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『光の王国の奴隷』

作者: 四季 ワタリ

『光の王国の奴隷』


漆黒が支配する夜にまぎれ

冷たい雨のなかを駆け抜け

まだ見ぬ光溢れる世界へと

我々は逃走を試みる


その瞳に映し出されたのは希望?それとも絶望?

欲しいものを掴み取るはずだった手は

悲しく宙をさまよう

この世に渦巻く人の業と欲望から

誰も逃れることは許されない

賢者さえもただの歯車

すべての者は奴隷として仕える

君主不在のこの光り輝く王国


仮面なしじゃ生きていけない

腐敗した空気が民を侵す

その心、白から黒へ

今日の真実は明日には意味をなくす

強大な力の矛先は弱者にしか向かない

他者を貶め自分を高めてはまた堕ちていく

それでも君はいきたいのかい?


もがき苦しみながらも慾を捨てられない者がいる

失ったものを必死に取り戻そうとしてる者がいる

別に構いやしない

しかしその領域に達したときに現実を知らなければならなくなる

そこに希望など初めから存在していなかったことを

結局囚われの身であった君は次に何を欲するだろう?

もう戻ることは叶わない

既に獲得していた自由は対価として取り去られたから







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