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夏生詩集3

腹のなかで

作者: 夏生

波うちゆらめく感情は

水槽におさめて蓋をして

しんとさせて

胸より広い腹で考える


頭は固いし、胸は止まらないから

柔らかく静かな腹のなかで

考える


臆病な自分を座らせて

静かに問いかける

何が起きたのか

何をしたのか、しなかったのか

何がしたいのか


わからないときは

腹のなかで座って待てばよい

迷うときは定まるまで

深く巡らせればよい


広い腹のなかで

臆病な自分が顔をあげるまで

待てばよい

慌てず焦らず騒がずに


腹にもたないように

次の考えが入らず

消化不良を起こしてしまうから




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