。」
シヲンは、昼休みいつも閉ざされている屋上で昼食をしている。
彼は、師匠に仕込まれた魔術錠のピッキングをして屋上に行く。
「開いてる…」
いつも締まってちる屋上の鍵は、開いている。
つまり人が居るという可能性がとても高い。
そんなことを考えてるうちに背後に人がいた。
「こんにちは。シヲン君。」
美女。
まさしく彼女を呼ぶのにピッタリな言葉を探すとしたらそれしか出てこない。
そして彼女はシヲンに向かい壁ドンをしている。
「えっと…どちら様で?リボンからして三年生だと思いますが…?」
「あぁ。名乗り忘れたわね。
私は、ローズ。ところでシヲン君?
一緒にやらない?
大丈夫屋上でやっても誰も見ていないわ。
手取り足取りお姉さんが教えてあげるわよ?」
耳が溶ろけるような艶かしい声で語りかけてくる。
何を言っているんだこの人。