転生
初めまして!涙るいと申します!
本日より初作品「魔法使い戦線」を投稿していきます。
是非とも読んでいただければ幸いです。
とある町の一角には、質素だがそれはそれは大きな家が建っている。そこには青年が1人で住んでいていて、毎日魔法の研究をしている。
「この魔法が完成すれば…!世界の誰も、冷たいものを食べなくて済む。」
青年の名前はレイ。彼は今日も、一人家に籠って魔法の研究をしていた。そんなよくある晴天の日、彼は遂に魔法を完成させた。
「できた!これでこの魔法が使えるはずだ。」
彼の机の広げられた紙に描かれているのは、円とその中に広がる複雑な図形。いわゆる魔法陣と言われる奴だった。
彼は嬉々として新魔法を試す。地面に大きく自作の魔法陣を描き、そこに自分でもわかっていない何かを注入する。直後、彼を襲ったのは凄まじい威力の爆発だった。
それ全くもって、彼の考える魔法とは程遠い物だった。周囲を見ると、その爆発によって部屋の壁は大きく損傷し、今までに作成した研究結果達が一枚ずつ灰になっていく。
「失敗だったか。次は…もっと上手く…」
そう、言い残して彼は絶命した。
次に目を覚ました時、そこは誰かの腕の中だった。
「おめでとうございます!元気な男の子ですよ。」
そんな女性の声が聞こえた。
「シズク。それが貴方の名前よ。」
別の女性の声は少し震えている。でも、どこか暖かい気持ちになる声だ。
「生まれてきてくれてありがとう。私の愛しい子…」
額に柔らかい感触が当たる。何も見えないがその感触にはどことなく愛情があった。その愛情に包まれて、彼の意識はまた深い所に落ちていった。
レイはツンツンとした白い短髪に、真珠の様な白く柔らかい雰囲気を与える瞳が特徴的な青年です。
因みに、今後この姿で出てくることはほとんどありません!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回は3月22日(土)0時0分に投稿いたします。