賽河原 罪子
「今日の配信はここまで! 付き合ってくれて、あ・り・が・と♡」
私は配信を切り、自分もログアウトすることにした。
ログアウトしてスマホを見ると、リツイートされましたという情報やいいねなどの情報が出てくる。すると、一通のDMが来ていた。
変なDMとかはたまに来るが、失礼しますという文字だけが見えた。
二次元のようなアイコンで、名前が賽河原 罪子という名前。
VTuberというやつだろう。プロフィール欄を見ると、YeyTubeで活動しているVTuberということが書かれている。
有名な事務所に所属しているわけではないが、仲間内でVTuberとして活動しているようだ。チャンネル登録者数もそこまでいないらしい。
「どれ……」
『突然のDM失礼いたします。
私はYeyTubeでVTuberとして活動させていただいている賽河原 罪子と申します。
いきなりのお願いで申し訳ないのですが、私たちとコラボしてはいただけないでしょうか。
じゅんぺー様のようなチャンネル登録者が多い大手にこんな弱小なVTuberごときがコラボ以来だなんておこがましいとは思いますが、ぜひ、一考してはいただけないでしょうか。
もちろん、無理にとは申し上げません。コラボしてもよいというのならぜひお願いしたい所存でございます』
と、割かし丁寧なDMが来た。
コラボ、コラボねェ。まぁ、暇だし別にいいんだけど。
『丁寧なDM、ありがとうオリゴ糖。
コラボに関しましては別にいいですよん。で、いつします?』
とだけ送ると、すぐに返事が来た。
『受けていただけるのですか!? ありがとうございます!!!!!!
明日の午後七時、私は配信し酔うと思っていますので!!! ファンタジーフロンティアにある始まりの街ルラロンドの中にある喫茶店ロンドでお待ちしております!!!!!』
と、仰天マークが多い。
受けてくれるとは思ってなかったんだろうな。多分なかばダメもとでオファーしたってところか。勇気だけめっちゃあるな……。
とりあえず明日の七時ね。私はYeyTubeを開き、その賽河原の動画を見てみることにした。アーカイブが残っており、見てみる。
据え置き機のゲームではバーチャルの体で、VRMMOでは自分のバーチャルの体に似せたアバターでプレイしているようだ。
ほかゲームで見る限り、そこまでゲームプレイがうまいというわけではない。私自身、どちらかというとゲームがうまいから視聴者が集まったって感じがするからな。こういう下手でもなければうまくもないっていう中途半端さはそこまで売れないんだよな。
「ま、下調べはいいか。寝よ! おあすみいいいいいいい!」
私は布団に思いっきりダイブしてぐーすかと眠りについたのだった。
賽河原 罪子。動画を見る限り、話題性にかけるというのが人気が出ない理由なんだろうな。売れるにあたって必要なのは話題性とか、そういうのだ。
話題性に関しては、超大手のVTuber事務所とかに所属しているライバーっていう肩書でも十分売れるのだが……。やっぱ無名は売れづらい。