雪うさぎの魔法

小さな山の麓のとある街、そこには雪うさぎの伝説が残っていた。
だがその伝説については伝説の及ぶ地域を出た瞬間、人々の記憶からすっかりと消えてしまうため、その地域では親から子へ、祖父母から孫へとひっそりと語り継がれるものだった。しかし、時代の流れとともに、そのような伝説を信じる人は減っていった。
これはそんな伝説の及ぶ地域に引っ越してきたとある中学生・悠里(ゆうり)がご近所の同級生・滉哉(こうや)と関わり合う中で、その地域にまつわる伝説の雪うさぎと巡り合い、平凡がどこかつまらない日常を、輝くものに変えてゆく物語。